【シャドウバース】RAGE予選直前!『Fortune's Hand / 運命の神々』環境デッキ紹介
皆さんこんにちは!今週末『RAGE Shadowverse 2020 Autumn オンライン予選』が開催されますね!
昨日(7月6日)、『君臨する猛虎』と『オーネストシーフ』がナーフを受けたこともあり、RAGE当日はローテーション環境のメタがより一層回るかもしれません。
今回、『Fortune's Hand / 運命の神々』のリリースからRAGE開催までの準備期間が短いため、RAGEでどのデッキを使おうか迷ってる方は多いのではないでしょうか。
ということで、現在までに台頭しているデッキを振り返りたいと思い、記事を書くことにしました。
今回の記事の主な狙いは、現在までに台頭しているデッキを振り返ることにより、普段シャドウバースをプレイする時間が取れない方が「いまどんな環境か?」という疑問を解消させる助けになりたいと考えております。
RAGEで使用するデッキ選択のお役立てにも繋げたいと思っておりますので、長文ではありますが最後までお付き合い頂けるとありがたいです。
至らない点が多いかと思いますがよろしくお願いいたします。
【注意事項】
今回の記事は7月6日のナーフ後の環境を見据えた内容です。しかし、このあと紹介するデッキレシピは、ナーフ前に行われた大会のものを参照しておりますので、その点のみご了承ください。
■『Fortune's Hand / 運命の神々』環境を定義するカード
今回のカードパックは『連携』という新しいキーワードが登場しました。そのため、連携を内蔵したこのカードが現在の環境を定義してると考えてます。
『天覇風神・フェイラン』
『天覇風神・フェイラン』はニュートラルのフォロワーなので、全てのクラスに投入することができます。
このカードが環境を定義するほどのカードとなっているポイントは下記の2点です。
・連携を達成するとデッキから直接召喚できる
・自分のターン終了時に、自分のフォロワー全て+1/+1する効果を内蔵している
デッキから直接召喚できるため、手札を消費せずに盤面にフォロワーを追加できるのでアドバンテージの獲得に繋がります。PPも消費しないので、『天覇風神・フェイラン』を場に追加しながら他のカードをプレイできる点も強力です。
しかも、連携が達成されていて、かつ他の『天覇風神・フェイラン』がデッキに残っていれば、次のターンもデッキから『天覇風神・フェイラン』が直接召喚されるので、継続的に盤面にフォロワーを追加できるのは相手側のプレイヤーにとって非常に厄介です。
『天覇風神・フェイラン』が場にいる限り、自分のフォロワー全て+1/+1する効果が発動し盤面のフォロワーが強化し続けるので、『天覇風神・フェイラン』を放置していた場合、盤面のフォロワーが除去しづらいサイズにまで大きくなれば、盤面を制圧し勝つことができます。
『天覇風神・フェイラン』が場にいた場合、真っ先に処理することを考えなければならないので、このカードが強力かつ環境を定義している証拠だと感じています。
■『天覇風神・フェイラン』を中心に回るメタゲーム
現在の環境は『天覇風神・フェイラン』を中心にメタが回っているため、連携の条件を達成させるための過程を逆手にとった戦略やカードが重宝されています。
連携の条件を達成させるためにはフォロワーを盤面に追加し続ける必要があるので、除去を連続して打てるデッキや、全体除去カードの評価が高いです。
その中でも特に評価されているカードは『冥界神・ハデス』です。
『冥界神・ハデス』をアクセラレートすると、盤面にいるお互いのフォロワー全てに3点ダメージを与えるので盤面をリセットできます。
全体除去カードではありますが、特に『冥界神・ハデス』が評価される理由は、全体除去でありつつフィニッシャーになることです。
アクセラレート効果で盤面に置かれた『冥府への道』は、自分の墓地に30枚カードがあれば相手のリーダーとフォロワー全てに毎ターン6点ダメージを与えるフィニッシャーになります。
『冥界神・ハデス』はネクロマンサーのカードなので、『冥界神・ハデス』と『天覇風神・フェイラン』が使えるネクロマンサーは『Fortune's Hand / 運命の神々』リリース直後、特に活躍していたクラスでした。
しかし、『Fortune's Hand / 運命の神々』リリース直後に初めて開催された7月3日のe-Sports大会『JCG』のトップ4にネクロマンサーの姿はありませんでした。
