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第4回闇キャンプ★前編 リーダーの黒歴史!?ほろ酔い生配信までの一部始終【今治市・大角海浜公園くじら広場キャンプ場】

「ちゃんと記憶はあるんよ?覚えとるんよ。記憶があるだけに怖くてさ、私、あの動画よう見んのよ」
YouTubeチャンネル「RAV4女子 You Camp!」には、1つだけ生配信のアーカイブがある。
それが大角海浜公園くじら広場でのキャンプ中に行った生配信だ。この配信のことを話題にする度に、リーダーは冒頭のように言って黒歴史認定をする。だからだろうか、このキャンプの様子は生配信のアーカイブを残すのみで、動画化はされていない。
今回、生配信までの時間を闇チームがどう過ごしていたか、また配信を終えた後のリーダーの様子など、この闇キャンプマガジンでお伝えしよう。

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「はぁい、でぇきあがっておりまぁぁす!」
パンパンと手を叩きながら「あっはははははははは!」と爆笑するリーダー。『すっかり出来上がってる(笑)』、『酔っ払ったユウさんもかわいい!』という視聴者さん達からのコメントに答えている。
闇夜の中で、ほんのりライトの明かりに照らされて愛用のロッキングチェアに揺られているリーダーの姿はすっかり酔っ払っていた。「あのぉ、もうちょっとしたらぁー、吐きそぉでえぇす!笑」と良い笑顔で言っている。実に楽しそうだ。リーダーが着ているTシャツには「King of Buck(訳:ヤバいヤツの頂点)」と書いてある・・・。

2020年8月29日の夜、自宅で旦那・たっちゃんと夕食を取っている時のこと。闇チームのキャンプに参加しているGOTOから「今、ユウきゃんがキャンプ場から生配信してるよー。」というLINEが入ってきた。続けて「酔っ払ったユウきゃんが見れるよ!」とGOTOからのメッセージ。早速、リビングのテレビでYouTubeチャンネルを開いて画面に映し出されたのが、冒頭の光景だった。
私たちはご飯を食べるのも忘れて、ハラハラしながら画面を見守っていた。記憶が確かなら、以前、リーダーはそんなにお酒に強くないと話していた。画面の中のリーダーは間違いなく酔っている。生配信で本当に吐いてしまったらキラキラ加工も出来ない。リーダー、本当に「King of Buck(訳:ヤバいヤツの頂点)」になっちゃうんじゃないだろうか。若干呂律も回っていない気がするし・・・。我々は目が離せなかった。

その日のキャンプに参加した闇グループのメンバーはリーダー、GOTO、ディレクター。
午後からという少し遅めの時間にキャンプ場で現地集合の約束だった。
リーダーの車に乗り合わせてキャンプ場に向かっていたリーダーとGOTO。途中、食材の買い出しのためにスーパーに立ち寄った。

今日作る料理をお互いに話しながら、食材を選んでいく2人。ずっと作ってみたかったアヒージョを作ると決めていたリーダーがエビを買おうとしていたところに、GOTOが「エビのアヒージョ?普通のヤツ作っても面白くないー」と声をかける。リーダーは少し悩んで売り場を彷徨う。なんせ、今回初めてチャレンジするアヒージョだ。初めて作るのに王道エビを通らずして、オモロくアレンジせよと言われたのだ。この時のリーダーの迷いは察するに余りある。エビの代わりとなる食材を求めてキョロキョロしていた時、リーダーにアヒージョの神から天啓が降りてきた。売り場に並ぶ東予地方の特産品エビちくわが目に飛び込んできたのだ。
「これだ!」閃いたリーダーはエビちくわとカニカマを手に取り、そこにエリンギや長ネギも加えてアヒージョの具材にするべく買い物カゴに入れた。他に1品おつまみを作ろうと冷凍アサリも買った。
一方、GOTOの買い物カゴにはベーコンやアスパラの他に何種類かチーズが入っている。チーズだけでもなかなかの量だった。
こうして食材を買い揃えた2人。買い込んだものをクーラーボックスにしまうと、リーダーの愛車RAV4に再び乗り込みキャンプ場へ向かう道をひた走る。

