【小豆島旅行記⑭2日目~part.5~】振り向けばヤツがいる☆国民宿舎小豆島で我々を待ち受けるラスボス
「うわぁぁ!最高の景色ー!」
車を降りた我々はしばらく駐車場を離れる事が出来なかった。
我々の脚をここに止めているのは、穏やかな海と自然豊かな島が織り成す絶景だった。生憎の曇り空だったが、それでも素晴らしい眺めだ。クルマLoveな旦那さんが海バックで車の写真を撮りたそうにしている。
この時は、我らがデジタルクラッシャーGOTOの闇の影響を受けたのかスマホが故障していたため、ドローンは封印していたようだが、雨や強風等悪天候でなければドローンを使って自慢のマイカーをこの雄大な景色と一緒に空撮してくれるサービスが始まっているという。しかも、このサービス、無料だという。詳しくは国民宿舎小豆島のTwitterでチェキラ。
集え、クルマ&バイクlovers。
トンネル手前の小高い丘を登った先に「国民宿舎小豆島」はある。ここへ続く坂道を登りながら、前回訪問した時に、この道で「城山桜公園」という看板を見つけて「桜の季節に来れたら最高やね」と話していたことを思い出す。桜の季節は過ぎてしまったけど、ようやく来れた。
そんなことを考えていた直後にこの景色を見たので、普通でも美しい景色が私には神々しいものに見えていた。ずっと見ていたいけど、チェックインの手続きもある。お土産を携えて我々はフロントへ向かった。
フロントでは、我々闇チームが「宿舎さん」と呼んでいる笑顔の素敵な紳士が待っていた。そして...ヤツも待っていた。
フロントに貼り出された明日のライブポスター。思わず「ここでもかいっ!」とツッコミながら腹を抱えて笑った。忘れちゃいけない、宿舎さんは先発隊の土庄港でのお出迎えにもいた。「宿舎さん=妖怪美術館」と考えてもほぼ間違いはないのだw
遠隔でもプロレス可能。恐るべし妖怪美術館。
お土産も渡してチェックインが済み、宿舎さんが我々をファミリーロッジのある方へ案内しようと一緒にエントランスに向かう。その時、大きな保冷バッグを抱えた女性が入ってきて宿舎さんに「あ!こんにちはー」と声をかける。
お客さんが来たのかな。と私はそちらチラッと見る。その時、宿舎さんは孔雀のように両手を広げながらその人に「あー!こんにちはー!」と挨拶をする。「...小豆島の人の挨拶ってジェスチャー大きめ?」と思う私。
「お忙しいし、ここで大丈夫ですよー。行こう!」
とロッジに向かうリーダー。私もロッジへ向かって歩き出した。
この時ばったり会った人が誰で、宿舎さんの大きなリアクションの訳が判明するのはもう少し先になる。
ファミリーロッジは海に面した傾斜に沿って建っている。広々としたリビングの他に畳の部屋とベッドの部屋の2部屋に冷蔵庫付きのキッチンや広いウッドデッキまで付いた快適な空間だ。
予約をする時にこの情報を知って、本当に楽しみにしていた。ロッジなら皆でワイワイもできる。すごく楽しそうじゃないか。キッチンも付いてるから万一夜中にお腹がすいても何か作れる!ちょっとしたキャンプの気分だ。
ファミリーロッジ、小豆島観光の拠点としても最高ではないだろうか。
ロッジにお風呂が付いているものの、本館にある温泉も利用できるらしい。この温泉もオーシャンビューなのだ。最高やん。
ワクワクしながらロッジに向かう階段を降りている時、先にロッジに入っていたメンバーが爆笑する声が聞こえてきた。すごい笑い声だ。何があったんだろう?
そう思いながらロッジに入ると...
床に崩れるように笑い転げるメンバー。その前に、ヤツがいた。しかも大量に。水平がキチッと取れている。真っ直ぐに並べて養生テープで貼ってある。この丁寧な仕事、これはプロの仕業に違いない。ふと、何かメモのような小さな紙が目に留まる。付箋が張られている。
このメモを見て更に笑い転げる一同。やはりプロの仕業だ。プロレスを仕掛けるだけではなく、「チョーケシ兄やんに言われたから仕方なく貼ったんですよー?」という主張も忘れない。
対象である我々をしっかりと狙いつつも、依頼主であるチョーケシ兄やんに対してもプロレスを仕掛けていく非常に高等なテクニックだ。恐るべし宿舎さん、そちも...ワルよのぉ~。もしかして、この人がラスボスなのか?
素晴らしいよ、妖怪美術館と国民宿舎小豆島。しっかり最後までプロレスを仕掛けてくる。さぁ...どう返そう。我々はワクワクしていた。
笑い疲れた我々は、ロッジにあるウッドデッキに出てみた。ここからの見晴らしも素晴らしい。眼下に見える白い屋根が明日のライブ会場だ。それにしてもド真ん前にあるな、さてはこれも図ったか。えぇ、結構デカい。ちょっと緊張しちゃう。神聖なステージに立つのだ。私もそこにオタマーとして臨む。夜はコソ練をしなければ。しばらく景色を眺めながらそう意気込む私の横で、GOTOがリーダーの明日のステージ衣装を洗濯してシワを伸ばしながら干していた。
物干しスペースまであるとは、連泊時にも助かる。旅行から帰って洗濯物に追われるなんてことも避けられる。国民宿舎小豆島、本当におすすめだ。
国民宿舎小豆島にはWiFiも完備されている。しかも室内に延長コードやアースノーマットまで用意されている。痒いところに手が届くとはこのこと。本当に有難い。みんなカメラやスマホを充電をしながらTwitterで小豆島面白Twitter連合の動向を探ったり、ロッジの中をルームツアーをしつつ、夕食までの時間休憩をする。そしてたまに、壁に貼られたアイツが視界に入ってくるたびに笑っている。着座時の目の高さに貼ってあるのだ。さすがはホテルマン、宿舎さんの仕事は完璧すぎる。
夕食は"小豆島のウユニ塩湖"の二つ名を持つレストランで頂く。我々はすっかりお腹ペコペコだった。夕飯後にはお風呂に入って、明日の練習もしなきゃ。それから作戦会議も開かなくてはと、この後の予定を軽く確認していく。
次回はいきなり怒涛の飯テロ回!そしてあの御方、降臨!皆の者、心してかかれ!