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Institut Giacometti

「むむ、一体どこから入るんだろう?」

看板はかかっているのだけれど外見はただのうちにしか見えない。インターホンとかあるけど...もしかしたら場所が間違っているのかと思い再度websiteで確認する。いや、ここだ。とか考えていると、いきなりガラスのようになっている部分から男性がちょこっと顔を出した。もうなんかちょっとしたテーマパーク並みの演出じゃないか。すでにここでなんだか掴まれていた。

中に入ると、まず大きく右手に広がるのがアトリエの保存されている部分。ちょうど団体客がいたので先に他を回るようにと指示を受けた。(家を改装しているので、入り口は一つだけだ。)

入ってみると、、、驚いた。こんな空間が広がっているなんて。とにかくオシャレだった。ワクワクしっぱなしだった。ソファや戸棚などの調度品は時代を感じさせ、モザイクの床の色使いには斬新さを感じる。建物は小さいながらとても満足感が高かった。やっぱり、フランスの部屋のインテリアや色使いはオシャレだなあと思う。それはどのお友達の家に行ってもそうで、私もそんな家に住みたいなあと思う。フランスで建築の勉強をしたら、絶対楽しい。人生に一区切りついたらやりたいことの一つ。

ここは企画展のみの開催で、今回のテーマは「Lindbergh」とのコラボ。この人は写真家で、白黒の絵ばかりとっている。彼のインタビューに素敵な言葉が載っていて、「白黒を選ぶことは現実の抽象化であり、現実を変容させるのは芸術の実践への第一歩であるのだ。」ということだった。彼の白黒の写真たちはジャコメッティによる白と黒の像たちにすごくマッチしていた。

この協会、かなり保守的な感じで、量は限られますが、その場でチケットを買えるとホームページに載せているにも関わらず、実際チケットを持っていないと、次回は絶対にチケットを買ってねと釘を刺される始末。まあ、建物が小さいからしょうがないのかもしれない。し、それがこのクオリテイにつながるのだから、すごい。


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