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ゆるディズニーファンが最近のTDRについて思うこと雑記

こんにちは。まなてぃです。
2024年もそろそろラストスパートですが、皆さん如何お過ごしですか。
※サムネは2019年のクリスマス時期のディズニーシーです。コロナ禍前ということもあってなんだかより華やかに見えますね。

私は今年は結局ディズニーリゾートには年始に海の方に1度行ったきりなのですが、その時に持った所感を結局年末の今までずるずる引きずっているので、年が明ける前にここに記しておこうと思った次第です。


私について

まず年齢ですが、94年の代です。30歳になりました。
幼稚園時代から首都圏に住んでいるので、超頻繁ではないですが平均2年に1回は必ずどこかのタイミングでディズニーリゾートのどちらかには行っていました。
「プーさんのハニーハント」ができたときの200分くらいの待ち列(それくらい並んだよね・・・?)や、スティッチになる前の「魅惑のチキルーム」、ドナルド(の兄弟かな?)が発砲するシーンが地味にトラウマになっている「ミッキーマウスレビュー」、足元を走り回るネズミが本当に嫌だった「ミクロアドベンチャー!」。そして何よりも、ディズニーシーがオープンしたときのあのお祭り感。シーソルトアイスのシェル型のケース。
あの頃の記憶は鮮やかに残っています。(古参アピール)

年パスを買うほどでもなく、毎シーズンのグッズを追いかけるというほどでもなく、ショー派、アトラク派、キャラグリ派、フード派、などの派閥に属するまでもない、本当にゆるく長く薄くディズニーが好きな人です。
Disney+には入会してます。
最近のヒットはインサイド・ヘッドのスピンオフ:Dream Productions。

なぜこの記事を書こうと思ったのか

2024年の1月に久しぶりにディズニーシーへ行った際に悪い意味でショックを受け、そのショックから11月になっても立ち直れていないので自分の気持の整理のためにも書こうと思いました。(腰が重すぎる)
ちなみにその訪問の際は株主優待チケットにての訪問だったため、
「◯◯円払ったから△△しなきゃ・・・!」
みたいな想い(≒ノイズ)を持たずにディズニーシーを見ることができたような気がしています。
また、2024年1月のディズニーシーはシーズナルイベントも開催していなかったので「より素の2024年のディズニーシー」を見られたかなとも感じています。

11ヶ月も前の話なのはさすがにどうなの?

ごめんなさい。
でも意外と覚えてるので信じてください!!(何を?)
とはいえこれはあくまでもインターネッツに書いてある落書きのうちの1つなので100%は信じないでください。これは全部私の感想です。
そして何より、これは生まれてこの方首都圏住みの感覚であることを念頭においていただければと思います。

いざ、2024年の東京ディズニーシーへ

訪問した日は2024年1月24日水曜日。
「子無し社会人なら有給ディズニーしたらァ!」
という勢いで相方と平日中日ディズニーをキメました。

もちろん、そこには
「シーズナルイベントがやっていない平日真ん中のディズニーならそこまで混んでないやろ」
「新エリア完成前やし、行き控えしてる人たちもたくさんいて空いてるやろ」
という邪な考えがあったことは言うまでもありません。

そして、ディズニーファンの皆様ならすでにお察しのこととは思いますが
そんなことは全くありませんでした。
普通に混んでる。
「平日の真ん中だからやっぱり空いてるね!」
っていう実感が持てる感じは一切ない。

というかディズニーファンならむしろ
「そらそやろ」
って思うのかな。

驚いたのは、アトラクション以外の部分(ポップコーン、レストランへの入場、お土産屋さん(マクダックス・デパートメントストア))での長蛇の列ができていたり、アプリ予約が必須になっていたこと。
そして何より、そのルールが自分のような「薄いディズニーファン」レベルの人間には落ちてきていないこと。

※後々知ったのだが、訪問前日の1/23にダッフィーの新グッズに対して転売ヤーが爆買いをカマしたため1/24のマグダックスへの入場は予約制になっていたらしい。かなしい。

