私の「万が一」の時の為に
昨日、体調を崩した。朝起きて、朝食を食べ終わるまでは普通に動いていたのに、突然左胸が痛くなり、全く動けなくなった。
左胸ということで、心臓ではないかと不安になり、咄嗟に救急車を呼ぶべきかを考える。
息はできている。意識もはっきりしている。脈拍もしっかりしているようだ。手足に痺れもなければ、呂律もまわっている。他に目立つような異常も見受けられない。
救急車を呼ばず、ベッドに横になって、少し様子を見ることにした。
傷みが弱まっている時に、スマホで検索をすると、やはり、最も怖いのは心臓や肺に原因がある場合らしい。一刻を争わなければいけないこともある。
いつまでも不安を抱えているのは嫌なので、痛みが弱くなったら、近所のかかりつけ医に行くことにした。
結果として心電図でもレントゲンでも異常は見つからず、他の可能性も含めて、少し様子を見ることになった。
今回は大事には至らなかったが、今回のことを踏まえて、少し考えを改めたことがある。もちろん、私は絶対に親よりも長生きをする気満々だけれど、万が一、本当に万が一の万が一、という時の為に。避けられない不慮のことだって起こり得るのが人生だから。
現在、母と二人暮らしではあるけれど、普段一階と二階で完全な住み分けをしている。台所やお風呂は共用だし、食事は一緒にしているし、家事はほぼ私が行っているけれど、お互いのプライベートな空間はほぼノータッチ。その為、母は私の部屋のどこに何があるかは全くわからない。
せめて、財布や保険証・診察券など、例え私が意識が無いような状態に陥っても、急に必要になる可能性がある物に関しては、どこにあるのか、わかるようにしておかなければいけない。
母だけでなく、離れて住んでいる妹にも、不動産の権利書等の重要書類の場所を教えておく必要があるし、貯金や加入している保険についても、パッとわかるようにはしておきたい。
私の友人には知らせてもらいたいけれど、私のスマホを開けることができなければ、友人の連絡先はわからないだろうな。もしもの時にはスマホのパスコードがわかるようにはしておいた方が良いのかもしれない。
私にもあまり触られたくない多少の黒歴史があることは、母も妹も薄々気が付いているようなので、多分私物は細かくチェックをせずに廃棄してくれるはず。…念のため、そのことも頼んでおこう。
万が一のことは、万が一にしか起こらないかもしれないけれど、逆に言えば万が一には起こり得る、ということ。
終活なんて言うと「まだまだ早すぎるかな」なんて、思いがちだけれど、今回僅かでも不安を感じたことによって、年齢がいくつでも「万が一の時の為に…」と考えておくのに「早すぎる」はないことを知った。