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冬の思い出とそのギフト

冬の思い出かぁ、冬といえば…

思い起こしてみれば、様々な思い出はあるのだが、毎年必ず訪れる「朝の寒さとの戦い」について書くことにした。

冬の朝と言えば、子どもの頃も今も、やっぱり布団から出るのがツライ…
もともと朝はわりと得意な方だと思うが、それでも冬の寒い朝は布団から出るのが嫌で起きるのが遅くなってしまうこともある。
そしてやっと布団から出たところで待ち構えているのが第二の寒さとの戦い「着替え」だ。

小学生低学年くらいまでは、母に起こされて、起きるとストーブの前に行き、温まりながら渋々着替えていた。
タンスから取り出したばかりの冷えた服が肌に触れると一気に目が覚める。
そのうち、服を温めれば良いのだと気づき、着る前に服をストーブで温めるようになった。
これであの冷えた服が肌に触れて、ヒィ〜ッとなることはない。
だがしかし、ここである問題に気づく。
服を温めている間、自分が寒いのだ。
どうすれば良いのか…と考えた結果、前の日に着る服を用意し、服を布団の中に入れて一緒に寝れば、服も温まるということに気づく。
その結果、「冷えた服問題」は解決した。

だがしかし、やはり着替えている間の寒さは訪れる。
暖かい布団の中で寝ていたホカホカの服を脱ぎ、ストーブで温めた服に着替えるその間、もれなく寒いのだ。
中学生になると、前日の夜に体操服を着て寝るという荒技を生み出す。
私の通っていた中学校では、寒さ対策なのか、体育の授業の時に着替えるのが面倒なのか、ちょっと記憶は定かではないが、冬は皆、制服の下に体操服を着ていたのだ。
体操服を着ていればその上から制服のブラウスとスカートを着れば良い。
寝ている間にホカホカになった服を脱がなくて済む。

ただ、洗濯してキレイになっているとはいえ、体操服を着て寝るというのはなんとなくイマイチな気分だった。
それに、学校がない日はどうするのか?という問題もあったが、その場合は、服と一緒に寝る戦法を用いて、朝起きると布団の中でモゾモゾと着替えていた。

もう一つ、オプション的に行なっていたのは、服の裾からドライヤーの風を服の中へ送り込むという技。
体が温風に包まれて、温かくとても幸せな気分になれる。
この方法がしばらくの間、私の冬の朝の定番となる。

その後、子どもの頃にその機能があったかなかったか定かではないが、いつからか起きる時間の少し前にエアコンがつくようにタイマー設定をして、部屋を暖めておくようになり、それでも多少寒さは感じるが、大方問題は解決した。
便利な世の中に心から感謝したい。

たまにタイマーをかけ忘れて、昔の戦法に頼ることもあるが、これが今現在も続く、私の冬の朝の定番となった。

ここから私が一体どんなギフトを得たのかというと…
「冬でも暖かい朝」ではなく(それもそうだが)、失敗や苦しみから学ぶことは多い。
どうすればそこから逃れられるのか考えれば、
きっと方法は見つかる。
そしてやってみなければ分からないことも多い。
やってみたからこそ気づくことができ、その先に進めるのだ。

失敗をしたくないとか、なんだかんだ自分に言い訳をして、なかなかチャレンジできず、進めずにいるそんな自分へ、今年ももうすぐ終わるこの冬の朝の冷たい空気を感じながら「まぁ、とりあえずやってみなよ」と言いたい。

そしてもう一つ、「感謝を忘れずに進もう」と。

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