岩手県 藤三旅館の白猿の湯がめちゃ良い入るべし(2020年10月 恐山&東北温泉旅行vol.2)
こんにちは、manaです。
2020年10月に恐山&東北温泉をめぐる5泊6日の旅行をしました。
【2日目】恐山レポは、こちら。
恐山&東北温泉旅行3日目は、岩手県花巻温泉郷にある「藤三旅館」へ。
1)藤三旅館とは
藤三旅館の出自は、今から約600年ほど前にさかのぼります。
今から600年程前、当館・藤井家の遠い祖先が高倉山麓でキコリをしている時に、岩窟から出てきた1匹の白猿が、カツラの木の根元から湧出する泉で手足の傷を癒やしているのを見て、これが温泉の湧出であることを知り、1443年頃に仮小屋を建て、一族が天然風呂として開いたと伝えられています。
その後、大衆の浴場とするべく1786年に長屋を建て温泉旅館として開業したのが始まりです。
非常に古い歴史を持つ温泉宿なんですね。
現在では、「新日本百名湯」「日本温泉遺産」にも選ばれており、木造3階建て・総けやきづくりの本館からも、歴史の風格を感じられます。
2)温泉について
藤三旅館は、5つの源泉、4つの浴場を有し、それらはすべて、沸かさず(加熱)、薄めず(加水)、循環させず(かけ流し)、源泉そのまま100%かけ流しの温泉です。
実際に入浴した感想・レビューと供に紹介します。
▼白猿(しろざる)の湯
「白猿の湯」は、藤三旅館の代名詞でもある、最も古い温泉です。
その深さ1.25mあり、「日本一深い自噴岩風呂」とも呼ばれる、立って入る珍しい温泉です(立位浴)。
立位浴は、初めての経験でしたが、浮力もあり、岩壁に寄りかかって入浴するので、「立っていて疲れる」ようなことはありませんでした。
それでいて、ちょうど良い塩梅のお湯加減なので、ずーーっと入っていられるのがまた気持ち良いんですよね(夫はちょっとぬるすぎるかな、と言っていましたが、私はゆっくり浸かるには丁度よいと感じました)。
白猿の湯は、通常は混浴ですが、
・6:00~ 7:00
・14:00~15:00
は、女性専用
になるので、女性の方でも安心して入浴することができます。
私は19:30~30分程度入浴してすごく良かったので、翌朝も入ろうかと思いましたが、ちょっと寝過ごしてしまいました(^_^;)
岩手に行く機会があったらもう一度入浴してみたい!と思える良いお湯です。
▼桂の湯
桂の湯は、桂の木の根本から湧き出たという鉛温泉の由来から名を取ったお風呂で、男女別に内湯&露天風呂が用意されています。
男女別で入れ替え制ではないので、いつでも何度でも、好きな時間に入浴することができます。
私が入浴したのは10月下旬で、外の露天風呂は少しぬるく感じましたが、川のせせらぎに癒やされました。内湯は身体がよく温まって気持ちよかったです。
宿泊日と翌朝の2回入浴しました。
▼白糸の湯
白糸の湯は、白糸の滝目前の展望半露天風呂です。
17:00過ぎにチェックインして一番最初に入ったのがこちらのお風呂でしたが、タイミングよく私一人で貸切状態だったので、本当に気持ちよく入浴することができました。
温泉としての特徴は強くないように感じましたが、雰囲気の良さが売りですね。
時間帯別の男女交代制で、
・6:00~15:00 男性専用
・15:00~6:00 女性専用
として、入浴することができます。
▼銀の湯
銀の湯は、脱衣所の床暖房や段差を少なくするなど、バリアフリーに配慮したお風呂です。
以下の通り、貸切風呂としての時間帯と、男性専用、女性専用の時間帯があります。
・6:00~15:00 女性
・12:00~21:00 貸切時間帯(1日6組限定、各50分)
・21:00~6:00 男性
私はこの温泉には入浴しませんでした。
宿泊の翌朝入浴しようかと思ったのですが、前夜入った桂の湯が気に入ったので、そちらへの入浴を優先させました。
3)旅館部と湯治部
藤三旅館には、旅館部と湯治部があります。
チェックインは、どちらも旅館部の受付で行いますが、宿泊の際の設備やサービス、宿泊料金に違いがあります。
今回は、「湯治部」への宿泊です。
まず、設備から。
「湯治部」は、簡素な部屋に、シーツなしの布団が用意されています。もちろん、宿の方に敷いてもらうのではなく、自分で敷いて寝ます。
また、ファンヒーターを入れる場合には「+500円」と伺いました。
温泉で温まっているし、季節的にもまだ大丈夫そうだったので、ファンヒーターはお願いしませんでした。
4)食事について
昼は盛岡冷麺を頂きました。
▼ぴょんぴょん舎稲荷町本店
「盛岡冷麺」という名称が有名なので、盛岡には冷麺専門店があるのかと思ってましたが、韓国料理(焼肉店)の1メニューという位置づけで、冷麺があるんですね…!
ある意味、新鮮な発見でした。
味は美味しかったです。
▼夕飯は、スーパーで買った食材を持ち込み。
藤三旅館は食事を付けず素泊まりで、持ち込みができるということだったので、近所のスーパーで色々買ってきました。
たくさん買いすぎたかと思いましたが、量もちょうどよく海沿いならではの海鮮もそこそこ食べられて満足でした(^^)
あ、あと、お酒も美味しいものがありました。
▼浜千鳥
比較的辛口でした。
まとめ
藤三旅館は、やはり白猿の湯の思い出が強い宿でした。
たった1つの温泉がここまで心惹かれるのはやはり魅力的でした。
匂いは強くないとはいえ、かすかに香るオリジナルな温泉臭が忘れられません。
下手に旅館部で豪華に過ごすよりも、質素に温泉の魅力を堪能できたのもよかったです。
次は4日目、宮城での温泉旅行についてです。