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新しい相棒の紹介(3)〜危険回避を支援してくれる先進の電子装備

Tracer9GT+の「+」は何がプラスかというと、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)を搭載しているところが一番の特徴です。
ACCは車両前方に搭載した「ミリ波レーダー」で先行車の有無と、その車間を検知し、先行車に追いついた場合は先行車と一定の車間を保ち、設定速度を変えることなく追従走行してくれる機能です。
四輪車ではだいぶ普及している機能ですが、二輪車では300万円越えの数モデルにしか搭載されていませんでした。
そのACCが100万円台のモデルで搭載されたことは結構な話題になりました。

鼻先のここにミリ波レーダーユニットがあります
フロントブレーキはラジアルマスターシリンダー

またIMUの情報を受け取り車両側にフィードバックするECUには3種の制御システム「バンク角も反映したトラクションコントロールシステム」「旋回性能をサポートするSCS(スライドコントロールシステム)」「前輪の浮き上がり傾向時にライダーを支援するLIF(リフトコントロールシステム)」が搭載されていて、個々の制御は相互に連動してしています。
YAMAHAは、どうせミリ波レーダーを搭載したのなら無駄無く利用しようと考えて、これらのシステムをACCの制御とも連動させ、車体状況や車間距離、ライダーのブレーキ操作の有無を感知して、バランスを制御しながらライダーにブレーキングを促すという機能も搭載されています。
300万越え高級バイクのミリ波レーダーはACCだけのための活用ですが、YAMAHAは自動二輪車という四輪車よりもより高度な安定性の要求に活用しているところが偉いのです。

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