彼のライフラインでありたい。
朝目が覚めた瞬間から、頭が重たくて仕方なかった。
うぬうぬと布団に包まりながら首と頭を左右にぐいーーーと動かしてみる。右側に傾けたら骨の鳴る音がして、左側に傾けたら、もう一段階鈍い音がした。だいぶ凝ってしまっている。目を開けようとして、うまいこと開かないことにも気がついた。全体的に重かった。
昨日の夜はいつも通りにベッドに沈んだはずで、しかも今は東京出張中で隣には彼がいて、そんな日の寝覚めは最高にスッキリとしているはずだった。なのに、なぜだろうか?猫のポーズで背中を伸ばしながら、そのまましばし動けずにいた。
「僕の気の重さが移ってしまったのかもしれない」
そう言ったのは彼だった。
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