【第413話】12/17・中山11R・ターコイズS(にゃむ師匠)
駆け抜ける師走競馬。土曜重賞はチャレンジC→中日新聞杯と爆穴◎が連続爆発中。今週も狙いますよ!…の前に、毎年恒例記事も今年で4回目、これがないと新しい年も、次の新人ジョッキーも迎え入れられません。ではいきましょう「2022・ルーキージョッキー通信簿」ご覧ください!
お待たせしました!
2022・ルーキージョッキー通信簿の時間です
今年デビューしたルーキージョッキーは平地で9名、障害で1人の10名。
まず、JRA初の障害オンリーのルーキージョッキー、小牧カヤタはここまで【9.9.10.44】と、ほとんど一日一鞍しかない中で、減量3キロも効いて上々の数字を残していると言える。
馬券圏内率は驚異の38.9%で、馬券ジャンキーの期待に最も応えているのはこのルーキー。もちろん、他の障害ジョッキーよりも3キロ減の▲が効いているのだろうが、この活躍にお父ちゃんも酒が進むだろうが、いつ馬から落ちないかいつもヒヤヒヤしているであろう。来年からは▲→△になる基準が平地ジョッキーと異なり31勝ではなく11勝となることからも試練の2年目。しかし、まだまだ伸びしろはあり、来年はジャンプ初重賞制覇も十分ある。
今回は、この小牧カヤタを除いた平地ジョッキー9名を対象に通信簿をつけることとする。
まず、9人の現在成績は上記の通り。
例年になく成績の開きが顕著であり、A~Cのクラス分けもしやすい。
【Aクラス】…今村セイナ、角田タイガ
【Bクラス】…佐々木ダイスケ、西塚コウジ、鷲頭コタ
【Cクラス】…大久保ユウガ、水沼ゲンキ、川端カイト、土田マナト
各クラスの配分も、2名、3名、4名と気持ちのいいピラミッドだ。
【Aクラス】①今村セイナ(関西・寺島厩舎)
勝ち星…A ウデ…B 姿勢…S 総合…A
数字についてはごらんの通りで、重賞も制覇しているような「みんなも知ってる事」はいちいちここでは書かないが、一言で言えばこの娘は「ガッツ」 が際立っている。
もちろん、騎乗における探求熱心さもそうだが、この競馬サークルに飛び込んでも、負けずに埋もれずにのし上がっていけるように、置かれた立場を踏まえて、いちばんに何をすればよいかを考え、実践しているところが素晴らしい。
特に「言葉のチカラ」が秀逸で、競馬学校時代から、川田ユウガや福永祐一の勝利ジョッキーインタビューを研究し、すぐに競馬サークルに喰い込んでも恥ずかしくない受け答えをしてやろうという「姿勢」に表れている。ついてくる数字に若者特有の「驕り(おごり)」を必死で抑えているのも解り、先輩を立てて、どうすれば出る杭は打たれないかを常に伺っているクレバーさ。
ひとつ気になるのは、10月を過ぎてからの数字が若干落ちているところ。
通算30勝を超え、女としての武器 (80年代アイドルっぽい表現がなんかヤラシイ) である4キロ減が適用とならなくなってから勝ち星が伸びず、一昨年の泉谷フウマのような騎乗依頼殺到状態となり「こなしているだけ」。表面上はそう見えるし揶揄もされる。勝てないなら勝てないで悩みなのだが、勝ちすぎるとこういう捌ききれないオーバーフローという新たな悩みも出てくる。
ただ小生は、この減速の主要因は、斤量減が1キロ無くなったという物理面よりも、「ガッツ」が減退していることによるものが大きいと思料する。
と、一瞬マイナスに聞こえるこの表現だが、一言に「良くない事」と決めつけるのは尚早。
デビューしてからここまで半年、きっと今まで自分自身出したことのないレベルのガッツを、騎乗はもちろん、人間関係の構築やマスコミ対応等、競馬サークルへ順応&アピールするべく放出。アキラ100%ではないけれど 「セイナ100%」で駆け抜け、相当に人間力を消費したと推察される。そりゃあタイヘンですって。。。