今回のキャンプ場は、愛媛県の北端に位置する大角海浜公園。ここには「かれい広場」と「くじら広場」という2つのキャンプ場がある。東側にあり目の前がビーチという立地の「かれい広場」、西に面しており、しまなみ海道を望む景色や夕日が綺麗なのが「くじら広場」。2つある広場からキャンプ地を選ぶことができる上に、今治市の運営で利用料は無料ということから人気の場所だ。そのロケーションの良さからファーストキャンプの候補地にも挙がっていたキャンプ場だ。
県内の色んなキャンプ場に行って良さを伝えたいと考えている闇チームが今回、大角海浜公園を選んだのは、そのロケーションの良さに加えて、キャンプギアを爆買いし、散財真っ只中にあるリーダーやGOTOのお財布に限りなく優しいということも決め手になってのことだった。
買い物が終了した時点ではまだかれい広場とくじら広場のどちらに拠点を設営するか決めていなかった。2つのひろばを実際に見比べて2人で相談するリーダーとGOTO。どちらも海は近いがせっかくの今治なのだ、しまなみ海道が見える方がいいだろうということになり、しまなみ海道が見えるくじら広場キャンプ場を拠点にすることにした。

大角海浜公園は広い。公園内の海沿いの道を車で移動していく。くじら広場に隣接する駐車場に続く道は、これまでと比べて一段と狭くなった。対向車が来たらすれ違うのにひと苦労する幅である。
「いーーーやー!来んとってよー。お願いします、来んとってぇー」と心の叫びをダダ漏れにさせて運転するリーダー。道路幅が少し広いポイントに差しかかる度に「来るなら今よ!来るなら来てー!」と祈りを込めて叫ぶ。
走ること数分、幸い、ここまで対向車は来ずに進んできた。少し先に駐車場の開けた場所が見えている。ゴールまであと少し!あと少しだけ対向車が来ませんように!そう思った瞬間、白い車がこちらへ向かって来るのが見えた。「うわぁ!来たぁぁ!」そう言いながらすれ違えるるポイントを探して減速をするリーダー。前方に道幅の広い箇所は見当たらない。ギアをバックに入れて後退を始めたその時、こちらに気が付いた対向車も止まってバックを始める。対向車の後方に道幅の広い箇所があるようだ。「ありがとうございまーす!」と言いながら車を前に進めるリーダー。対向車に近付いた時、運転席にディレクターの姿が見えた。そう、対向車はリーダーとGOTOを探して大角海浜公園の2つの広場を行き来していたディレクターの車だったのだ。
安堵の笑いに変わるリーダーとGOTO。こうしてディレクターはバックで駐車場へと戻り、リーダーも無事に駐車場へ到着した。集合した闇チームは、駐車場で荷降ろしをしてくじら広場キャンプ場へと荷物を運びはじめた。

駐車場からキャンプギアを担いでくじら広場キャンプ場に着いた闇チーム。しまなみ海道が綺麗に見える海際のパーゴラの近くに拠点を構えることにした。ここなら眺めもいいし、パーゴラの日陰をタープ代わりに利用することもできる。

カルストでのファーストキャンプの時同様にそれぞれのテントを設営してグループソロキャンの準備にとりかかる3人。
今回も1番に設営を終えたディレクターは、キャンプ場のすぐ近くに釣りができる堤防があるのを見つけて、釣りをして夕食の食材に貢献しようと道具を買い揃えに出かけた。
リーダーもテントを可愛くデコレーションしている。海風が涼しく吹いて、デコレーションしているガーランドを揺らす。
そして・・・建ち並ぶ3つのテントの中でひと際大きなモダン・デコこと「モンタ」の腹の中、1人とあるギアを手に「?」という顔をして座っている者がいた。

