社内で出会ったピクトグラム考
はじめまして。Web/アプリのディレクターをやっておりますmanamiです。
非デザイナーではありますが、もっとデザインについての勉強をしていきたく、日々出会うデザイン的なあれこれをネタにnoteを書いていきたいと思います。お手柔らかに…。
本日のお題はこちらのピクトグラム。
これを発見したのはオフィスの電子レンジ(エレクトロラックス製)でした。デザイン性の高さで有名な北欧家電の代表的メーカーだけあり、テキストを極力排除したスマートなデザインです。
塩ダレカツ丼をチンしながらぼんやり眺める電子レンジ。そこにこのピクトグラム。
……正解、わかりましたか?
答え合わせ
「解凍」でした!
電子レンジについているというのが一番のヒントだったかもしれません。
「雪(氷)の結晶」のピクトグラムと「グリルの火」のようなピクトグラムが合体した、まるで漢字みたいな構造といい、「氷を熱するから解凍!」、と頭の中で連想ゲームが行われてしまうところといい、とても面白いピクトグラムだと思いました!
ちなみに他のデザイン家電メーカーの電子レンジを調べてみたところ、アマダナの一部モデルでは、解凍を示すピクトグラムとして、雪の結晶マークがそのまま使われていました。が、モデルによっては下部に「解凍」と補足が書かれていました。デザインの敗北。
まとめ
思ったのは、今回の「解凍」のような単体で意味が伝わるピクトグラムでも、前提知識があるから機能しているんだということ。
今回の場合、
・電子レンジには解凍機能があるという知識
・雪(氷)の結晶ピクトグラムの知識
・火のピクトグラムの知識
のような前提知識がなければ「解凍」という正解は導き出せなかったのではと思います。逆に言うと前提知識がないと通じない場面が多々あるということで。非言語表現だからといって世界で通じると思い込んでしまうことの怖さがここにありますね。
と、ここまで下部は火のピクトグラムからなっていて「氷が火で半分溶けてる図」だという前提でお話ししてきたのですが……。
じっと見ていると、「氷が溶けて水が垂れている図」にも見えるという事実に気づいてしまいました。
それでも「解凍」として意味が通じるんですよ。意図していたとしたら、このピクトグラム相当すごい!
このピクトグラムの場合はダブルミーニング的にナイスに働いていますが、火と水、正反対のものが同じピクトグラムで表現できてしまうというのもピクトグラムの怖さの一つかもしれません。いやあ怖い。でも怖い以上に面白すぎる。もっと深掘りしたい。
なので…このピクトグラムすごいぞ!面白いぞ!ってものを発見したらぜひ教えてください!
余談
当方、社内アナログゲーム部の部長をしていまして、ただいまゲーム開発のネタを探し中。そこでピクトグラムでの表現をゲームにできないかな?と思って調べてみたらすでにありました。やっぱりなー。残念!
発想力と想像力が試される、透明のピクトグラムを重ねてお題を表現するボードゲーム「ピクテル」 - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20151227-pictell/
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