そして半年が過ぎ、ある程度の勝ち星を残せるようになり、稼いだゼニで自分へのご褒美で好きなブランドもたくさん買って「ああ、アタシなんとかやっていけるんだ。でも、これからはもうちょっと抑えてもいいかな。でないとこれ以上頑張ったら壊れちゃうしね」という、 頭のいい子がよくやる 「自己防衛のための100%→80%」に抑え、オーバーヒートを回避し心身の均衡を保つ方向にシフトしていると思料。
つまり、ガッツが減退「している」のではなく、ガッツを減退「させている」のだ。これが、今村セイナの現在地。
我々だって、18で高校卒業して、大学進学で未開の土地でひとり暮らしをしたり、就職して一回り二回り上の社会人たちに交じった生活をすると、最初の半年はあたらしい環境に早く適応させようと、自分を殺してがむしゃらモードになるでしょう? それでイッキ飲みばっかやってツブれたもんだった。
それが10月くらいになればすっかり慣れて、心身にゆとりができ、自分の好きなことに時間を割いたり、学生ならばそろそろバイトしてみよっかなぁ。と思うのと同じ感覚なのかもしれない。
なのでこの減速は単純に悪い事ではないし、長くジョッキーとして生きていくためには必要なブレーキ。軌道に乗った坂井リュウセイクラスの5年目以降ジョッキーがようやくやるこのテのハンドリングを、わずか半年で実行しているのだから、やはりジョッキーとしてのポテンシャル、成長曲線は大物であることは変わりない。
そのために、デビュー当初のような「頑張って騎乗馬1頭1頭とともだちになる」ようなことはせず、依頼のある馬をクール&ドライに操作する=たんたんとこなすにシフトしているゆえ、その減速分の成績の落ち込みには一定の抗弁と理解はできる。で、たんたんとこなしながらも、経験則で即座に結果が出せるようになってくるともう一流の仲間入り。
タイヘンだけど今後も自分を壊さないよう 「自分なりの一生懸命」で、ジョッキーとして人間として更なるレベルアップを図ってもらいたいところだ。
【Aクラス】②角田タイガ(関西・石橋厩舎)
勝ち星…B ウデ…A 姿勢…B 総合…A
一部では、「今村セイナよりもウデは上」 「騎乗技術はルーキーナンバー1」との評価があるのが角田タイガ。これは小生も同感できる。二人の勝ち星は16勝の差はあるが、 セックスアローワンスによる今村セイナ4キロ減の影響は大きく、軽いだけではない、これによって特に関西の調教師たちがこぞって有力馬を今村セイナにオーダーし続けたこと=「正のスパイラル」により生まれた16勝差であり、技術そのものは角田タイガの方が上と思料している。よって、ウデでは今村「B」、 角田「A」とした。
先週日曜中京メインで2着したエイシンスポッターのように何度も勝った 「お手馬」もいて、上級クラスでも信頼できるお手馬もいる順風満帆ぶり。
所属する石橋守厩舎だけではなく、父親の角田晃一厩舎からもお鉢が回ってきている。10月以降の数字が通算よりも良いことから着実に毎日の騎乗が血となり肉となっている。来年の年明けヨーイドンでは、今村セイナの勝ち星を上回っているかもしれない。
一年上の兄、 角田ヤマトは2年目にブレイクして同期の勝ち星ではトップ。
10月初めの中京で落馬による手首の骨折・ケガを乗り越えて秋の福島リーディングを獲得。そんな伸びしろ最高潮の兄ちゃんがいて、となりには幼馴染であり強力なライバル・今村セイナがいて、そのセイナも、自分ばかりがマスコミに注目されていることに「30勝した同期の角田タイガももっと取り上げてください!」とムダにキラーパスをブッコまれ、「要らんこと言うな」と恥ずかしくなっただろうが、そのくらい周りを見渡すと 「やれる」 環境にいるということ。
「やれる」といってもセイナと 「やれる」ではないぞ。
...って、おまいら、陰でやってんのか?
