manamine_life_

A lady still single in the city… Nonfiction Diary こんにちは💓まなみんです!よろしくおねがいします🙏 主に自身の恋愛体験を書いています

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最近の記事

対岸 2

異国へと向かって飛び立った飛行機(激安大衆庶民派LCC)は順調に航路を進んでいた。 当時、韓国までの短時間でも航空会社専用アプリがあれば音楽や映画が楽しめた。関東を出た頃、機内食が配られた。メニューはプルコギで、おいしくはなかったけど、たったの2時間のLCCフライトでこの待遇は最高だった。 離陸直後から到着まで騒いでCAに文句を言っていた韓国系のオジサンを除けば最高のフライトだった。他の搭乗客も同意見だったのか、日本人夫婦らしき2人が「オジサンがうるさかったね」とだけこぼ

    • 対岸 1

      私が生まれたこの国は、四方を海に囲まれた島国だ。東にずっと行くとそこは果てしない海で、西に行けば海を挟んだ向こうに別の国が広がっている。どんなだろう、向こうの国は。今の私みたいにどこか漠然と遠くに行きたいとか思ってる人も向こう岸の国にいるのかな、、、 夏のフィナーレとも言える恋人との夏祭りを最初に持ってきた私だが、この夏には楽しみなことがまだあった。 私は韓国へ行く!それも今週から! 韓国へ行くのはこれが初めてではない。高校の卒業旅行に初めて行き、以来何回か行っていた。

      • お知らせ

        こんにちは、まなみんです💓 昨日の11話を持ってファーストシーズン「20歳が0歳」が終わりました😭😭 次回から新シーズン「対岸」が始まります‼️ これからの季節にぴったりの作品ですのでぜひ今後ともよろしくお願いします🙇 まなみんより

        • 20歳が0歳 最終話

          電車に乗り花火会場まで行く。電車を降りた瞬間に強い湿気と熱気に包まれた。ホームは人で溢れかえっていてより蒸し暑く、帯で包まれたお腹から汗が吹き出しているのを感じた。 駅から出るだけでも一苦労で、駅から出ても人、人、人。 そこから会場までなかなか進まない道を進む。カルロも私も、そして周りの人々も夜でも暑いこの都心の夏と人々が作り出した熱気でイライラしはじめていた。 人から人へイライラが伝わり、人々の表情がっている。もうすぐ花火が始まるのに、全然会場付近まで行けない。 も

          ご挨拶。

          みなさま!大変お待たせいたしました😭 実は私、転職いたしまして、年明け早々バタバタ💦💦 今は日系におります!業務も落ち着いてきたのでまた執筆したいと思います💓 よろしくお願いいたします🤲

          20歳が0歳 10

          7月も後半になり、暑さは尋常じゃなくなってきた。梅雨も明けてカラッとしてる…わけもなく湿気と日差しが人々を苦しめている。気温は連日35℃近くに迫っていた。でも濃く鮮やかな空色と、圧倒されるほどの入道雲に、心躍るのが日本の学生なのだ。 私はというと暑さに苛立ちながらも学校に行き、やはり夏休みが近づくこの感じに少しドキドキしていた。 あの日、私がアディルと寝て、次の日カルロの元に行った日、、あの日以来私は浮気らしいことはしていない。あれからも週末カルロとクラブに行きアディルと

          20歳が0歳 10

          新年のご挨拶&謝罪

          あけましておめでとうございます。 更新していなくてすみません。年末調整や会社で大きな問題が起きたて、本社と支社を行ったり来たりでようやく片付きました💦💦 改めましてあけましておめでとうございます⛩ 皆さんはお正月どのように過ごしましたか?私は休み返上で、お蕎麦食べて初詣行ってすぐに仕事でした💦💦😭 読者の皆さには本当に申し訳ございません。本来の更新スピードに戻したいと思います。 もう年も明けて1ヶ月くらい経ちますが、皆さまは今年の目標に近づきつつありますか? 私は

          新年のご挨拶&謝罪

          20歳が0歳 9

          彼からのLINEは私に自責の念を持たせるのに充分、、、ではなかった。 私はなんかだか少し心がキュッとしたのは事実だったが、悪いことだと頭ではわかっていても付き合っていないと言われればそれもまた事実のような気がした。 カルロに「できたよ!」と返し、アディルの隣で眠りにつく。小さなベッドが恋しいと思いつつも寝心地を考えるとやっぱりこの大きなベッドの方が良かった。 翌朝、特に言葉を交わすこともなく朝ごはんも食べず、シャワーを借りてアディルの家を出た。地下鉄でバイバイしたけど一

