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電通大夜間の一年前期授業について

社会人学生 Advent Calendar 2022の24日目を務めます、@manamin0521mと申します。入学以来一年が恐ろしい速さで過ぎていき、課題の海で窒息死していたらなかなか文章を書けずにいましたが、たくさんの方からありがたい感想をいただいており、皆様のお役に立てればと思い今年もアドカレを書かせていただこうと思います!

あくまで一個人の感想となりますが、今回は私が一年前期に受けた授業についてお話しできればと思います。これ以降の講義も余裕ができたら書きたいのですが今回は前期分で力尽きてしまいました>< (2021年度の授業のため、教員や授業形態が現在と異なる場合があります。)ニッチすぎる記事のため、役立ったらいいねいただだけますと続編を書くモチベとなりますので何卒🙏

時間割

赤い着色が必修、オレンジが選択必修、
白が自由選択・教職課程となります。
土曜2、3限の英語、水曜6限の総合文化科目は
単位認定済みのため受講しておりません。

課題スケジュール

(月曜19:30 微積 授業までに練習問題などを済ませる)
金曜0:00 特別活動・総合的な学習の時間の指導法
金曜19:30 化学結合と構造
金曜23:59 ベクトルと行列第一
土曜0:00 コンピュータリテラシー
土曜23:59 アカデミックリテラシー
日曜23:59 教職論

授業形態

・教室に行く対面授業
・Zoomなどで、決められた時間に受講するリアルタイム遠隔
・録画やPDFなどを自由な時間に閲覧できるオンデマンド

の大きく3つの区分がありました。

必修科目

基礎微分積分学第一

形式:リアルタイム遠隔
成績:小テスト40点、期末試験60点(持ち込み可)
シラバス:http://kyoumu.office.uec.ac.jp/syllabus/2021/32/32_22019101.html

講義内容
第一では微分を扱います。最初の方は高校の数IIIの内容から始まり、内容が比較的優しめなのですが、学期中盤から大学数学に移行し、マクローリン展開や陰関数定理まで学びました。後述するアカデミックリテラシーの講義と関連しているため、同時受講推奨です。

特徴
講義内容のPDFが配布され、ノートにPDFの内容を全て写経するといった授業スタイルで、入学早々面食らいました。
講義時間のラスト15~20分で毎週小テストがあるため、テスト対策ができるように私は講義外の時間でPDFの写経や練習問題を解き、講義時間中は小テスト対策をおこなっていました。
ノート提出はないので写していない方も見受けられましたが、テストにてノートのみ閲覧できるという規定になっているため、自分は写経していました。

PDF配布という授業スタイルについて同級生から不満も多くありましたが、自分のペースで調べながら数学を理解したかった私としては、わからないまま、ただノートを取るだけで授業が進んでいってしまうリアルタイムの講義よりは取り組みやすかったように思います。

数式の書き方などに厳しい先生で、思わぬ箇所で減点が多くありました。例えば、正式な解答において約分の線が書いてあったり、計算メモが書き残してあったり、指数が小さ過ぎて読めないケースなどです。

スキャンして答案を提出するために写真写りの関係で減点されることもあり(涙)、スキャン時間や減点を減らすためにiPadを購入しましたが、マクローリン展開などで数式が長くなってくると、iPadより手書きの方がやりやすかったです。

裏技(?)
あまりに小テストが解けなかった時は、自分の場合即日追試を受けていました。週末追試、最終レポートなど、機材トラブルや仕事都合などに対応できるよう、追試が設けられており、そのうちの一番高い点数が成績に採用されます。追試日程が先になるごとに難易度がどんどん上がっていき、制限時間内の解答が困難になるため、なるべく追試より小テストで合格点を取ることががおすすめです。

単位習得難易度: 高
他の講義と比べると比較的多くの方が単位を落とす授業となっており、自分も2年間で唯一、この講義のみ単位を落としてしまっております…。
平均点取れていればいいとするのではなく、毎回満点取るつもりで小テストに臨むのがおすすめです。
救済措置はなく、60点未満の場合は問答無用で落単です。

健康実践論

形式:対面
成績:授業態度40%、レポートなど理解度60%
シラバス:http://kyoumu.office.uec.ac.jp/syllabus/2021/32/32_22014101.html

講義内容
保健の授業と体育の授業が入り混じった内容になっており、保健の授業では運動や筋トレに関する健康面への影響を聞いて、運動しないと早く死ぬということを実感します…。
体育館で行う講義の前半の期間はとにかく走った記憶しかないです。シャトルランや30分間走り続ける30分間走がありました。ゴルフや球技、大学にあるジムのような施設で筋トレする授業もあり、そちらは楽しかったです。社会人の場合、久しぶりの運動のために怪我をしてしまうことも多いので、準備運動をしっかり行ってください!