…というスケベ親父の素朴な疑問は置いといて、Bクラス3名。
【Bクラス】
③佐々木ダイスケ(関東・菊川厩舎)
勝ち星…C ウデ…C 姿勢…B 総合…B
関東エリアでは、同期の西塚コウジと並んで最多の9勝を挙げていることから位置づけ的には 「関東のエース」となっている佐々木ダイスケだが、Aクラスの関西ツートップ (49勝・33勝)からは大きく水をあけられている事から、堂々と関東のエースというのも違うし、本人もさらさらそんな自覚はないだろう。
それでも、10月以降の成績が通算を大きく上回っていて、その伸び率はルーキーでNo.1であり、もっとも「成長している」ジョッキー。
先週の中京7 Rでも、夏の札幌では鷲津コタが騎乗して2度ドボンした◎ブルーゲートをしっかりと3着に持ってきて念願のリベンジ成功。
その立役者となったことからこの時点で鷲津コタを超えていると言えるかもしれないが、彼が追い付きたいのは決して鷲津コタでないだろう。
お手馬がダート馬が集中しているように、ダートの短距離で良績が多く、 関東所属なのに毎週遠征している中京では、スパイラルカーブを内々でロスなく回って馬券圏内という場面が目立ち、馴染みのない中京コースも十分に攻略できている。
そんな中京開催も今週で終了だが、ホーム中山に戻れば得意のダート1200mで美味しい馬券にありつけるかもしれない。 2年目の数字がどれだけ伸びるのかが楽しみな一人である。
【Bクラス】④西塚コウジ(関東・鹿戸厩舎)
勝ち星…C ウデ…C 姿勢…C 総合…C
ここまで9勝。初勝利も4月と早く、ここまでルーキージョッキーとしては可もなく不可もなく 「普通の成長曲線」で推移している西塚コウジ。10月以降も随所に馬券圏内を演出していて、順調に推移していつブレイクしてもおかしくない状態にいる。
昨年のルーキージョッキー通信簿では、この西塚コウジと同じくらいの位置・評価であった横山リュウトや松本君が、2年目になってブレイクし、今やトップを走っていた小沢ダイトや永野タケゾーに匹敵する数字を今挙げていることから、 何かが一枚噛めば年明けから走る可能性を秘めている。
その根拠の一端として、 通常のルーキージョッキーであれば芝よりもダートで良績を発揮しているジョッキーが多い中、この西塚コウジだけは芝とダートの成績がほぼ均等であり 「芝を苦にしない」 特徴がある事。函館のグラスミヤラビの本人も想定していない出遅れから機転を利かせての追い込み劇は鮮烈だったように、芝のスピード競馬にも冷静に対応可能。使う側からすればとても使い勝手が良いということであり、去年の松本君もその傾向にあったことだ。
有力馬が数多く集う関東の鹿戸厩舎で、追い切り芸人として有力馬の背中を知ることも多い 「優秀なスタッフ」としてトレセンで暗躍している が、ファンファーレ響くターフやダートでの活躍も、すぐそこだ。
【Bクラス】⑤鷲津コタ(関西・千田厩舎)
勝ち星…C ウデ…C 姿勢…D 総合…C
夏の北海道では9日間の騎乗停止もあり、挫折も味わっている鷲津コタ。Bクラスの中では騎乗数も多くなく、10月以降の成績もパッとしない現状に、いまもがいているところか。先週の日曜中京6Rのアタカンテでは、7/24以来、4か月ぶりの勝利にホッと一息。いい清涼剤となったことであろうし、起爆剤にもしてもらいたいところ。
騎乗数もAクラスと比較すれば1/3くらいであり、Bクラスの面々と比較してもそれほど多くなく、やはり親族に競馬サークルの人間がいない「無縁故」の影響は大きいが、これはある程度覚悟していたことであろう。
しかし、そんな騎乗数の少ない現状で特徴のひとつとして、「一日一鞍集中騎乗」は結果も出していて、初勝利を飾った6/18の函館でも、
