【小豆島旅行記⑨1日目~part.4~】小豆島からこんばんは☆アフタートーク生配信のあれこれ
出来上がっておる...。
小豆島からの生配信が始まってすぐ、我々後発隊は思わず口にした。珍しい。お酒が大好きなおらくバッカスの化身であろうディレクターが酔ってるのには既視感がある。しかし、自分が下戸であることをちゃんと認識しているリーダーとGOTOがしっかり出来上がるほど飲んでいるように見える。2人ともがこうなっているのは見たことがない。何があったんだろう...。
「宮崎ユウのラジオに帰ろう!」放送終了後にはYouTubeでアフタートークを生配信している。番組にオフィシャルで取り憑いている妖怪美術館から、今日のアフタートーク生配信にスペシャルゲストとして参加するチョーケシ兄やんと館長の忠平さんがキャンプ場にやって来ていた。
今日のアフタートークが小豆島からの配信であることも、スペシャルゲストがいることもリスナーの皆さまには内緒だった。
日頃の感謝を込めたサプライズである。
だから、Twitterでつぶやくことも今日はメンバー一同頑張って我慢していた。
驚いて欲しい、そして、この2人がゲストであると知って盛り上がって欲しい。
8月に迎える放送600回記念にみんな一緒に小豆島ツアーができればいいと思う。何とか方法がないかずっと探っているが、このご時世である。どうしても「団体」という言葉が引っかかってしまうのだ。もし叶わないのであれば、せめて面白がって貰いたい。一緒に小豆島での時間を楽しみたい。
そして、この配信を見てたくさんのリスナーさん達が島を訪れて楽しんでくれますように。1人でも多くの人に小豆島を好きになって欲しい。そんな思いを込めての配信だった。
チョーケシ兄やんから先発隊に「オリーブジンマーレ」というカクテルが差し入れられた。
妖怪美術館には、夜の美術館を楽しむ夜型観光イベントがある。昨年(2020年)12月に開催されたその「小豆島" 迷路のまち "ナイトツーリズム」の様子は、我々もTwitterを通して知っていた。すごい面白いことしよる。彼らが考え出すこと全てが我々にはキラキラして見えた。すぐにでも駆けつけて、我々も一緒に夜の妖怪美術館を、ご近所さんを巻き込んでのイベントを楽しみたかった。
そのイベント開催期間中に妖怪美術館内にある「島メシ家」において、妖怪達の通うBarというコンセプトで夜の間だけ営業していた「妖怪Bar」で提供された限定メニューのひとつがこのカクテルだったのだ。
小豆島に再訪したら、可能であれば「妖怪Bar」に行ってみたいと兄やんにTwitterを通して伝えていたのを覚えていてくれたのだ。コロナ禍における感染症対策のため、「妖怪Bar」はこの夏開催しない方向に決まっていたことから、兄やんはせめてもの思いでこれを作ってきてくれたのだ。嬉しい!兄やん、優しすぎる!泣いてもいいですか?
このカクテルに使用されている「ジン・マーレ」というお酒はヨーロッパのバーテンダーの間では「神のジン」と呼ばれている逸品だ。オリーブなどのボタニカルを使って香り付けをされた地中海を感じさせる爽やかな味のジンをベースに、フルーティな香りの希少なエクストラバージンオイルやライムを加え、仕上げにオリーブの葉を入れてフレッシュな香りを加えたカクテルはまろやかですこぶる美味い。ある程度度数もあるお酒だと思うが、お酒に弱いリーダーとGOTOにも飲みやすかった。しかもオリーブの枝で出来たマドラーも付いて、とってもオシャレな見た目である。男性はもちろん、女性のハートも鷲掴みの商品だ。
そう、放送開始前から2人がすっかり出来上がっていたのは、我々が大好きなチョーケシ兄やんや忠平さんが遊びに来てくれてテンションが高いのに加えて、この美味すぎるカクテルを頂いたせいだっだ。
以前のように気軽にお酒を酌み交わせるようになって、「妖怪Bar」が再びその扉を開く時はぜひみんな妖怪美術館に忘れずに訪れて欲しい。そしてこの美酒を試してみて欲しい。オリーブの美味しさギュッ!な味の虜になるに違いない。きっと次の1杯も注文してしまうことだろう。
