
企業の社会的責任と経済性の両立
昨日・今日と宮城県にある「みうらクリーニング」さんに訪問してきました。
こちらの会社、なんと水に6500万円も投資しています。
水の粒子を細かくする活水装置
水のエネルギーを上げる生体エネルギー装置
等など、通常考えられない投資をしています。

排水にもこだわっていて、排水設備も2000万円、まさに下水処理施設並みです。

ここで、経営者としてよぎるのが
「ここまで投資をして、回収できるのか?」
ということ。
おそらく、この取り組みをしたことで直接的に売上が上がるということはないでしょう。確かにクオリティはすごかったです。弘前ドライの仕上げよりもずっとずっと柔らかい。

でも、それをお客さんが気づくか?
おそらく気づかないと思います。
排水処理も、「ふーん、いいことやってるね。」とは思ってもらえるでしょうが、それで売上が上がるものでもない。
企業の本質は「儲けること」とするなら、この取り組みはクレイジー
そのものとなってしまいます。
ですが、一方で考えなきゃいけないのは、
儲けは何を利用して産み出されているか?という視点。
僕らが使う、水も、洗剤も、燃料も
全ては自然から生み出されているもの。
それらを消費して儲けは産み出されている。
そう考えると、自社の儲けの一部を環境に還元する取り組みはむしろまっとうだともいえます。
自社でやらないのであれば、その処理や負荷は自然や別のところにいってしまいます。
会社が社会の資源を消費して経済活動をしている以上、「社会貢献」等はむしろ当たり前でやらないということは「社会から消費だけをしている」ことになってしまいます。
その点を考えながら企業活動をしなければいけませんね!
僕らも「もったいない・あおもり賞」という賞を頂きましたが、まだまだやれることがあるなと大きな問をもらいました。