先日11/20の福島7R・ 単勝70.2倍だったが、ロシ村ロシ夫さんが積極果敢に勝負しリュクスフレンドが2着ロォォン!したレースも、
いずれもこの日たった一鞍の 「ジェット噴射ジョッキー」で達成したものであり、騎乗数が少ない割に一定のお金になる率を残せているのはこの集中力によるものだろう。今後もこの「ジェット噴射」のシチュエーションとなった時は一定の注意は払った方が良いと思料。
しかし、技術はまだ半人前であり、夏の北海道での芝2000mブルーゲートの1枠1番で、道中はインで詰まって何もできなかったように明らかに経験不足を露呈。 岩田の父ちゃんや外人たちのように痺れるようなイン突きができるだけの技術も余裕もなく、まだおとなしく外を回して勝つだけの騎乗が続いている。
関西のAクラス2トップと仲が良く、今村セイナの月曜ツイートにもたびたび登場し、ほどよくフッ軽ぶりを発揮しているが、この二人に大きく水をあけられている現実は、嫌というほど直視しているだろう。反骨心をエネルギーに。キラキラネームは騎乗で発散。亀田ハート枠で終わるんぢゃねぇぞ。優しい顔のイケメン面が、名前に負けない 「鷲」や 「虎」ばりの勢いを発揮することを祈念している。
ここからは、Cクラスの4名。
【Cクラス】⑥大久保ユウガ(関西・池添厩舎)
勝ち星…D ウデ…E 姿勢…D 総合…D
祖父にナリタブライアンを管理した大久保正陽元調教師がいて、父が調教助手のサラブレッドルーキー。縁故を活かして春先から騎乗馬に恵まれてはいるものの、出脚が速くて行ける馬に乗ってもでもついていけずに馬群に揉まれたりと、「こんなハズじゃないて」と乗っている方も馬券買っている方も一緒に感じるちぐはぐなレースが多く、全力で追っても伸びないところに、腕力も疑問。
Cクラスの中では騎乗数は抜群に多く、Bクラスの鷲津コタとそれほど騎乗数は変わらないのだが、 お金になる率は鷲津の半分と、お世辞にも 「買いたいジョッキー」にはなり切っていない。もちろんそういうジョッキーに「先見の明」を見出して一足先に飛びつくのがジョッキー開拓者としての冥利に尽きるのだが、ここまで恵まれてこの数字では、飛びつくのはキッカケ掴んで数字に表れてからでも遅くないと感じている。
レベルの高い関西所属の中では取り残されているが、▲ジョッキー大好きな関西の調教師陣も、他のルーキーたちがどんどん印が進化しているゆえ、▲の大久保君に対してのワンチャン期待のオーダーも継続してあるだろうが、 オーダーの多さに奢ることなく、まずは技術の向上に特化してもらいたい。
【Cクラス】⑦水沼ゲンキ(関東・加藤和厩舎)
勝ち星…D ウデ…D 姿勢…C 総合…D
すっかり外見は垢ぬけて、リポビタンDのCMに出てもそん色ないルックスとなった水沼ゲンキだが、成績は1勝のCクラス。9月にようやく初勝利を挙げたが、その後目立った活躍はない。
彼のように成功体験の少ないジョッキーは、何はなくともその少ない成功体験を糧にして次なる成功体験を構築する 「成功体験の連鎖」は重要であると、先週日曜の中山2Rの記事「朝の二点!」の記事で説いた。
※無料ですので、未読の方はご参照ください。
その成功体験の通りに、所属する加藤和弘厩舎の2歳馬・イースターエッグは出遅ることなく好スタートを切り、速い逃げ馬を好位で追いかける事に成功。ただ、快適に逃げる単勝1.4番の断然の1番人気・戸崎ケータ騎乗のパルフュメに執拗にプレッシャーをかけてしまい、テンの3Fは33.0という2歳未勝利にしては爆死ペースを刻ませることに。
