アフリカ生地でグッズ販売~日本人女性起業編
今日は、カラフルな模様が特徴の布地「キテンゲ」を使った雑貨作りで起業した会社を紹介します。
キテンゲは、東から南アフリカの現地女性必須のアイテムで、市場の帰りに野菜や果物を入れたり、赤ちゃんのおんぶに使ったり、髪をあげたり、日本でいう「風呂敷」の役割をしています。
1:RICCI EVERYDAY「好ましいから、好き!へ」
キテンゲを使った雑貨では、日本で一番有名だと思います。大手百貨店でも商品が扱われる「RICCI EVERYDAY」が始まったのは、2015年。東アフリカのウガンダ発です。
元銀行員の仲本さんが、お母さんと二人三脚の営業から始まり、急成長しました。テレビや雑誌でも取り上げられているため、ご存じの方も多いと思います。
起業のきっかけは、仲本さんは日本の銀行に勤めていたころ、職場ではみな
・同じ色の制服
・身だしなみのルールが細かく規定
そんな環境に窮屈さを感じていた時に、アフリカ布の色使いやデザイン、現地女性の自由な着こなしに出会ったこと。
制服を着てうつうつと職務をこなすご自分と、アフリカ女性の天真爛漫さの対比が、仲本さんの心に火をつけたのか、退職して一路アフリカに飛んだそうです。
現地の女性を雇って、社会奉仕的な要素もある会社。
かわいらしくて、クオリティーの高いグッズやお洋服がたくさんありますので、一度ご覧ください。
2:RAHA KENYA「もっと自分らしく」
名前に「ケニア」がついている通り、ケニア発のブランド。
こちらの女性は、旦那さんのお仕事でケニアにやってきて、キテンゲを知り、起業されました。
・ピアス
・バッグ
・PCケース
・ネクタイ
など幅広いグッズを取り揃えています。
元々はニートだった女性が一念発起で、現地の若いデザイナーさんと立ち上げたそうです!
3:Alizeti「あなただけの一着」
現在はIT先進国の東アフリカのルワンダ発。以前起こった部族間の虐殺を題材にした映画「ホテルルワンダ」をご覧になった方も多いと思います。
ちなみにルワンダ虐殺のその後は、私がコーディネートしたNetflixの番組「あいのり アフリカンジャーニー編」でとても詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください!
話を戻します。
Alizetiは、福岡で会社員として働く女性が、現地の日本人に手伝ってもらい、二足のわらじで頑張っています!
アフリカ布で「オーダーメイド」か「レディーメイド」のお洋服を販売しています。
アフリカで起業するということ
以上、日本人女性が立ち上げた3つの会社でした。
みなさん若くて、エネルギーに溢れていて、行動力があって、ホントにすごいなあと思います。私も毎回1~2週間現地に滞在する仕事をしていますが、毎回文化やワーキング習慣の違いを実感します。
例えば、モロッコはどんなにロケが押していてもお祈りの時間が始まると、ドライバーとガイドの「お祈り待ち」をします。
どんなにしっかりした現地スタッフでも一切遅刻がないことはほとんどありません。
だいたい、初日か2日目までは、時間より早いか定刻に訪れ、その後気が緩んで遅刻します。
個人的にはとても人間らしくて好きなんですが、日本スタッフはロケが遅れるためイライラします。
あとは、アフリカは典型的なお役所社会です。サインに次ぐサインを経ないと物事が進みません。
起業した女性は、きっと文化や仕事に対する意識の違いの壁を乗り越え、会社の立ち上げノウハウを調べつくして、コネクションを地道に広げて、会社を経営しているんでしょうねえ。
ホントすごい。
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