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          20歳が0歳 8

          彼の家は都心の広いマンションだった。カルロの家とは比べ物にならない広さだった。おそらく家賃は月に20万くらいだと思う。 アディルは家まで来たのに相変わらず無口だった。なので私の方から「ゲームするんでしょ?」と声をかけた。彼は「うん」とだけ返事をしてマリオカートを始めた。いや古っ つまんないけど何となく始めたゲームだし、彼もつまらなそうにいていた。私が一位、彼が二位で終わるとやる事はなくなってしまった。 私は帰りたいなと思ったけど、それを察したかのようにアディルは私の手を

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          あれからまた1週間が経とうとしていた頃、思い出したかのようにアディルからメッセージがきた。内容は薄いけど、最終的に土曜の午後に食事に誘われた。 正直良くないかな?と思った。でもアディルは私とカルロのことを知っているし、おそらくあの調子じゃアディルは友達がいない。インキャとは言わなくても海外ノリまでは行かない私なら友達になれそうだと思ったのだろう。 それに私はカルロを通して知り合った人とカルロの付属品だと思われたくなかった。私のことを知ってもらいたいし、アディルだけじゃなく

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          それからの1週間。思ったより長くもなかった。長かったといえば長かったんだけど、この頃の私は学校も本当に楽しくて大体のことはうまく行っていた。待ち遠しいというよりも週末を待ちながら浮ついている感じだった。 インスタのストーリーを見た友達からは質問攻めにあったし、まんざらでもなく楽しく答えていた。 思えばこの年の夏が人生で最高だったし、26になった今でも最高の夏を更新できないでいる。 それから金曜日になった。 この頃の私は毎週金曜日は飲んでいて本当に元気だった。友人たちと大

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          翌朝、正確にはもう昼だったけど、目が覚めた私はまた彼の家にいた。まだ寝ている彼を起こさないようにそっと起きて水を飲む。 前にも来て同じように寝た、あのときと同じ場所だけど、あの時とは違う関係で今この部屋にいる。彼はまだ起きる気配がないのでスマホを見ながらゆっくり昨日のことを考えていた。あまりにも早い展開に自分でも驚いていた。 財布を探してクラブへ行ってキスをして一緒に寝た。国家の要人でもない私に1日で世界を変えるなんてことはできない。でも人はたった1日こんなに変わるんだと

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          右足を踏み出した私に1秒前までの恥ずかしさはもう無かった。大きな一歩とはまさにこのことで、20の私は生まれ変わった。世の中にこんな楽しいことがあるなんて知らなかった。 ダンスの経験は小中学校であったけど、そんなのは全く関係ない。ただほろ酔いの頭の中に響いてくる音楽のままに体を動かす。 クラブでみんなが開放的になって踊っているのは彼らが明るい性格だからではない。クラブという場所が皆を開放する。 すっかり解放された私は嘘のように体を動かしていた。 隣にカルロの女友達のソフ

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          10分ほど歩くとクラブの前に到着した。ここは移民地区か?と思うほどに外国人で溢れている。ネオンの看板、外まで響く低音、黒い壁に赤い文字盤が光っていた。 クラブの前にはカルロに声をかける外国人が複数いた。男女問わず距離が近くて、クラブの前に溜まっているみんなは片手にお酒を持っている。苦手かも。「この子はまなみだよ。英語はできるけど、スペイン語はダメ。」と彼が紹介をするとみんなすぐに「まなみ!」と呼んでくれて「何してる子?どこに住んでる?カルロとはどんな関係?」と聞いてきた。ほ

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          その日からは「おはよう」と来る日もあれば来ない日もあって、私も「おやすみ」と送る日もあれば送らない日もあってが続き、なんとなく2週間が過ぎた。 6月最後の週末に大学の友人と新宿三丁目のイタリアンでご飯を食べた帰り、カルロから「財布を失くしちゃった」とLINEがきた。正直どうでも良かったけど、彼は外国人。大切なものを遠く離れた異国の地で失くすのはなんだかかわいそうで、珍しく「大丈夫?どこでなくしたの?」と即レスした。 話をまとめると、昨日新宿で飲んだ帰りに財布を失くして今も

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          20歳って全てが許されるって意味では0歳だと思う。お酒とか、タバコとかね。まだやったことがないことを初めてやるんだから0歳。お酒とかタバコ以外でも、恋愛でも、旅行でも、なんでも初めてなら何歳になっても0歳だと思ってる。 20歳のときに経験した「初めて」みんなは何だった?私の場合遅咲きだったし中学も高校もこれといった恋愛はなくて、ちゃとした関係を築いている恋愛はこのときが初めてだった。 20歳の私は恋愛0歳の大学2年生だった。 私の初めてのちゃんとした恋愛の相手はカルロと

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