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FLOWERSアートギャラリー展
金曜日の午前中にお邪魔しましたが、あいにくの雨天でも会場は満員。
人気の高さを伺えました。
それでも美術館賞を心得ている方が多いのか、人がごった返す中にも関わらず、ゆっくり鑑賞することができました。
絵の他にも会場内のディスプレイもとても素敵で、世界観が確立されている。だから、このギャラリーに足を踏み入れるとFROWERSの世界へあっという間に連れて行かれてしまうのです。
ディズニーランドと同じような、世界観への執念に似たものを感じました。制作者さん方のファンに対する想いをすごく感じる。
本当に愛し愛された作品なのですね。
一枚一枚の絵の前から動けなくなる。
百合を浴びている。
凄まじいと思いました。
百合ってなんだろうと問い続ける日々にいる中、
ここに来られて本当によかったと思いました。
私は、1枚1枚の絵から、ずっと叱られているような気がしていました。
忘れるな、勘違いをするな、と。
百合は今、本当に多様化しており、
それは進化であり、それが創作であり、素晴らしいことだと思っています。
だけど、進化していく前の土台や本質を知らずして
そこへいってしまうのは危険かもしれない。
そこを踏まえて初めて自分の中の百合を確立できるのではないか。
基本を知らなければ外れることはできないと、教えられたことがあります。
そして百合を嗜むには、それなりの教養が必要でそのお勉強も私には足りない。百合を知りたければやらなきゃいけないことがたくさんある。
そうか。
百合にも芝居と同じように「型」があるのだ。
出雲阿国から始まった歌舞伎を知らずして、新劇やアングラを知ることはできないんだ。
そしてこのギャラリーには、百合の型がひしめき合うように詰まっている。
だから、創った方々たちの想いを浴びるように感じたのだ。
演劇で言えばまだまだキャパ100に満たない小劇場にいる私にとってFLOWERSは歌舞伎だ。
今の自分でわかる範囲で型をメモるだけメモって帰った。
本当にありがたい。ずっとここに居られると思った。みんなキラキラした目をして絵を眺めていた。
実は、私春編のさわりしかプレイせずにお邪魔してしまったのですが(立花さんに冷たい目で無視されるバッドエンド直後だったので、立花さんの絵の前では涙目)この集大成に浸かってから物語へいくことができる幸運に心から感謝しております。
神様、ありがとう!!こんなタイミングで百合の歌舞伎に触れ合うことができるなんて、運命しか感じない。
物語を全て見届けたら、きっと、心の中でまたこのギャラリーに帰ってくる。
とにかく全てが衝撃で、いろんな方向から幸せな空間でした。自分には何もかもが足りていないと教えていただきました。
頬を打つような作品との出会いは、人生で何度あるかわかりません。
私は、ラッキーです。
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