好きなものが堂々と好きって素敵ですね
最近、1人映画を観に行った。
その映画は『忍たま乱太郎』。
忍たま乱太郎は長らく続いている子供向けのアニメである。(ちびまる子ちゃんみたいなものかな?)
忍たまのアニメは小学生の頃たまに観ていたくらいで、全然アニメ版を観ていないが、なぜ大人になった今わざわざ映画館に足を運んで観る?かというと・・・
"映画版"が私は大好きだからである。
映画版を観たのは2年前とかそこらだった。
Primeビデオか何かの配信サイトにたまたまその時配信されていて、何となく観た。
私はこの"何となく"って面白いな〜と思うのだが、その映画版がまぁなんと素敵素敵素敵!!!!!すぎたのだ。✨
「うわぁ〜忍たまの映画ってなんでこんな胸が温かくなって、平和な気持ちになるんだろう」と未だに不思議で仕方ない。ここに文字でかくのもはばかれるくらい、言葉に出来ないのだ。
そんな思いがずっとあって、13年ぶり?の新作公開となる、忍たま乱太郎の映画予告編が流れた時、私の心はウワァ〜!!と歓喜した。
なので、ずっと楽しみにしていた映画だった。
・・・しかし。
私は現在30代も半ばとなり、この年になって日曜日に子供向けアニメを1人で観に行くって怪しいだろうか・・・とモジモジしてしまった。
(色々あって日曜日になってしまった)
しかし"観たい。"
どうしても観たいのだ!!
日曜日だからきっと家族連れが多いだろう。以前も名探偵コナンの女性人気No.1とも言われる安室透にめちゃめちゃハマった時、1人で観に行った。両隣がそれぞれ家族連れで私はサンドイッチのハムみたいに挟まれた。おとなしくしていたけど、暗くなって上映が始まった時、隣にいた一家族の父親らしき人にジッ・・・と観られた。ちょっと恥ずかしかった。しかし安室透が観たい気持ちが勝った。
私は前もって映画版忍たま乱太郎を観るべく、予約をした。席はなるべく人が固まっていなさそうなところを選んだ。
そして当日。
私は帽子を深く被りマスクをし、メガネを装着していざ出陣した。案の定、日曜日ということもあり混んでいる。
ただでさえここ最近、無職生活を送っていたためか、いつもより人の目が気になる。
「変じゃないかな」
「1人で忍たま乱太郎にいたら目立つかな」
そんな気持ちにソワソワしつつ、上映時間になったので列に並んだ。目の前には綺麗な黒髪をロングに伸ばしたお嬢様のような20代くらいの可愛い女子が並んでいた。誰かの連れだと思っていたが、彼女が店員さんにチケットを見せると「忍たま乱太郎、◯番シアターですね」と案内され、特典の忍たまカードを受け取った。
私は顔は無表情だが心で「!?」となった。こんなに可愛い20代ピチピチ女子でも1人で忍たま観るん!?!?
と驚いてしまった。しかし歩いていく方向がまったく同じでスクリーンの入り口についた。
彼女はスッ・・・とさっき貰った特典を入り口前の「忍たま乱太郎 ドクタケ最強忍者隊最強の軍師」の文字にかざし、自分のスマホで写真を撮った。堂々と。
・・・。
私は無言で通り過ぎながら心ではこう思っていた。
「うぉぉぉ!!カッ・・・ケェぇぇ」
彼女は堂々としていた。
そして私の後ろを歩き、私の目の前の席に座った。
私は感激した。
忍たまには申し訳ないが、1人で観に来る大人女子っているんや・・・と驚いた。
しかも彼女は帽子も被ってないしメガネもしていない。
デートですか?てくらい可愛い格好をしている。
挙動不審に自分の事を気にしていた自分がバカらしくなったというか面白くなってしまった。
「お、お、お、おるやないかい〜✋←一人ツッコミで胸にバシッ」
そしてしばらくするとワラワラと他の観客がシアターに入ったきたが、よく見ると1人女子が何人かいた。
それぞれの女子を観察していて面白かったのが、たまたまなのかわからないけどどの女子も隣に人がいるところに座っていた。
私も予約を取る時に悩んだことだが、隣に人がいるほうが馴染んで怪しくないか?とウーンと悩んだ。
結局私は誰もいない1人席を選んでいたが、こうすればいいのか!!と彼女たちを見ていて学びになった。
結局その日はほとんどの席が埋まるくらい、観客にあふれていたので結局私の隣にも友達同士の女子がきた。(もう隣は私と同じく1人女子だった!全然おるやん。私の視野は狭かった・・・)
そして・・・。そんな発見もありながら、今回の新作映画もめちゃくちゃ!!よかった。
・・・よかった!!!!ここ最近で1番胸がグゥゥ・・・と温かくなった😭作品内で、今回のキーとなる忍たま達の先生、土井先生が生徒をハグするシーンがあるのだが、その映画自体が、常に自分もハグされているような気持ちになる映画だった。途中、涙が出そうなシーンもあったりしたが、最後はいつもの忍たまのテーマ曲が流れてきたとき、「ヘイヘイ!!」の部分を天上に思いっきりグーパンチを突き上げてヘイヘイしたかったけどしなかった。きっと隣の女子たちも心の中で天上にグーパンチを突き上げていたと信じる。
好きなものを堂々と好きでいる女子達、これから先もっと大人になっても映画館で会えますように。
素敵な映画に出会えて嬉しく思う。