1話『めんどくさくて草』
ー王室ー
王様「よく来た、勇者よ」
勇者「お会い出来て光栄です」
王様「早速だが、君には例の魔王を捕まえて来て欲しい。魔王のせいで田畑が枯れ、食糧が減っているんだ。引き受けてくれるかな?」
勇者「勿論です」
王様「お礼ならいくらでもする。この国…いやこの星のためだ」
勇者「お礼など要りません。私はただこの国にいる人々の笑顔を守りたいだけです」
王様「流石は勇者。見事だ。魔王が今どこに居るか手掛かりもない。まずは多数の人々から情報を集めて欲しい」
勇者「わかりました。必ずや手がかりを掴み、魔王を退治してみせます。」
王様「何と心強い。困ったことがあれば言ってくれ」
勇者「ありがとうございます」
王様「さあ、行くのだ。若き勇者よ。」
勇者「それでは失礼します」
ー王室の扉前ー
勇者「だっっっる!!」
勇者「めんどくさ!いや、ええて。何で俺1人なん。勝手に勇者とか呼びやがって。断り辛いやんけ。もうほんまだるい」
勇者「こんなこと言ってても始まらないか…」
勇者「まあ報酬はかなり期待できそうだし、やってみるか。とりあえず仲間探しに酒屋でも行こう」
やる気のない勇者が魔王を倒すありきたりの物語。君は飽きずに最後まで読むことができるか。作者は書き切れるのか。
次回『勇者死す!』(嘘)
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