見出し画像

新しい相棒の紹介(5)〜長距離ツーリングでの快適性

TMAXも初めて東北自動車道に乗った時は、あまりの楽ちんさに思わず笑ってしまいました。
それまではBMWの古いツアラーだったため、いかに振動や風圧に自身が堪えていたかを思い知らされたためです。
また、SSほどではないものの、前傾姿勢も長時間では手が痺れてました。
渋滞でのクラッチ操作が必要無くなった事も疲労軽減の一助になっていましたが、そうしているうちに段々とクラッチ操作がある、いわゆる”ザ・オートバイ”に乗りたくなってくる心理はライダーであれば理解してくれる人も多いでしょう。
SAなどで大勢のバイクが並んでいる様子を見ると羨ましくなってくるわけです。

しかし、この歳でイバラの道は進みたくないし、だけど、もっと長距離ツーリングを楽しみたい。
そこで、廃盤モデルも含め憧れているモデルのリストから独自の採点表を作り各項目にポイントを埋めていくと、どうしてもこのTracer9GT+が高得点になってしまったわけです。

勝因を評価するならば、”おじいちゃんに優しい性能”というところでしょうか。
大きなマイナス点としては国産車の中では高価な部類であること。
とはいえ、装備と性能を考えればむしろコスパが良いとも言えるし、その装備があるからこそポイントが高いわけで。
とっくに廃盤となっている憧れのバイクもかなり高価な値段がつけられてますが、実態の無い所有欲が生んだ幻の価格に支払うことの方が残り少ない人生において無駄だと考えたわけです。

さて、前置きが長くなりましたが、YAMAHA Tracer9GT+の快適性につながる機能を説明します。

【アシスト&スリッパークラッチ】
クラッチレバーの操作荷重低減と、減速時の車体挙動の緩和を図るアシスト&スリッパークラッチを搭載。
エンジンの高トルク化を実現しながら、クラッチスプリングの荷重を低減、クラッチレバー操作荷重の増加を抑えている。

【クイックシフター】
加速時、減速時に関わらずシフトアップ&ダウンに対応する第3世代クイックシフターが装備されていて、クラッチレバー操作無しにシフトチェンジが可能。
また、加速・減速時などの状況を問わず、シフトアップ/ダウンいずれの操作もサポート。
追い越し時などシフトダウンにより加速力を強めたい時、またエンブレ効果を弱めたい時などに効果を発揮。
また、ACC作動中の車両の加減速(エンジン回転数変化)に即したシフト操作も容易にする。

【7インチ高輝度TFTカラーディスプレイ】
大型で見やすい7インチ高輝度TFTカラーディスプレイを装備。
大型サイズゆえ、表示の切り替え無しで確認したい情報を常時表示できる。
左ハンドルスイッチにはジョイスティックとホームボタンを設置、メーターディスプレイの切替など直感的な操作が可能。
※ライダー自身のスマートフォン情報をTFTメーターで表示する機能やGarminのナビをメーターに表示する機能がありますが、Garminは昔のカーナビみたいで評判悪いので、別途スマートライドモニターを付けてスマートフォン情報を表示する予定です。

【防振機能】
独自の防振技術を応用し、サイドケースの振動を減衰するダンパー内蔵取付け用ステーを装備。
サイドケース搭載時の高速走行において、優れた直進安定性に寄与している。
またダンパーのセッティングにより、旋回性も高次元で両立している。

【大型フロントスクリーン】
効果は絶大で走行風による疲労が低減。
高さ調整も5mm単位で10段階変更可能。

【コーナリングランプ】
IMUの高速演算処理によりバンク角を検出して走行中のバンク角に応じてハイビーム、ロービーム、いずれの場合もイン側のコーナリングランプが点灯を開始。
バンクが深くなるに伴いリニアに明るくなり、照射エリアが広がることで夜間走行時の負担を軽減。

【グリップヒーター標準装備】
グリップ部に薄いラバーを使用してヒーターの暖かさを伝わりやすくしている。
ハンドル左のジョイスティックで10段階に調整でき、季節に対応した細かなセッティングが可能。

【排気音・吸気音】
一見するとマフラーは見当たらなく、実はエンジン下にある。
地面に向かって排気することで排気音を地面に反射して奏でるという楽器メーカーらしい発想。
また、吸気音もチューニングされており、それをタンク前方から聞かせる構造にもなっている。
2気筒でも4気筒でもない、現行国産車では珍しい3気筒エンジン特有のサウンドを楽しめる。

【イルミネーションライト装備のハンドルスイッチ】
帰路が遅くなり辺りが暗くなってもハンドルスイッチにはイルミネーションライトが内蔵されているため、ハンドルスイッチを見失うことはない。
運転中に操作するウィンカー以外はのスイッチは、真っ暗で見えなくなると意外と探してしまうもの。
自動車ではスイッチが光ることは普通でも、バイクの場合は300万円クラスの高級車じゃないと意外と光らない。

【ラジアルマスターシリンダー装着フロントブレーキ】
フロント・マスターシリンダーのピストンに、レバーと同方向に動くラジアルマスターシリンダーを装着してるので、よりリニアにブレーキ油圧を伝えることが可能(握り込み量によって効きが変わったりしない)となり、優れたコントロール性に貢献。

フロントブレーキはラジアルマスターシリンダー



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?