ギア初おろしの最上級「現地初開封」を得意技とするGOTOである。彼女は今日も新品のギアを現地初開封していたのだ。
テントの中、まるで対話をするかのようにギアと見つめあっているGOTOを、リーダーに備わっているオモロいもんレーダーが嗅ぎつけた。笑いを堪えながらカメラを構えるリーダー。「GOTOさん、それなぁに?」と声をかける。
「あ、これねマットよ!これ最近ポチってね、さっき初開封したんやけどさぁ。自動で膨らむって聞いたんやけど、どうしたら膨らむんかなって考えよるんよ・・・」と答えながら、一六のタルトのように丸まったままのギアをこちらに見せる。GOTOの今回初開封のギアはインフレーターマットだった。
通常、使用前に最低限、穴があいていないか・バルブは正常に作動するかを一度膨らませて確認する必要のある商品だ。チェックなしでキャンプに持ってきて、万が一にも膨らまなかった場合、硬い煎餅の上で眠ることになるのだ。現地初開封をしてはいけないギアランキングがあれば、おそらく上位に君臨する物であろう。
GOTOは現地で初開封したそれと見つめ合いながら、どうやったら自動で膨らむのかをずっと考えていたのだ。もちろん、いつもの如く説明書など読んでいない。

バルブを開いて置いておけば勝手に膨らむとリーダーから教えられたGOTOは、丸まったインフレーターマットを広げて力任せにバルブを回す。そしておもむろにマットにのしかかり、自分の耳をマットに当てる。まるで人工呼吸をした後、呼吸回復の有無をチェックしているかのような姿勢のGOTOは、そのままリーダーの方を見て「スースー音がせん・・・これ、空気吸いよる?」と言う。
瞬時にパンパンにならないと訴えるGOTO。せっかちな彼女らしい考えだ。そんなGOTOに「置いておいたらゆっくり空気が入るから」と笑いを堪えながら答えるリーダー。もうだいぶ見慣れてきたいつもの光景である。

涼しい海風が吹き続けるのでとても快適な昼下がり、テーブルや椅子の位置を決めて拠点を整えたリーダーとGOTOはしまなみ海道の多島美を堪能しながら薪を割り始めた。
料理に使う他にも、焚き火そのものを楽しみながら飲むことを考えて多めに薪を準備していく2人。相変わらず力任せに薪を割っているGOTOは、遂にバトニングでナイフを当てている薪を割ると同時に、ナイフを叩いている薪までもその衝撃で割るという技を身につけた。ガテン系薪割りオバケGOTO、おそるべし。もしも私が薪だったらば、GOTOの姿を見ただけで自ら割れることだろう。海を割るモーゼみたいだ。

空がほんのりオレンジ色へと変わり始めた頃、薪割りを済ませた2人は夜の宴の準備を始めていた。買ってきた食材を切って下ごしらえをしている時、釣り具を買いに出掛けていたディレクターが長い旅から戻ってきた。拠点を出発してかれこれ2時間ほどが経過していた。

100均など数件を回って買い揃えてきたという釣り具を披露するディレクター。釣竿の他には、イカ釣りのエギングやワームルアーなどもあった。生き餌がないのに釣れるのかと聞くリーダーに、「僕、ブラックバス釣りが流行ってた世代ですから」と釣竿片手に自信満々に答えるディレクター。「イカ釣りますよ?欲しいでしょ?シーフード」と声高らかに爆釣宣言をする。
もう日が沈むから、早く堤防に行ってシーフードを釣りあげて来いと急かすリーダーとGOTO。「じゃあ、『魚が釣れるまでご飯食べられまテン』スタートぉ!」とディレクターを送り出すリーダー。こうしてディレクターの夜ごはんを掛けたシーフード爆釣チャレンジが幕を開けた。

しまなみ海道をバックに大海原に潜むシーフード目掛けて糸を垂らすディレクター。目に刺さるオレンジ色のTシャツで離れていてもよく目立つ。まずはイカを狙うらしい。なんだか、構えだけ見れば本当に釣りそうにも見えてくる。よっ、ディレクター、海の漢!
写真を見ると分かる人には分かると思うが、この時海は干潮だった。引く潮にシーフード達も流されていて、釣れないんじゃないかと心配しつつ夕飯の準備を進めていくリーダーとGOTO。その後ろ、堤防ではディレクターが何度となく釣り糸を海へ投げてはポイントを探っていた。出でよ、シーフード!君もアヒージョにならないか?!

