【書くラジオ】#9 あかちゃいろ
今日は、元バイト先のパートさんに渡す誕生日カードを書いた。
前に少しだけ書いたけれど、私は学生時代にカレー屋さんでアルバイトをしていた(【書くラジオ】#4参照)。
バイトをしていた頃も、バイトを辞めた今も、ずっとずっとここの方達には良くしてもらっている。だから、パートさんにも毎年誕生日プレゼントと誕生日カードをお渡ししている。
私は絵を描くのが好きなので、誕生日カードは必ず手書きで書く。毎年、パートさんに「わぁー可愛い!上手ねぇ!」と言ってもらっている私は23歳である。5歳ではない。
ケーキのイラストを描き、「お誕生日おめでとうございます」の文字を太く縁取って、色鉛筆で色を塗る。さぁ何色にしようかな。
ここで出るのが私の悪い癖なのだけれど、赤ではなくて、赤茶色なんかを選びたくなる。苺を塗るのにだ。
赤茶色と焦げ茶で全体を揃えたら、モードでお洒落な感じに仕上がるんじゃない??
それを遂行する。そして、一瞬の後悔がよぎる。普通の色にすれば良かったかも…。
誕生日カードにモードなお洒落なんか必要ない。それこそまるで5歳児のように、真っ直ぐな色と心で描くのが正解だと思う。一捻り入れたくなる捻くれた自分を、こんな瞬間にも思い知らされる。少し嫌になる。
でも、結局は可愛く仕上がった。
レンガ色みたいな赤茶色はどう見たって可愛い。きっとパートさんも喜んでくれるだろう。
捻くれた自分を思い知らされる時、それは奇跡のように優しい人の存在を突き付けられる時でもある。
#書くラジオ