You are what you imagine
信号待ちをしていたら、鼻をつくようないやなにおいがした。
このにおいは、何日もカラダを洗っていない類のやつ。
そして周りを見渡すと、びっくりするくらいに服も持ち物もぼろぼろのお爺さん(おじさんかも)が歩いていた。
昔のマンガに出てくるホームレスのように、びりびりのグレー(なぜかグレーとか茶色とかだよね)のTシャツに、またびりびりの楽器のケースをしょった後ろ姿。そして異臭を振りまきながら街を闊歩する。
なんでだろう?とわたしは思った。
観念+セルフイメージ=自分
これは固定観念だけど、その人は理由があってお金がなかったり家がなかったりする人なのかもしれない、と思考では判断する。
けれど近所にあるあの家から(これもゴミ屋敷なんだけど)出てくるのを見たことがあるし、近所でたまに見かけるからたぶん家はあるし、土地柄、もしかすると資産家だったりする可能性もある。
余計に、なんでだろう?と思った。
彼をその「マンガのホームレス」たらしめているのは、彼自身のイメージである。
ここからは憶測だけど、彼の中で「自分は貧乏である」というセルフイメージがあって、
そして「貧乏=マンガのホームレスのようにびりびりの服を着た人」という固定観念があった場合に、自分を貧乏とみなすとその「=」が自分とつながって、
マンガのホームレスのようなびりびりの服を着た貧乏な彼
が爆誕したのではないかと思った。
*一応書いておくと、ホームレスっぽい彼を非難してはいない。彼はわたしなんかよりずっと自分に満足し、ずっと幸せに生きているかもしれないからだ。
しかし、潜在意識の研究をする中で、どのように彼が爆誕したか、そのプロセスに興味があったので、勝手に分析させていただいた。
理想との乖離
誰もが、自分のもつ理想と現実のギャップに悩むものだ。
そして理想と違う現実の自分を否定し、それを塗りつぶしたうえに理想の自分を建立しようとする。
しかしそれでは葛藤を抱えたままなので、「建立」した理想の自分がどんなに評価されても、愛されても、満たされることはない。
そして心を病んでいく。そんなことが起こりがちだと思う。
しかし理解しておかなければならないのは、あなたがどんなに塗りつぶしたくてたまらないとしても、現実に今いるあなた自身はあなたが望んだ姿なのだ。
さっきのおじさんは、人間意識=顕在意識上ではその姿を「望んでいない」のかもしれない。
しかし、自分を「貧乏」であると判断した結果、彼の思い描く「貧乏」そのものになったとも考えられる。憶測だけど。
たとえばわたしが万垢インスタグラマーの垢抜け美女になりたいとして(理想)、しかし今はクラスでいうと中の上くらいのビジュの普通のOL(現実)だと自分で思っているとすると、
万垢インスタグラマー=すごい=美女
普通のOL=ビジュ中の上
という観念があり、そのうえで自分が「普通のOL」というセルフイメージを持っているため、中の上くらいのまま、万垢インスタグラマーになれないままである可能性が高いということだ。
ちなみにこの方程式(?)は、=の左右を入れ替えても成立する。
理想を手に入れるには
では理想の自分になるためにはどうしたらいいのか?
それは、セルフイメージか、理想の設定のどちらかを変えること。
上の例なら、
①万垢インスタグラマー=普通のOLにしちゃう、
②または自分を美女と設定しちゃう。
じゃあどうやればいいんですか?!
やり方教えてください!
それって効果あるんですか?
いちばん効果がある方法だけ教えてください!
その方法でわたしは変われますか?
などと言いたい人はお帰りくださいw
そういう人は、たとえ理想どおりになっても満足しない人。
やりたければやるんです。
淡々とやる。
なんなら、このプロセスは自分の中の設定とセルフイメージに気づくだけですでに完了だったりします。
すべてのものごとは起こるべくして起こっています。
ただそれを信頼すること。
そして、こんなふうに時々自分の思い込みを疑ってみると、いつも人生が新鮮で味わい深いものになります。
ぜひ試してみてくださいね。それでは。
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