現役アイドルちゅ〜 楽しかった5年間
2023年1月13日の金曜日、パシフィコ横浜国立大ホールで齊藤なぎさの卒業コンサート、「現役アイドルちゅ〜 みんなのこと大好きだよ」が行われた。
共通テストの前日で、学生のなーたん推しの方は行けなくて悔しい想いをした方もいるかもしれない。人生において本当に大切な選択を迫られたことだろう。
国試前の時を思い出し、同じ状況だったら行ってしまっているかもなと思う私だった。
私は有給を使い、「なーたん大好きシート」という普段の倍の値段で前方が確約されている神システムに当選し、前から2列目というこれまた神席を引き当てた。
他のグループにも導入してほしいシステムである。
連れがくるまで隣の人と「本当にここですよね……?」(座席は12列で表示されていたけど最前が11列だった)と恐る恐る確認しながら時はすぎた。
影ナレは開演18時から少し遅れて、なーたんが1人で事前収録のナレーションを読むという演出だった。
Overtureで初期のなーたんの映像が滝のように流れ、そこで涙が流れそうになった。(流れてないんかい)
これは公演中ずっと悩まされたことなのだが、このOvertureから私にピンチが訪れている。なーたんサイリウムカラーのピンクが付かないのだ。ピンクは比較的電池の残がないと付かない色なのだが、紐をなくし奥の電池が取り出せなくなっている私のサイリウムは、手前の2個を取り替えるしか術がなく、ほぼ赤でなーたんを応援することになった。事前準備を怠らずピンクのサイリウムでなーたんを応援している周りのオタクをみて、(私は現役アイドルちゅ〜 みんなのこと大好きだよ のお荷物ですッッッ‼️)となった。
セトリ
影ナレ 齊藤なぎさ
overture
MI
現役アイドルちゅ〜
M2
Want you!Want you!
M3 Be Selfish
M4 Oh!Darling
ダンスパート
M5 CAMEO
MC
なぎさの取扱説明書
M6 それでも好きだよ 齊藤なぎさ
M7 狼とプライド(SKE48) ピンクエンジェル(齊藤なぎさ 齋藤樹愛羅)
M8 推しのいる世界
齊藤なぎさ 諸橋沙夏 野衣織 大谷映美里 山本杏奈
M9 言い訳Maybe(AKB48)齊藤なぎさ 音嶋莉沙佐々木舞香 大場花菜
M10 わたし、魔法使い
みりにゃーたん(齊藤なぎさ 大谷映美里)
M11 流星群
齊藤なぎさ高松瞳(サプライズでなーたんからひとみに手紙)
M12 君はスパークル(≠ME)みりにゃからメッセージ
VTR 齊藤なぎさインタビュー
MI3 ズルいよ ズルいね
M14 いらないツインテール
MC
M15 僕らの制服クリスマス
M16 The 5th
M17 「部活中に目が合うなって思ってたんだ」
M18 青春"サブリミナル"
MI9 スタート!
MC
M20
探せダイヤモンドリリーダイヤモンドリリーの花言葉は「また会う日を楽しみに」
最後にひとみからMVのブローチを手渡し
19:56本編終了
VTR 齊藤なぎさヒストリー
ドレスで登場 なーたんからメッセージ
さしP書き下ろしの新曲
ENI 君だけの花道 齊藤なぎさ
EN2
= LOVE
MC カメコタイム
なーたんからメンバーにお手紙
母親からの手紙
N3 笑顔のレシピ メンバーひとりひとり花を手渡し
MC
EN4 届いてLOVE YOU
「かわいいよ」コールをアンコール
なーたんから最後にメッセージとマイクを置いて退場 ツインテールもほどきましたね
締めアナ
山本杏奈
20:57本編終了
卒コンの題にもなっている「現役アイドルちゅ〜」で幕を開け、最後の最後はなーたん初めてのカップリングセンター曲「届いてLOVEYOU」で幕が閉じた。どちらもなーたんらしいアイドルの曲で、好きがいっぱい詰まったセトリだった。
これまでも何度か近くで観覧出来ることはあったが、今回のコンサートは特別中の特別で、ひとつひとつの所作が「本当に最後なんだな」と思わせるようなものばっかりだった。今までライブに行ってなーたんを目で追う日々だったが、いっぱい行ってても気づかないなーたんのパフォーマンスだったり歌い方が、ひとつひとつ心に響いた。曲中は、楽しく踊って歌っているのに、一瞬(これで最後なんだ)と噛み締めるような儚い表情をするから、目が離せなくて、時間が止まればいいのにと何度も思った。でも時は過ぎちゃうね。
個人的に、ぴんくえんじぇるの「狼とプライド」の初期のVTRのぴんくえんじぇるの所作、なーたんママからの手紙、きあらがお花を渡す所に子どもみたいに(子どもですよ)泣きじゃくる場面がとても印象に残った。
ぴんくえんじぇるの「狼とプライド」は2018.5.5 天王洲銀河劇場「手遅れcaution」リリース直前イベントで披露されて以来久しぶりの披露となった。そもそもSKE48の劇場公演曲だから久しぶりも何もないが。上記のイベントは行った覚えもあるが、行かなかった覚えもある。記憶力と写真に残さない低堕落な自分を恨む。
映像の中では、まだ13~14歳の2人が一生懸命踊っている姿が映し出されていて、今存在している少し大人になったぴんくえんじぇるから成長を感じることが出来て、これがアイドルを推す1番の醍醐味なのかもしれないと思った。
なーたんママからの手紙は、自分が母親の立場だったらと変な感情移入をして涙した。
あと、(迷惑かけてごめんね)と思っているなーたんと、自分の母親に対しての思いを重ねてしまい涙した。親のエピソードは弱いのよ。
最後の最後の演出、メンバーみんながピンクのカーネーションを1本ずつなーたんに渡していく場面で、最初のきあらが泣きじゃくってなーたんと抱擁した時、(ああ、この子達はまだ子どもなんだ)と改めて感じた。
アイドルである前に、プロである前に、1人の子どもで、こんな小さな身体で頑張っているんだと思った。
人の精神を支えるような仕事は誰にもできる事じゃないけど、そんな中で、なーたんはずっとプロ意識を持ってアイドルとして仕事を全うしてくれたと思う。
正直、私は推しへのチクチク言葉を絶対に耳に入れたくなくて、「なーたんが大好き」で心をいっぱいにしたいから、なーたんが今までどんなことを言われていたのか、正直分からない部分が大半である。
これは正しいことって自分に言い聞かせていたけど、なーたんが悩みを吐露する度、やっぱり一緒に受け止めるべきだったのかな、とか、こんなに小さな身体が壊れてしまうのに、自分は何をやっていたんだろう、とか、卒業発表をした時から考えるようになった。
アイドルには誹謗中傷が付きものなのも、もうしょうがないのかなと思いつつ、やっぱり異質な空間であることに変わりは無い。妬み、嫉み、尊敬、好意、悪意、、全てがグチャグチャに混じった混沌とした空間がそこにはあって、自分が欲しい言葉をピックアップできる人が長くアイドルをやっていけるんじゃないか、なんか思ったりもしたけど、こればかりは人によるので当事者じゃないと分からない。
確かに言えることは、齊藤なぎさちゃんがアイドルでいてくれて本当に良かったということだ。
アイドルとしての齊藤なぎさは卒業したけど、これからの齊藤なぎさはまだ始まったばかりなので、どうか応援させてほしい。