これで一杯なってしまったパルフュメは坂で失速して7着ドボン。速いペースでプレッシャーをかけまくった水沼ゲンキのイースターエッグは4着と、結局共倒れとなり、戸崎ケータもレース後「途中で外から来られてペースが速くなってしまいましたからね。あの形ではさすがにきつかったですよ。」と、若気の至りを理解しながら迷惑だったとうるさいハエ扱い。当然、レース後控室で何らかの指導をしたことであろう。と、1.4倍ドボンで高配当こそ生まれたが、水沼ゲンキは見事な爆弾男(ボンバーマン)となってしまった。
まあ、これもまた経験。
強い逃げ馬めがけて2番手で必死に追走したところは、何もしないで流れてゴールよりもはるかに評価はできるが、ちゃんと馬券になるくらい、穏やかなペースほ刻ませていれば。今後も、この4着馬イースターエッグに継続騎乗し、坂のない平坦小倉の芝1200mに出てきたら枠順次第で要注意。よりクレバーに進化した水沼ゲンキの騎乗が見られることを期待している。
【Cクラス】⑧川端カイト(関西・浜田厩舎)
勝ち星…D ウデ…E 姿勢…D 総合…D
11月にようやくJRA初勝利を達成した川端カイト。
鷲津コタと同郷で函館出身 (厳密には鷲津は七飯町出身) で、抱負として「函館記念を勝ちたい」と宣言していたが、残念ながらまだ故郷に錦を飾っていないで、現状もがいている。それなりに騎乗機会も与えられているけれど、これまで馬券圏内はたったの4回と、馬質が悪いにしてももう少し持ってきてもいい感があり、まだ芽は出ていない。
明日中京で行われる「ヤングジョッキーズシリーズ」にも、1勝ジョッキーながら水沼ゲンキとともにエントリー。これをキッカケにして来年以降のヒントやエネルギーをたくさん掴んでいただきたいところだ。
【Cクラス】⑨土田マナト(関東・尾形厩舎)
勝ち星…E ウデ…E 姿勢…D 総合…E
ルーキージョッキー通信簿も4年目となるが、この場でまだJRA未勝利ジョッキーがいて、それをわざわざ紹介して通信簿までつけるのは若干心が痛むのだが、この土田マナトだけはまだ待望の初勝利を成し遂げていない。
そんな彼にも「お手馬」はいて、所属する尾形厩舎の4歳セン馬・サノノヒーロー。 1勝馬クラスのダート短距離馬であり、土田君がいままでたった2回お金になったことがあるのがこのサノノヒーローでの2着2回であり、それ以外の74回の騎乗はすべてドボンしている現実。
師匠の尾形先生も、若手を育てるとはいえ限りある競走馬としての時間をいつまでも勝てないアンチャンばかり乗せるのも忍びないだろうし、 オーナーに上げる頭もないことから、 前走の福島では土田君を降ろしてプチブレレイクのまなみちゃんスイッチ。 結果、これまたドボンだったがオーナーにも勝つことに対しての一定の姿勢は見せられたという事で、また 「預かっている責任」 を遂行すべく、 土田君をサノノヒーローに乗せるのだろう。
ただ、1150mでも長い印象があるこの馬は「ダート1000m専用機」の雰囲気がバリバリであり、北海道でのダート1000m2着時の伸びは評価。実は小生も馬券をロォォン!している。
※無料ですので、未読の方はご参照ください。
この土田君でロォン!するという、今まで2度しか起きたことがないそのうち1回を体感したことはある意味「誇り」でありある意味SSRコレクターの気分だが、この傾向からすれば、サノノヒーローで勝利を挙げるとなるとその適した条件は年明け6週間開催の小倉ダート1000mであり、今年はこのまま未勝利で終わってしまうのだろうが、この舞台に向けて尾形先生も土田君に小倉行きを命じるだろう。とにかく1勝を、できればずっと乗り続けてきたサノノヒーローで達成してもらいたい思いはあり、それまで腐らずに、尾形先生やオーナーへの恩返しを胸に、木馬相手に騎乗の鍛錬を続けていてもらいたいところだ。
以上、2022ルーキージョッキー通信簿でした。いかがでしたでしょうか?
