近所のお惣菜屋さん。

今日は近所のお惣菜屋さんに行きました。とはいってもお惣菜を買うためではなく、加工肉を買うため。実は明日はChoucrouteをしようと思っていて、そのためのお肉を探していたのです。前回、Monoprixでお肉を探したのですがうまくイメージに合うものがなくて、今回はお惣菜屋さんで買うことにしたのです。

実を言うと、今まで市場とかお惣菜屋さんを敬遠しがちでした。というのも色々なハードルが高いから。欲しいものがきちんと伝えられるだろうかとか、ちゃんと会話ができるだろうかとか、その店のルールを知らなくて恥をかいたりしないだろうかとか色々なことを気にしてしまうから。スーパーならその点、恥を掻くなんてことはない。そう思ってなんでもスーパーで買い物をする日々。

今回はきちんとした目標を持って、美味しいイメージ通りのchoucrouteのために勇気を出してお店に入ってみました。ドアを開けてbonsoirと挨拶したらちょうどその時私とお客さんがもう1人、店員さんが2人で白髪のmadameが手すきだったようですぐに「何が欲しいの?」と声をかけてくれました。私が「choucrouteをするのに燻製ベーコンが欲しくて...」と言いかけたそばからmadameは慣れた手つきで燻製ベーコンの塊を持ち上げました。私が慌てて「全部は要らないです!」と言うと、madameは優しく笑って「もちろんよ!スライスするのよ!何枚欲しいの?」と言うのでありました。

その後、今度はソーセージも欲しかったのですがそこでも色々な種類がありmadameに色々と教えてもらい燻製の火を入れる前のソーセージを買うことにしたのでした。

これにて私の目的は達成、さてお支払いという段になり、「カードでお願いします!」と威勢よくいったところに「カードは15ユーロからなのだけど...」とのこと「現金の持ち合わせがないし何か他に買わないと...」と思ったところで「他に買うものなさそうだし今回だけは特別いいわ」とのこと。優しい店員さんでした。

はじめてのお惣菜屋さんデビューは、まさに案ずるより産むが易し。何より、スーパーだとひたすら自分で何を選ぶべきか悩まないといけないところを人に聞けるのがいい。きちんと会話することもでき、人の優しさに触れてなんだか感動しました。

やらなかったらやらなかったで困ることも恥ずかしくなることもないけれど、同時に思いもよらなかった優しさに触れることもない。どちらの人生がより充実しているかどうかは、言うまでもない。これからも色々なことをやっていきたい。人生をもっともっと予想不可能なものにしていきたい。そんなふうに思う。

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