税理士試験73(理論暗記)
税理士試験受験者が絶対に苦戦するであろう理論暗記。
柱挙げ、どの理論を書くかという取捨選択の話は別。
純粋に理論の内容を暗記する話。
その攻略法について考えてみたが、正直思いつかない。
そして仮にワタクシの方法を採用したところで、あくまでワタクシの成功体験は仮説のひとつに過ぎず、それが皆に当てはまるとは限らない。
だからはっきり言って理論暗記に王道なし。
で、それで終わってしまうとこの話も終わってしまうので、攻略法云々というよりワタクシが実際にやった方法を書いてみようと思う。
・とりあえず書き写し
・音読
・何となく流し読み
・大まかな内容把握
・実際に書き出してみる
これらを掘り下げていくことにする。
●とりあえず書き写し
これ、はっきり言って効果があるかどうかわからない。
ただ何もしないよりかは手を動かした方がいいのではないかという判断。
ただ、書く量がどれくらいなのか、手の疲れ具合はどれくらいなのかを体感するためにやっていた。書きながら内容も読みつつ、手にも覚えさせる。
正直めっちゃしんどい。
●音読
かなりゆっくり、声に出して読む。
高校時代の社会の暗記もそうだが、実際音読できない言葉は答案にも書けない。例えば音読で本読みをさせてみると、その本読みをしている人がその言葉をきちんと暗記しているか否かがすぐわかる。人名や地名をすらすら言えればその言葉自体をきちんと覚えている、読むのに詰まるのであれば言葉自体をきちんと覚えていない。だから自分がその言葉を覚えているか否かを確かめたければ音読してみればいい。
そして何より、声を出していれば、ただ本を眺めているよりも眠くはなりにくい。(それでも眠たくなるときはあるが)
●何となく流し読み
寝る前、黙読で、ちょい速めのスピードで読む。
10ページ、20ページ単位でやる。
一つ一つの内容のゆるい把握、関連する規定とのつながりを鳥瞰的に見る。
いつの間にか寝落ちしているという、寝付きが悪い人におすすめ。
●大まかな内容把握
たまにだが、めちゃくちゃ長い規定がある。
とりあえず書き写す、音読するにしても、ただ言葉の羅列なだけで内容は入ってきにくい。だから、こういうときはその規定を要約してしまう。
短めの主語と述語を把握して大まかに内容を把握してしまうのだ。
そしてその大まか内容に肉付けしていくとスッと頭に入ってくる。
例えば、受取配当等の益金不算入の規定だと、
配当等のうち一定額は(主語) 益金不算入(述語) という感じ。
そこに配当等の細かい内容を肉付けしていく感じ。
●実際に書き出してみる
ノート、ルーズリーフ、計算用紙、裏紙何でもよい。
上記の方法で暗記した内容を真っ白な紙に実際に書き出せるか、それを試す。例えば受取配当等の益金不算入の規定一式というふうに。
自分では覚えているつもりでも、いざやってみると意外に書けない。
規定そのものが間違いまくっていたり、柱が抜けまくったり。
そして自分が間違えた部分を理論マスターに書き込んだりラインを引いたりする。あまりにも覚えていないものはその日中に再びチャレンジ。まあまあ書けていたものは数日後に再チャレンジ。
自分の苦手理論を把握するためなどに手帳を利用することもあった。
この作業を延々と繰り返す。
書き出す際、その規定一式だと、手のしんどさ的にもかかる時間的にもハードルが高い。
だからこういうときは一式ではなく部分だけ書いてみる。
スキマ時間を有効活用する。ワタクシがスキマ時間の活用が出来るようになったのは理論のアウトプットをやるようになってから。手持ち無沙汰になることほぼなくなった。ちょっとした時間ができると、とりあえず受取配当の申告要件書いてみようかなー長期大規模工事の意義書いてみようかなーとかそういうノリで手を動かした。
とまあ理論暗記について書いてみた。
はっきり言って、めっちゃしんどい。
そして辛いことに、理論暗記ができただけでは試験に合格できない。
理論同士のつながり、柱挙げなど、しかるべきタイミングでしかるべき理論を出す、それができれば試験に合格できる。
今日この内容についても触れるつもりでいたが、理論暗記の話だけで長くなってしまったので、この内容は明日以降に。
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