もしかすると、
「「そういったルール」は訪問前に自分で調べるのが当たり前じゃない!?」
と思われる読者もいらっしゃるかもしれません。
確かにそうですね。アメリカに行く前にはESTAが必要なことを調べて申請しないといけないですし、国際線の飛行機に乗る際は搭乗時刻の2h前には空港に到着しておかないといけないことは自分で調べないとわからないことで、必ず守らないと自分が損をするルールです。

ただ、私がその自発的なリサーチをディズニーに対して行わなければならないことに少し不満を覚えるのには理由があります。

それはシンプルに
「一介のテーマパークがゲストにそこまで求めるのは違うのでは?」
という気持ちが大きく1つ。
更にいうと、1月当時は新エリア開業前ということもあってかパーク内のルールがコロコロアップデートされていたように思っていて、(実際はそうでもないかも)
「どこまで調べたとしても、当日行ってみないと実際どんな感じなのかわからない」という不安感を抱えて前日を過ごし、いざ当日到着してみても抽選で全滅し、ルールを調べて立てた計画がパァになるUI/UX設計ってどうなの?
という感覚です。

変な話、USJのように
「金出しな、そのかわりに人気エリアとアトラクションのライドが確約されたNO LIMITでサイコーの1日にしてやるよ。しかも時間割まで組んでやるよ。」
ならぶっちゃけ納得感があるし、トータルの満足度は上がります。
財布は薄くなるけど。
※この「時間割」制度については好き嫌いが分かれることは理解しております。

ここまで読んだディズニー好きのあなたは
「じゃあバケーションパッケージ(通称:バケパ)買えばいいのでは?」と思うのではないでしょうか。
この提案に対しては、半分Yes, 半分Noです。
まずYesの中身ですが、
「確かにそれはそう。っていうかUSJは宿泊してるし。しかもケチらずパークフロントホテルに。」
です。
そしてNoの中身は
「首都圏在住なので別に泊まってまで行きたくない。お金もセーブしたいがそれ以上に宿泊の準備がめんどくさい。」
です。
あと超個人的には
「せっかく泊まるんだから完璧な1泊2日にしなきゃ」
というマインドに頭が支配されがちなので、シンプルな宿泊、もっと言えば1 DAYディズニーよりもかなり疲れてしまうというのがあります。
さらに言うと以前ミラコスタに宿泊した際、正直値段の割に満足度が高くなかったという印象があるので更にお財布のヒモがキュッとなってしまいます。
ミラコスタもできてからだいぶ経つので、色々仕方ないところはあるのでしょうが。。。
今宿泊ディズニーをするなら、星野リゾート 1955 東京ベイに泊まるかな。宿泊費は抑えられるし、新しい分多分ミラコスタより快適なのではと推測してます。
行ったことないけど。

話がそれました。

そして更に先のここまで読んでくれたディズニー好きのあなたは次にこうも思うのではないでしょうか?
「ディズニー・プレミアアクセス(通称:DPA)を使えばいいのでは?」と。

これは8割Yesです。
まあ、課金無しのファストパス生活が長かった身からすると正直心理的ハードルはあるのですが、致し方なしかなとも想います。
ただし、1点物申したいことがあります。
それは、
「DPAは事前予約にさせてもらえませんか」
ということです。
入園して、スマホアプリを立ち上げてからじゃないと状況がわからないというのは正直そのあとの1日全体のスケジュールはおろか、気持ちにも影響します。
テーマパークって、「楽しい」という気持ちをしに行く場所なのに、
・到着早々スマホを開いて
・課金するしないという判断をして
・いざしようと思ってもすでに売り切れ or かなり遅い時間で萎える
という1日のスタートが感情的にネガティブになる設計になる要素があまりにも多いなあと感じています。
そんな風にわざわざしなくてもいいのになあと思ってしまいます。

