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巨大天門をCSに持っていく理由
1.はじめに
はじめまして。愛知県でデュエマを楽しんでいるバルゴラと申します。
6/19日 第103回193大須本店デュエマCS(オリジナル 61名参加)で所謂「巨大天門」を使用し、人生初優勝をいたしました。
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自分は2ヶ月ほどこのデッキタイプのみでCSに参加していたのですが、こだわり続けた理由を言語化したく記事にしてみました。
新弾のアルトアートが評判の「エモーショナル・ハードコア」(以下エモコア)を軸にしたデッキなので、エモコアで勝ちたい!って方の目に届くと幸いです〜
2.デッキレシピ
今回ははじめての記事なので、採用カードの理由と強い動きについてを簡単に書いていきます。
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・巨大設計図×4
・超七極 Gio/巨大設計図×4
・イチゴッチ・タンク/レッツ・ゴイチゴ×4
・争類拳嘩目ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ×4
・ヘブンズ・ゲート×4
・神聖龍 エモーショナル・ハードコア×4
・星門の精霊アケルナル/スターゲイズ・ゲート×4
・闘門の精霊ウェルキウス×4
これら32枚を固定枠として残りの8枚を調整枠・自由枠とします。
1番有名な「白緑巨大天門」の場合
<光の兄妹 るる&ルシファー>と<我怒の鎖 パンサーベア>のパッケージを起用しますが、安定性と爆発力を求め自分は以下の8枚を選びました。
・砕慄接続グレイトフル・ベン×3
・∞龍 ゲンムエンペラー×2
・深緑の魔法陣×2
・終末縫合王ミカドレオ×1
これらから12種から厳選した4枚を紹介していきます。
(エモコアについては次章にて)
1.イチゴッチ・タンク/レッツ・ゴイチゴ
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一見弱そうで3枚とかでもいいんじゃない?とか思われそうなGSもトリガーもないフェアリーライフ。
しかし、巨大天門においては初動兼上振れ札たりえます!
・初動としての役割
このデッキは4ターン目に「スターゲイズ・ゲート」を唱えることで大型ブロッカーを出すことが大前提となります。
マナカーブとしては
2ターン目 8投の巨大を打つ(イチゴ、お清めを回収)
3ターン目 8投のマナブどちらかを打つ
4ターン目 スターゲイズ・ゲート が基本。
これが常に可能であれば、イチゴの枠は「神秘の宝剣」や「白米だんしゃく」といった巨大対応かつ終盤も腐らない3コス初動を採用したいです。
しかし設計図を引けなかった場合の4パスが地獄を招きます。今のオリジナル環境においてそれくらい4ターン目の動きは生命線なのは周知の事実。
そこで2コスブーストのイチゴであれば、
2ターン目 イチゴでブースト
3ターン目 設計図(スターゲイズ・踏み倒し先を回収)
4ターン目
といったように、設計図を引く猶予ターンを与えてくれます。
したがってレッツゴ・イチゴは12枚体制の初動・9枚目の巨大設計図(?)を実現してくれているのであります!!
あとそもそも3ターン目の多色埋めを許してくれるのが巨大すぎる利点。
・上振れ札として
巨大天門の最も強い動きは
2ターン目 巨大設計図
3ターン目 イチゴでブーストからの巨大おかわり
4ターン目 潤沢ハンドからのスターゲイズ
当然3ターン目に自然が2枚マナにあり、ブーストはアンタップイン要求ではありますが、勝ちにグッと近づく最強ムーブです。
他にも
3ターン目にイチゴ×2からの4ターン目ヘブンズ・ゲート や、先行3ターン目の深緑の魔法陣による赤単やJOへの牽制といったものがあります。
特に他2つは要求値が高いですが、イチゴのみが可能にする上振れのバリューは相当なものです!!
2.∞龍 ゲンムエンペラー
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ウェルキウスから出る最強のブロッカーの一角。
オリジナルにおいてはJO退化、アナカラー退化、4C邪王門等このカードを置くだけで機能不全に陥るデッキが多いです。
また青単ムートピアといったガン不利お手上げ対面に対して、先行4ターン目でゲンムを置くという勝ち筋を生んでくれるのが本当に偉い子。
とにかくカードパワーが高いので、対面のデッキよくわかんないんだけどゲンムで殴ったらなんか勝ったぜ!!みたいなシーンもたくさんあります。
採用するだけで勝ちやすくなる対面が増えるカードと言っても過言ではない為、絶対に欠かせない1枚だと筆者は考えます。
しかし明確な弱点が二つ
1.色基盤にならない
2.巨大設計図、マナブースト、スターゲイズゲートが打てなくなる
自然が絡まない多色は巨大天門において致命的であること。
また、リソース回復手段を自ら封じてしまうため、出すタイミングを誤ると自分がむしろマナも手札もない状況でずるずるとプレイする羽目になり状況を悪化させてしまいます。
これらの強みと弱みを考慮して泣きの2枚採用となっております。
3.深緑の魔法陣
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このカードをピックした理由はほぼ消去法です。
巨大天門の受け札としては、「光魔の鎧」や「堕悪の覇王シャークウガ/闇の魔改造ダーク・オペレーション」が有名だと思われます。
どちらも巨大対応で、前者は赤単・JO後者は赤単に有効なトリガーです。
これらのカードの共通項として
・基本的に手打ちできない
・アグロ対面にしか機能しない(役割が少ない)
・多色(自然が絡まない)
という致命的な弱点が存在します。
特に3点目については、2.3.4ターン目の動きの再現性に重きを置いている巨大天門においてマナ置きをシビアにさせるノイズでしかありません。
巨大に対応してハンドに加えられようと、次のターンタップインするカードはあってないようなものというのが筆者の所感です。
そこで採用されたのが「深緑の魔法陣」です。
まず利点としては以下の3つが挙げられます。
1.単色(自然文明)
2.手打ちができる
3.天門に繋がる
1.リソースを生む色を持ったアンタップインの受け札であるため、キング・セルに似た使用感になるのかと思われます。
現環境のほとんどの対面においては思考停止でマナに置いて構わないため、設計図を打つためにマナブーストを埋めざるを得ない状況を避けるのに重宝します。
2.イチゴの際に触れた通り、先行3ターン目に天門を仕込むという上振れが見込める。当然要求値も高く、設計図を打ててないのでかなり怪しい動きです。しかし能動的に抗う術があるか全くのゼロかの違いはモチベーションと勝率に大きく影響すると考えます。
3.JO相手には厳しいものがありますが、青魔道具やハチ公といったトリガーへのケアが怪しいデッキに対しては踏ませた時十分有効札と言えます。天門を仕込もう!!