実際、この9人、スタートラインは一緒でも、実際は境遇・人脈は一緒というワケではなく、それがここまで成績にも反映されていることは否めない。
【Aクラス】
今村セイナ…父親が元騎手で、現在は調教助手
角田タイガ…父親が元騎手、現在は調教師
【Bクラス】
佐々木ダイスケ…父親が調教助手
西塚コウジ…父親が乗馬クラブ経営
鷲頭コタ
【Cクラス】
大久保ユウガ…父親が調教助手、祖父が元調教師
水沼ゲンキ
川端カイト
土田マナト
これだけみても、縁故と成績は直結していると言ってよい。馬だって血統。ディープインパクトの仔はロゴタイプの仔よりも重宝され高値がつくもの。
悲しいが現実であり、それを解っていても下位の縁故ナシのジョッキーたちも「自分のチカラで切り拓く」ことを誓って狭き門をくぐったワケだし、現にいま活躍しているジョッキーの中にも、特に競馬サークルでの縁故は何もなくてのし上がったジョッキーもたくさんいる。
もちろん、これは結果ではなく「経過」。
これからの努力次第では結果はどうにでもなるし、ここですべてを評価するのも筋違い。来年の今頃にこのコラムを読み返してみた時、「うわっ、コイツこんなにヘボかったんだ~」と、2年目に急成長したくさんお金になっているB.Cクラスジョッキーの台頭があるかもしれない。というかあるものだと思っている。
今後も、この9人、いや、小牧カヤタも入れると10人の「ウォッチャー」として、馬券ジャンキーとして末永く見つめながら、より多くのロォォン!馬券を提供できるようにインプットとアウトプットを行っていきます。
読者の皆様にとってもこの通信簿が少しでも有益であれば、大変幸甚ですし、Twitterでご感想もいただければ嬉しいです。
と、すっかり熱が入ってしましました土曜コラム。
明日も面白いG3ですよ! ターコイズS。
◎①フラーズダルム
○⑦シャーレイポピー
△②④⑥⑬⑮
大混戦のハンデ戦。これを予想するにあたって「あるある」なのは、穴馬を狙って指名したつもりだったのに、案外とみんなが買っていて結局人気になっていた。という現象に時折ハマることがある。
それが、去年のこのレースでの◎スマートリアンだった。いい穴馬のつもりだったがゲートが開く前には単勝4.3倍の1番人気。なんかこのオッズを見て半分以上敗北感に襲われ、レースでも
前が作る45.4の激流を、人気してしまっているがゆえに大胆な競馬ができなくなってしまって③④③のお上品競馬で好位追走し、最後は前が全員潰れて7着ドボンとなった◎スマートリアンであった。
今年のマーメイドSの◎ステイブルアスクも、「みんなが飛びついた穴馬」であり、単勝は3番人気の6.8倍と、前走3勝馬クラスで5着ドボンした馬の次走のオッズではない、完全に「過剰人気の穴馬」であった。
否、人気になったらダメとか、人気薄の爆穴買えば正解というのはないのだが、ただでさえ誰もが予想しない結末になるのがハンデ戦G3の定義であれば、その時点でみんなが飛びつく穴人気を買っていることが既に負け。という気概を持って印を打つことは大事であると思料する。
だって穴馬だと思って狙ったら1番人気って、面白くないでしょうに。屈辱でしたよ…。という苦いターコイズから1年。