そして次に、
「人、入れすぎじゃね?」
という気持ちがあります。
ノーイベントの時期にも関わらず課金の枠が売り切れるほどの量の人を入園させて、スタンバイも100分以上待つのがデフォっていうのは本当にどうなんだ・・・?
コロナ禍を挟んだにしろ
「ディズニーの通路がなんか新宿駅くらいの混み具合に見えるぞ?」
と感覚的に思ったのはなんだか忘れられません。

さらに最近は運営側が意図したフォトスポット以外の場所も、SNSなどのバズりを起因として、フォトスポットとして「人々が物理的に足を止める場所」として人気となっています。
それ自体はテーマパークの醍醐味だし、じゃんじゃんバーチャルもリアルも盛り上がればいいじゃんと思う派ではあるのですが
「運営はそれも見越した人数制限はかけようぜ」
とは思います。
導線設計がされていない部分での立ち止まりは、もちろん開園当初は想定されていないはずなので、シンプルに変な場所での混雑の原因になります。
ただ、みんながみんなそんな周囲のことを100%気にかけて動くことはもう無いと思うので(性悪説)、そこはもう運営側が割り切って
「導線設計がされていない部分の立ち止まりが多発したとてそこまで混雑しないレベルでの人数の入場制限」
を組んでしまうしか無いのではないかと思い始めました(なげやり)。

なんというか雑にまとめると、
システム・ルール・キャストの人数などを総合的に見ても、ゲストを捌ききれてないですよね。
という気持ちの2024年の訪問でした。

どうしてこういった印象を与えてしまっているのか

という雑感ですが。
いくつか原因はあると思うものの、私が2024年の内に書き記したいこととしては1つです。
※あくまでも根拠なしの1つの意見ですよ。

OLCが利益をストイックに追求しすぎた


言うまでもありませんが、OLCはイチ企業であり、慈善団体ではありません。バックやトップに超心が広い貴族や石油王がいて、
「利益なんて出なくてもいいんです、ゲストみんなが笑顔であれば」
とニッコリ笑うような組織ではありません。
そのため、利益を追求するのは当たり前ですし安価で極上のエンタメを提供してくれるわけではないです。
ただ一方で、顧客側が盲目的にそういった理解をするのはちょっと違うかなと想います。私達はOLCの社員ではないどころかただの顧客であって、そういった「お上」に対しての理解をしたところで別にメリットはないのですから。

それを踏まえた上での話となりますが、エンターテインメントはざっくり言ってしまえば
「生きるために絶対に必要なもの」
ではありません。ご飯や薬、インフラ、土地や住居などではないので。
もっと言ってしまえば
「無駄なもの」
といっても過言ではないかもしれません。
そんな「生きるためにマストではないもの / 無駄なもの」という商材を扱いながら利益を出さなくてはいけない、株主へ説明をしなくてはならないというのは中々難しいでしょう。
企業として数字を見つめたときに
・どこを調整すればより効率化できるか
・どこをカットすればより利益率を挙げられるか
ということを日々葛藤しているわけですから。

もしこれが製造業の話であれば
・◯◯を担当しているパーツのコストはもう少し抑えられそうだ(つらい)
・リモコン部分をアプリ化することでコストを抑えられないか(その考えはその考えでムカつくし不便なことも多々ある)
といった考え方で事業とコストカットを直結させたうえで(雑な言い方になりますが)単純に計算できる部分もあるでしょう。
※筆者は製造業の末端にいます。

ただ、OLCはエンタメ業なわけです。
効率化・コストカットした部分が見えない部分のエンタメを担っていたのではないでしょうか。
例えば公式アプリです。
確かに動きはしますし、致命的なバグや使いづらさはないです。
ただ正直、このアプリはUI/UX目線では褒められたもんじゃないです。
カクカクするし、たまにログインできないし。
少なくとも入場に1万もするテーマパークのアプリと考えると
「もっとできなかった?」
と思ってしまいます。
そもそもとして、パークをここまでWeb / app ベースにするならパーク内の電波環境はもっと整えてください・・・。
DocomoがスポンサーならWifiとか導入できませんか・・・?(暴言)