これらのことから「深緑の魔法陣」は
決して強力なカードではありませんが、アグロへの有効受け札としての役割を持ちつつ、自分の理想ムーブの阻害をしないという唯一無二の力を秘めていると言えるでしょう。
余談ですが
CS会場にてテキスト確認されたり、このカードより若い子と対面したりすることが多々あるため、
切札勝舞くん世代としては時の流れの早さとデュエマの幅広い世代への愛され具合を痛感させられます!!辛い!!
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4.砕慄接続グレイトフル・ベン
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言わずと知れた最強ディスペクター
この子がヒャクメをマナから投げていないCS会場があるのだろうかと思われる程の人気カードですが、ディスタスが0枚のこのデッキともかなりの噛み合いっぷりを見せてくれます。
具体的には下記の点が強みとして挙げられます。
1.自然を含んだ巨大・天門両対応クリーチャー
2.場持ちがよくパワーも高い
3.圧倒的リソース生成力
1.について
前述のとおり、設計図を絡めた動きをする上で自然文明の枚数は最重要ファクター。
マナ基盤になり、踏み倒し先としても強く巨大設計図に引っかかるのは完璧な組み合わせです。
マナカーブへの支障や色基盤に利用することへの想定を鑑みて3枚の採用となりました。
2.について
巨大天門がアグロ対面(3キル山)に勝つ方法としては天門を踏ませる以外にありません。
しかし、赤単はともかくJO対面においては「白緑巨大天門」の場合有効踏み倒し先がエモコアのみになってしまいます。
なぜならば、ブロッカーの最大パワーがアケルナルの10500でそれ以外は「禁断のモモキングダム」にすら殴り負けるという体たらくだからです。
ウェルキウスのバトル勝利効果を使えないままそのまま貫通させられることもザラ、すなわち天門しか受け札がないのに天門を踏ませても負ける可能性がそこそこ高いのです。
そこにベンが加わることで一気に受けの強度が変わります。
exライフは当然、13000というパワーラインは「アルモモ」さえも一方的に倒し、ウェルキウスの踏み倒しを誘発させるには十分なものとなっております。
また、2ターン目に唱えた呪文と天門をマナに送ることで次のターンのスターゲイズ・ゲートにも繋がります。
このカードの採用がアグロ対面へのダイアグラムを天門踏ませても怪しい→ほぼ勝てるにまで引き上げるといっても過言ではありません。
3.について
前述の4ターン目スターゲイズの動きでの出力先としても最高峰なベンです。設計図、マナブ、スターゲイズの3枚がマナに送られるため、5ターン目には9マナ帯に到達します。
その為、設計図天門やマナからエモコアやウェルキウス召喚など柔軟かつ強い動きを可能とします。
初動で使ったステゴロカイザーをマナに装填→
マナから召喚したステゴロのマッハファイターでバトル→アタックトリガーで好きなブロッカーをマナから回収→ウェルキウスのバトル勝利効果誘発により手札から踏み倒し の一連の動きは特筆すべき強ムーブです!!
また、天門系統の天敵であるカツキングプチョヘンザ、ロストソウル、ドルファディロムに対して抗う手段としても機能します。
まさしく巨大天門の勝率を引き上げる最重要カードといえましょう。
3.黒入り巨大天門をCSで使う理由
今のオリジナル環境は赤単、JO退化をTOPとし
5Cザーディ、青魔道具、アナ退化、青単ムートピア、ガイアッシュ覇道あたりが次いで使用者が多いと言えるでしょう。
この環境においてそれらのデッキタイプを使用する場合、どうしても不利で割り切らないといけない対面が生じてしまいます。
しかし相性じゃんけんのような魔境の中でも「巨大天門」は、どの対面に対しても勝ち筋が存在するという強みがあると私は考えます。
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アグロに対しては50%のトリガー天門を踏ませる。
コンボデッキにはエモコアやゲンムによる機能不全に陥らせる。
2つらを両立させるベンの接続力。
どのデッキとも対等にデュエマができ、噛み合えば全勝優勝さえ叶う
これこそ筆者が巨大天門をCSで使う理由でした。
4.最後に
この場をお借りして「巨大天門」を世に知らしめてくれたカナタさん、そして快くデュエマしてくれる友達とその仲間たちに感謝を伝えたいです。おかげで優勝できて、記事がかけました。
ちょっとでも読んでくれた方がいましたら、エモコアの宣言や対面ごとの所感をまた書きたいなと思います。 以上