このレースで3着だったのが戸崎ケータ騎乗の13番人気ギルデットミラーであり、「巧さ」を見せた騎乗だった。関東で1~2位を張ってるジョッキーが、ホーム中山のマイル戦で13番人気となることも珍しかったが、キッチリ3着に入るところは素晴らしい。
検索条件:2020~2022年の戸崎ケータの中山マイル全成績
これは50回以上騎乗しているジョッキーの中では断トツのトップであり、この着順の左隣の人気をご覧いただければ解るように、ほとんどが4番人気以内。
検索条件:2020~2022年の横山タケシの中山マイル全成績
タケシは3年間で106回と最多騎乗。人気してドボンも一定量あるが、16勝で勝率15.1%は飛び抜けている。
この二人が、阪神のマイルの3勝馬クラスで好タイムで勝ってきた4歳上がり馬に、最軽量の53キロで跨れる。特に戸崎ケータにとっては、去年の3着馬・ギルデットミラーとほぼほぼ一緒のシチュエーション。もうこれでご飯三杯イケるし、オカズはこれで十分。
さすがにこの2頭は、特に⑦は人気にはならないだろう。関東のワンツーが、中山マイルを誰よりも乗りこなし、勝っている2人が、どちらも人気薄。プレッシャーもなく、馬の能力は誰も飛び抜けていないとなると、鞍上力で美味しい馬券をロォン!出る確率が爆上がりし、ターコイズSはそういうレース。
去年の◎スマートリアンの鞍上は関西の池添ケンイチだったが、中山芝マイルはスカポンタンであり、1番人気となるには信頼感を欠くデンジャージョッキーであった。
◎○はそれぞれの全成績から、2頭とも阪神マイルに抜群の適性があり、○は中山でも馬券圏内にはなっていないものの、紫苑Sと今年の京成杯の内容から一定の適正を見せ、展開次第で馬券圏内はすぐそこであった。◎は4歳秋になってからの成長力。ゾンニッヒを全く問題にせずに置き去りにした脚は本格化の表れ。映えない地味な2頭だが、こういう馬が関東の一流どころを乗せてベロッ!と馬券圏内。これがターコイズSの神髄だ。
まだ馬券は売っていないが、今度はこの2頭はそれほど人気にはならないでしょう? ◎○2頭の単複でも十分収益案件。◎○一緒に来たらジャックポットロォォン! こういう馬券編成で臨みたい。
単勝・複勝 ①⑦
馬連・ワイド ①-⑦(本線)
馬連 ①⑦-②④⑥⑬⑮(おさえ)
3連複 ①⑦-②④⑥⑬⑮
と、一応の印は打ってみたが、小生のターコイズSといえば、知ってる人は知っている、忘れもしない2015年の
◎オツウ
○ダンスアミーガ
という、最低人気とブービー人気に◎○を打ち、3連複54万馬券をロォォン!したもの。
がしかし! 買い方をしくじって、
3連複9-all 105点
14-all 105点
の210点としていれば109万ゲットだったものの、ごらんの通り少し労力と小銭をケチって196点としてしまったために54万半額の刑! もうnoteでも何度も書きましたなぁ。こんなに残尿感の残る、やらかした54万馬券ロォォン!はかつてありませんって。。。
なので、個人的にはこのリベンジもしたいので、明日は
3連複
◎①-all ○⑦-all の210点は必ず買います。
個人的なリベンジなので、後追いはしないでくださいww
と、ルーキージョッキー通信簿と合わせたらあらあらなんと10000文字。土曜コラムなのにこんなになっちゃいました。その分、日曜は若干抑えめに生きたいと思っています。
ぜひ、今後の馬券戦略にこの通信簿をお役立てください。