自信とは何か
自信なんて存在しない。
高2の時に言われたその言葉が衝撃的だった。
そして、やるかやらないかそれだけだ。と、付け加えられた言葉が心を刺した。
自信という言葉は極限に使わないようにしてきた。他人ならともかく、自分自身について自信があるとか、自信がないとか、そんな会話を意図的に避けてきた。
私にとって自信というものは、どうも抽象的な概念のように思える。客観的に見えるものでもななければ、正体が分かるものでもない。それにも関わらず、自信がなければ何事もできないと思い込んでいる人が多いようだ。
自信という概念に囚われない人としては、内面的な感覚に左右されず、あくまで行動を重視するようにしてきたつもりだ。
だけど、最近になれば、自分でも自信という言葉が頭をよぎる回数が多くなってきた。
自信がないとか、苦手とか、ダメとか。そういったネガティブなレトリックが脳裏を占めるようになってきた。そうなると気分が段々と沈没していく。
個人生活では、1人の身として感じる多少の孤独以外に、1人になったときは割と元気だと思う。
だけど、仕事など人前では、それと違う姿が現れる。消極的で暗い。典型的な「自信がない」というような状態だ。それだけならそれまでだが、そういう感じになっていくとやっぱり生活全般が影響されてしまう。何をするにしてもうまくいかない。
かなりネガティブなことは書きたくないが、やっぱり心の状態が生活に滲み出る。スランプなどいうことは、このような悲観的な心境が作るものではないか。そんな気がする。
スランプを抜け出すためには、行動するしかない。あれこれ考えずに、ただただやるだけ。そうしているうちにきっと道が開けてくる。そう信じたい。
やるからやるだけの確信がつく。それは、一般的にいう自信というやつではないか。