GOTOはお気に入りのパエリアパンでベーコンとアスパラを炒め始めていた。
釣りキチの旦那を家族に持ち、普段から魚屋のように大物を捌いているGOTOは「イカを入れたいんだよなぁ・・・」と呟きながら、堤防で戦っている海の漢の方を時折眺めている。未だ爆釣の気配は感じられない。炒めたベーコンとアスパラにトマトソースを加えてさらに火を通すことしばらく、先に茹でておいたパスタを投入した。その量たるや、フードファイター3人分と思しき量。

そこにケチャップも加えて混ぜ合わせていく様子を見て「この時点でもう美味しそう♡でも、今回も多いなぁー」と笑うリーダー。
ある程度混ざったところで火から降ろして、次の工程に移るGOTO。大量に買い込んだチーズを切り始めた。カマンベールチーズやブルーチーズを切ってはパスタの上に乗せていく。もちろんおつまみ用に、切り分けたチーズを取っておくのも忘れない。
どうやら、GOTOのパスタをメインに食事をして、後からおつまみとしてリーダーのアヒージョを出来たての状態で提供する計画のようだ。

「家ではここまで乗せないんだから!特別よ!」と話しながら、せっせとパスタにカロリーを散りばめていくGOTOは、仕上げにゴーダチーズやチェダーチーズを使ったミックスチーズを花咲かじいさんの様にふりかけ、容赦なくカロリーを積み上げる。日が完全に沈んで辺りは暗くなりはじめていた。

その時、ひとりシーフードと戦っていた海の漢が堤防から拠点に向かって移動を始めた。
それに気づいたクッキング班は「さてはシーフードか!?」「え!?釣れた!?」と色めきたつ。こちらへ向かって悠然と歩いてくる海の漢。
手すりから身を乗り出し待ち構える2人に「イカは・・・諦めてくれっ!」と言い残して、買ってきた釣具の中からワームルアーを取り出したディレクターは、「まだワームがあるから、ワンチャン何かは釣れるかも・・・」と続ける。こうして孤高の釣り人・ユウトはまたひとり、彼のバトルフィールド・堤防へと向かって歩く。

それを見送り、GOTOは自慢の焚き火台「秘密のグリルちゃん」に薪をくべていく。オーブン状態になる耐火メッシュの下の部分の温度を上げているのだ。いい温度になったところで、チーズを盛り盛りに載せたパエリアパンをそこに入れて焼き上がりを待つ。

辺りはすっかり暗くなり、堤防で孤独にシーフードに挑み続ける釣りキチ・ユウトの姿は肉眼では見えなくなっていた。
しまなみ海道のライトアップの時間が来て、暖かな光のロープが島々を繋ぐ。空には月も浮かんでいる。最高の景色だ。
GOTOの「パスタカロリー爆弾」の焼き上がりを待つリーダーとGOTOの2人はひと足先にチューハイを取り出し乾杯、おつまみ用にと取っておいたチーズを片手にそのロケーションを愛でながら飲みはじめたのだった。

料理をしながらの酒は格別だ。台所で料理をしながら飲んでしまうキッチン・ドランカーこそアルコール依存症に陥る危険性が高いとされるのは、つまみになる料理や食材が目の前にあり、ついつい酒が進んでしまうことや、調理中の台所特有の暑さによって、いつもより酒が旨く感じてしまうからだと言われている。この時の状態はまさにそれである。残暑の暑さに加えて焚き火の熱さ、そしてつまみに取っておいたチーズの旨さ、景色の良さと気の置けない仲間との楽しいやり取りなど、全てが「酒が旨い!」と感じる状況を作り出していた。
お酒に弱いリーダーもついつい酒が進んでいた。いつもよりも飲むリーダーの姿を見て、GOTOは驚き「ユウきゃん、大丈夫なん?」と聞いていた。今夜は、キャンプ場から生配信をする予定になっていたからだ。
そして、ディレクターのシーフードは未だ釣れていない。

さて、ディレクターのシーフード爆釣チャレンジは如何に!?そして早くも飲み始めたリーダーはどうなる!?はたまたGOTOのリクエストに応えて作る「変わったアヒージョ」の仕上がりも気になるところ。次回後編では気になるディレクターの釣果や料理の全貌。そして後にリーダーの黒歴史となるあの生配信に至るまでの様子をお伝えしよう。
そして、この時に行った生配信の様子はコチラの動画で見ることができる。まだ見ていない方、ぜひ心してご覧頂きたい。

気になる後編は、リーダーが拒否権を発動しなければ、週明け月曜日に公開予定!震えて待て!

See You Second Part!

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