一方で在りし日の「Today」という紙媒体が担っていたワクワク感というエンタメはカットされてしまいました。
あの「広げたら一目でわかる」マップとお土産・フードのワクワク感は何にも代えがたい物があったんだけどな。
確かに待ち時間は紙媒体だとわからないので、Todayとアプリの併用ができたら一番良いんだがなあと思っている今日このごろです。

更にいうと、レストランの食器がすべて紙になったことで洗浄のコストはカットされたことでしょう。
とはいえ、ディズニーのエンタメって本当に「やりすぎ」ってなるくらい細かい部分にこだわっていたところだと思うのです。その結果、奥行きのある物語設計がされた空間が広がっていたのです。
私が忘れられないのは、東京ディズニーシーの「ユカタン・ベースキャンプ・グリル」というレストランのバックグラウンドストーリーと食器の設定の関係。
下記は「ユカタン・ベースキャンプ・グリル」の公式からの紹介です。

発掘現場の近くにあるレストラン

ここには、ジャングルの中に何世紀ものあいだ埋もれていたたくさんの古代遺跡を調査分析する本部があります。発掘現場で働く考古学者たちに提供される料理が、いつしか評判となりました。今日も料理を求めてやってくる人たちでにぎわっています。

https://www.tokyodisneyresort.jp/tds/restaurant/detail/459/


開園からしばらくは、このレストランの食器は本当に発掘現場のベースキャンプ飯の演出として金属の食器で提供されていたんですよ。
自分が子どもだった事もあって、このあまりにも自然な没入感と演出がすごく好きでした。もちろんBBQリブ?も美味しかった。
そしてその近くでインディ博士のグリーティングに出会おうものならもう夢と現実がごちゃごちゃになっていました。
(「ユカタン・ベースキャンプ・グリル 食器」とかでググってみてください。)

そういった、「確かに企業目線ではカットすべきだけどエンタメ目線ではカットすべきではないコスト」をカットしまくっているのが直近のOLC及び東京ディズニーリゾートなのではないのでしょうか。
なんなら、肝というべきショー・パレードもコストカットを感じます。2000年代に超無駄に水を撒き散らしたり放火しまくっていた夏のショーはもうできないのかな・・・。
っていうか今年はハーバーに水上クリスマスツリー出てないってマジなのですか・・・。
1月に来園した際のハーバーショーはフロートが1つだけで本当に正直しょっぱかったです。やらない方が良いレベルと思ってしまいました。

話がまたそれました。
その徹底したコスト削減と利益の追求の結果、入場料と期待値・得られるもののバランスが崩れてしまい古参ファンからのネガティブな声がちらほらと目につくようになってしまったのかなと思います。
昔より値段は上がったのに、アトラクション・ライド以外の部分の中身は明らかにクオリティが下がっている。
さらに言うと、キャストさんも疲弊して従来の「ディズニークオリティ」のサービスを提供できなくなっている。
ゲストの数に対してキャストの数が足りていないのでは・・・?とも思いますがこれは本当のところわからないので保留に。

最後に


つまりは、会社側がゲストの方ではなく、株主のほうを見る比率の方が大きくなってしまったのかなと推測しています。
顧客満足度という少しファジーなKPIを設定するよりはより明確な利益という数字をKPI設定し、管理する方が簡単かつわかりやすいですから。
また、もしOLCに外部の協力会社(コンサルティングファームなど)が常駐しているとすると、彼らはあくまでも会社の利益を追求するプロですから顧客満足度などは見ないでしょう。

また、株主はビジネス上大事な存在ではありますが、彼らはOLCに対してほんとうの意味でお金を落とす存在ではないのです。

「結果的にお金は儲かった(ている)けど、古参の顧客が求める製品はもう提供できない」
となってしまうのはあまりにも寂しいので、OLCにはこれからも頑張ってほしいところです。
とはいえ、古参がやいのやいの言ったとて
「あなたはもうビジネスのターゲットではない」
でお話はおしまいになってしまうのでしょうか。

それでもなお、私は大好きな東京ディズニーリゾートに夢と期待を抱いてしまうのです。



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