体育館が西側のキャンパスにあって駅から遠く、着替えもある関係で少し早めに大学に行く必要がありました。

単位習得難易度: 低
出席と提出物さえ出していれば単位取得は容易かと思われます。短めのレポート提出が3回ほどありました。

ベクトルと行列第一

形式:オンデマンド
成績:毎週の小テストと期末テスト(持ち込み不可)
シラバス:http://kyoumu.office.uec.ac.jp/syllabus/2021/32/32_22019103.html

講義内容
序盤は高校で学ぶ内容から始まり、前半はベクトル、後半は行列について学びました。個人的には掃き出し法の箇所でちょっと戸惑いました。

特徴
こちらもPDFが配布され、毎週金曜日の23:59までに小テストを提出するスタイルです。小テストは4択の問題が3~4題ほど出題されていました。先生の黒板の字が美しくはないので、対面授業よりはPDFの方がかえって良かったかもしれません。

単位取得難易度: 並
毎週の小テストは4択なのである程度選択肢が絞りやすく、比較的易しい印象でした。期末テストは持ち込み不可の自由記述でした。

基礎物理学第一

形式:対面
成績:中間テスト50%、期末テスト50%(持ち込み不可)
シラバス: http://kyoumu.office.uec.ac.jp/syllabus/2021/32/32_22019104.html

講義内容
前半は力学、後半は波動について学びます。どちらも数学で習う内容とも関連しており、高校で学んできた物理よりも数学要素が強かった印象です。授業はとても丁寧で質問に対応いただける点で対面方式でとても良かった講義でした。

単位習得難易度: 低
授業自体の理解は私の場合結構苦労したのですが、テスト前に演習問題を配布していただける先生だったので対策しやすかったです。テストは持ち込み不可だったものの、テスト後に間違えた問題をレポートにまとめて提出すると、レポートで正答の場合は半分点数をいただけると言った救済手段もあり、かなり親切な先生でした。ただ力学や波動の知識はこれからいろんな分野で使用するのでしっかり習得しておいた方がいいように思います。

化学結合と構造

形式:対面(オンデマンド)
成績:課題と期末試験(持ち込み不可)
シラバス: http://kyoumu.office.uec.ac.jp/syllabus/2021/32/32_22019105.html

講義内容
講義内容の大半が原子、電子、イオンなどの内容で、後半に原子力や電池なども扱いました。情報工学において化学を使うことはあまりないのではないかと最初は思っていたのですが、以後の物理や基礎電子工学などの他の講義にも関連する内容なので、選択講義なものの受講しておいて良かったと思っています。

特徴
細かい計算が多く、課題で関数電卓をたくさん使います。課題において関数電卓の使い方に慣れず、10の累乗などの計算ミスをいくつかしてしまったので、早めに設定を見直したり関数電卓に慣れておくといいです。授業が録画で配信されており、出席を取らなかったのでオンデマンドで受けていました。

単位習得難易度: 並
内容がどんどん難しくなり、テストも持ち込み不可で難しかったのですが、体感的には毎週の課題を出していれば単位は来るように思いました。テスト前に演習問題のプリントをいただけます。

コンピュータリテラシー

形式:リアルタイム遠隔
成績:毎週のレポート50%と期末試験50%(持ち込み可)
シラバス:http://kyoumu.office.uec.ac.jp/syllabus/2021/32/32_22018102.html

講義内容
コンピュータの仕組みから簡単なHTML、マークアップ方式でレポートが書けるLaTeXの使用方法などの内容がメインです。他大学の同様の授業と異なり、頑なにオフィスソフトを使用しないカリキュラムとなっています。

特徴
講義までに30分〜1時間分ほどの録画を見て予習し、講義に臨むスタイルでした。授業時間は演習がメインのため、予習をしておいた方がしっかり理解できるように思います。結構内容が濃いので勉強になり、知っている内容が多かったものの、私は予習をしていました。

講義録画の先生の滑舌が悪いw との意見が続出していたものの、(現在はご退官されている)有名な先生の講義を受けることができ、自分的にはかなり良かったです。

毎週のレポートは4点満点なのですが、特に素晴らしいレポート(クラスで数名程度)のみ4点がつき、要件を満たす大半のレポートは3点という方針でした。4点を狙ってもなかなかつかないことが多く、プログラミングが得意な方は不満かもしれないのですが、苦手な人との差をつけにくくする目的からだそうです。

レポートの課題は選択方式で、プログラミングが得意な方は難易度の高い問題を選ぶことができ、得意な人も苦手な人も退屈しないような授業構成になっていました。

裏技
途中、LaTeXでレポートを提出する機会があるのですが、自分はCloud LaTeXを活用していました。

ターミナルからLinuxコマンドでLaTeXの保存やコンパイルを行うとなると、打ち込むコマンド数が多くめんどくさい上に、コンパイル後じゃないとレポートの全容が見れず不便でした。

LaTeXは一年後期の基礎科学実験などでも大活躍するので、VSCodeで環境構築をしておいてもいいと思います。

単位取得難易度: 並
課題の負担はそれなりに重いものの、課題を出していれば特に問題ないように思いました。また教科書のPDFを参照しながら期末テストを解くのですが、点数が少し足りなかった人向けの追試がありました。