わざわざテントに来てくれた忠平さんとチョーケシ兄やんに、先発隊は心づくしの料理を振る舞う。席に着いた忠平さんはリーダーにこう問いかけた。
「今日は、キャ...キャサリンさんは居ないんですか?」
キャサリンとはリーダーの相棒のシャウティングドールのことである。ラジオ出演の時にはいつも傍らにキャサリンはいる。忠平さんはキャサリンにすごく会いたかったようだ。リーダーからキャサリンを手渡された忠平さん、早速「あ"ー!」と鳴かせたと思いきや...めっちゃウケていた。キャサリンがツボに入っているのだ。
「クジャクみたいだ!クジャク!」忠平さんはとても嬉しそうにそう言った。
先発隊に、その意味が分かるのは翌日のことになる。
さて、愛媛で最終の荷物のチェックをしつつ、生配信を見守る私たち夫婦は忠平さんから目が離せなくなっていた。配信が始まってもう20分くらい経つ頃だろうか。忠平さんは、開始直後からずーっとユウさんの相棒・キャサリンを握っては時折「あ"ー!」と小さく鳴かせているのだ。
話を返して「あ"ー!」。
兄やんが話している合間に「あ"ー!」。
両手でキャサリンを持って暫く見つめたかと思うと「あ"ー!」。
それ、めっちゃ気に入ってますやん。
たまに名残惜しそうにキャサリンをテーブルにそっと置いたかと思えば、またすぐに片手に握って「あ"ー!」の無限ループ。照明が暗くて見えにくいが忠平さんの横顔が嬉しそうだ。
その忠平さんの様子が堪らなく可愛いのだ。
見ていて飽きない。すでに" 愛くるしい "の域である。我々は癒しを見付けた。
「妖怪美術館へのお土産、正解は山田屋まんじゅうじゃなくて、キャサリンだったのかなぁ」と思う程にキャサリンLoveな忠平さんの姿が印象的だった。
生配信のトークで色んな事が判明した。
驚きと爆笑の連続だった。
初めて我々闇チームが妖怪美術館を訪れた時のこと、チョーケシ兄やんが「闇よ降り注げ!」と言ったのはあれが初めてであったこと。他のお客さんに言ったことはもちろんなく、その時に我々の姿を見て「何か言わなきゃ!」と思って縛り出した言葉だったという。そんなに変わった集団じゃないはずなんだけどなぁ...。
我々が美術館に入館もせずに入口付近で笑い転げていた時、2階にいた妖怪美術館ナカのヒトは外から聞こえくるただ事ではない笑い声に「何事か!?」と戦慄を覚えていたということ。仕方がないよ、アナタ達が仕掛けた闇クジ、とにかく全部オモロいんだもの。
忠平さんはとんでもない雨男なので、イベントの計画などには大体メンバーに入れて貰えないなどなど、挙げるとキリがない。
とにかく色んな事を語り合った。会いたくても会いたくても会えなかった約8ヶ月分の思いをぶつけ合う時間だったように思う。
生配信が終わっても、かなり深い時間まで語り合っていた。その間、下戸のリーダーがチョーケシ兄やんに3杯ものカクテルのおかわりを頼んだ。気がついた時はとんでもない時間になっていた。
妖怪たちがいたる所で密になる時間だ。
慌ててお開きにして、先発隊はそのまま倒れるように深く深く眠った。記念ライブで歌ったり腹を抱えて笑ったり、ファイト一発級の山にも登った。瞑想やスキップもした、そしてキャンプ場からの生配信...小豆島での時間はかなり濃密なのだ。1日目にして体力ゲージはほぼZERO~だった。
しばらくして土砂降りの雨が降り出し、3人が寝ているテントのフライシートを激しく叩きつける音がした。音に気が付き飛び起きたGOTO。一方、リーダーとディレクターは全く目を覚まさない。それ程に深く眠っていたのだ。
その頃、愛媛では私が唸っていた。いよいよ明日に迫った小豆島再訪が楽しみ過ぎて寝られないのだ。後発隊の出発は明日早朝。身支度にかかる時間を考慮すると、あともう数時間しか寝られないのにワクワクが止まらないのだ。眠気が来る気配は1ミリもない。お目目はギンギラパラダイスだった。どうしよう...今からなんか楽しい。
こうして、2日目の朝がやって来る。