アカデミックリテラシー

形式:オンデマンド
成績:毎週のレポート50%、期末試験50%(持ち込み不可)
シラバス:http://kyoumu.office.uec.ac.jp/syllabus/2021/32/32_22018101.html

講義内容
微分積分の教科書の毎週指定される項目を翌週までに解き、最後のページのみ提出するという授業方式でした。基礎微分積分第一の内容とおおよそ対応しており、併せて進めると良いと思います。どうしても時間の余裕がない時は最後のページになる問題のみ解いて出してしまっていましたが、テストの日に全ての課題を記述したノート提出の必要があり、学期末に非常に苦労したのでコツコツ毎週解いておくことがおすすめです。

単位取得難易度:並
テストが持ち込み不可だったので、それなりに解けるようにしておく必要はあるように思います。これも課題をしっかり出しておくこと、ノート提出に備えることが重要なように思います。

教職科目

コロナ影響でオンデマンドで実施されており、こんなチャンスは今しかないと思い受講しました。自分の体験を振り返る機会も多く、先生側の視点を知ることができ、理系科目で苦しんでいる中、オアシスのような存在でした。

どの科目もよっぽどではなければ優以上の成績がくるので、GPA上げには大変ありがたい科目たちでした。(研究室選択等のGPAには影響しませんが、奨学金のGPAには影響します。)

教育相談

形式:オンデマンド
成績:毎週の課題と期末テスト
シラバス:http://kyoumu.office.uec.ac.jp/syllabus/2021/31/31_21025104.html

講義内容
不登校や発達障害、精神疾患のある生徒などに向けた、心理学やカウンセリングの内容が主で、教育心理学という別の教職の講義を実践に寄せた内容だったように思います。毎週30分ほどの講義録画が配信されていました。

単位取得難易度:低
先生がネットに疎く、毎週の課題の締切設定がされていなかったので、締め切りがガバガバでその点とてもラッキーでした。毎週の課題と期末テストも、主に解答を選択肢から選択していくもので難易度も易しかったです。

教職論A

形式:オンデマンド
成績:毎週の課題30%、最終レポート70%
シラバス:http://kyoumu.office.uec.ac.jp/syllabus/2021/31/31_21025101.html

講義内容
教職の意義や役割のほか、学校や教員が直面している問題と向き合う講義でした。先生の問いかけが鋭く現実的であったので、綺麗事だけではない教育現場について考えることができたように思います。
レジュメと録音が配布され、毎週の課題は講義の感想を投稿するというものでした。

単位取得難易度:低
毎週の提出物の負担は軽かったものの、最終レポートは他の科目の期末テストの時期に、データから作成した自作の図表をもとに3000字書いて提出するといったものだったので、それなりに大変でした。課題さえ出していれば単位は来るかと思います。

特別活動・総合的な学習の時間の指導法

形式:オンデマンド
成績:小レポート40%、最終レポート60%
シラバス:http://kyoumu.office.uec.ac.jp/syllabus/2021/31/31_21025105.html

講義内容
講義名の通り、主に学級活動やホームルーム活動、修学旅行などのイベント等の授業外の子供の指導や、総合的な学習についての指導法を学びました。子供の頃はそれらの活動の真意をあまり理解していなかったので、目的を持って先生が対応されていることを知り、自分の学生時代と対応させて考えると楽しい授業でした。

単位取得難易度:並
授業内容の確認テストと感想といった毎週の課題に加え、A4二枚以上のレポート提出が3回あったので、今まで受けた教職科目の中では大変な方でした。こちらも他の科目の期末テストの時期と被っていたので教職科目は期末テスト時期が苦しいように思いました。

以下の科目は前期の夏期集中講義で受講した科目なのですが、併せて掲載させていただきます。

教育課程編成論B

形式:リアルタイム遠隔
成績:平常点20%、授業後のレポート60%、期末レポート20%
シラバス:http://kyoumu.office.uec.ac.jp/syllabus/2021/31/31_21025108.html

講義内容
カリキュラムの変遷や、教育課程の実情と課題についてを学び、教育を俯瞰的に見る科目でした。アクティブラーニングを取り入れており、発言する機会が多いほか、先生の熱意が高く教え方もうまいので、得たものが多く私は大好きですが、負担は重かったです。

単位取得難易度:並
3日間だけの集中講義なものの、休み時間に読み込む文献が多めだったり、翌日までの課題も多めだったりと濃密な講義だったので、教職科目の中では大変な方だったように思います。

終わりに

一年前期に受けた科目については以上になります。社会人に向けた配慮が多くありがたいなと思っていたら、1年後期以降はもっと大変だったので、こちらは助走期間だと思っていただけると幸いです。

記述するのがとても大変だったのですが、続編もいずれ書けたらと思います。

メリークリスマス!

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manamin
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