その理由は、『堕落の決意』を3枚投入したロイヤルデッキが活躍したことが原因だったと考えられます。
『堕落の決意』はフォロワーかアミュレットを破壊できるカードなので、『冥府への道』に対するマークが強かった大会だったと見受けられます。
『堕落の決意』を採用したロイヤルデッキは、除去を連打するデッキを苦手とするため、7月5日に開催されたJCGのトップ4にはロイヤルデッキは1つしか入賞しておらず、ディスカードドラゴン、コントロールヴァンパイア、秘術ウィッチなどの除去を連打したり、全体除去を投入したデッキが入賞しているのが印象的でした。
このように、メタは常に回り続けているので、RAGE当日は更にメタが回る可能性が高いと思われます。
そんな中、個人的に一つ気になっていることがあります。それは、『ナテラ崩壊』の環境で猛威を振るっていた『鋼鉄と大地の神』を採用したデッキが減ったことです。
■『鋼鉄と大地の神』を採用したデッキが減った理由
前回の記事でも書きましたが、『ナテラ崩壊』のときの環境を定義していたカードは『鋼鉄と大地の神』だと考えていました。
環境を定義するほどのカードだったので、『Fortune's Hand / 運命の神々』リリース後も『鋼鉄と大地の神』を採用するデッキが残っていてもおかしくはないはずなのに、ランクマッチで『鋼鉄と大地の神』を見る機会は、ほぼ無くなりました。
その理由は、「序盤~中盤にかけて盤面を作るデッキが増えた」ことと「『鋼鉄と大地の神』の活躍を支えていたカードがローテーション落ちした」からだと考えられます。
『鋼鉄と大地の神』を使用するデッキは、『鋼鉄と大地の神』がプレイされる前にリーサルへ近づけるデッキを苦手としています。そのため、今回、連携というキーワードが登場したことにより序盤~中盤にかけて盤面を作るデッキが増えたので、『鋼鉄と大地の神』が場に出る前、もしくは場に出たとしても押し切られて負けるパターンが多いから衰退したと思われます。
もう一つの理由として、『鋼鉄と大地の神』の効果でコストを下げると強力なカード(例:真紅の抗戦者・モノ)、もしくは『鋼鉄と大地の神』のコストを下げるカード(例:欠落の聖女・リモニウム)がローテーション落ちしたのも衰退した原因だと考えられます。
もし、いま『鋼鉄と大地の神』を使うとしたら、自然ドラゴンなら強力に使えるのではないかと考えています。豊富なPPブーストを内蔵している自然ドラゴンなら、相手にライフを押し切られる前に『鋼鉄と大地の神』を場に出すことができるからです。
では、ここからはe-Sports大会『JCG』で特に入賞が目立つデッキタイプを紹介していきます。
※出典先『JCG』ローテーション大会
・7月3日 https://sv.j-cg.com/compe/2128
・7月5日 https://sv.j-cg.com/compe/2132
今回、デッキ紹介の中で7月5日に行われたプロリーグの試合も例に挙げている部分があるので、よろしければ下の動画も合わせてご覧ください。
■『天覇風神・フェイラン』を使用したデッキ
『天覇風神・フェイラン』を使用するデッキの主な狙いは、序盤~中盤にかけてフォロワーを展開し連携の条件を達成させた後に、デッキから直接召喚された『天覇風神・フェイラン』の+1/+1効果で盤面を強化し盤面の制圧を目指します。
連携ロイヤル
盤面にフォロワーを展開することに長けているロイヤルは、『天覇風神・フェイラン』の恩恵を大幅に受けたクラスだと思われます。
『オーレスナイト』、『シールドフォーメーション』などの1枚で複数体フォロワーを展開できるカードをプレイし、『天覇風神・フェイラン』や『オーネスシーフ』などの連携を達成させ、強力な盤面を作り殴り勝つことを目指します。
連携ロイヤルは、連携効果を発動させてからが勝負になるので、このデッキを使うときは「何ターン目までに何体フォロワーを置く」ということを常に意識してプレイすると、ゲームプランが立てやすくなります。そのため、場に置いたフォロワーの数は常に把握するようにしましょう。
連携ロイヤルを相手するプレイヤーも、何体フォロワーを置いたかによって戦略を変えてくるので、フォロワーを置いた数を把握し続けることは相手のゲームプランを読むヒントにも繋がります。
ちなみに、連携ロイヤルに入ってるカードの中で特に使うタイミングが難しいカードは、『無敗の剣聖・カゲミツ』です。
『無敗の剣聖・カゲミツ』は使い方やタイミング次第では、序盤のフォロワーを複数体除去するために使ったり、『君臨する猛虎』の効果と組み合わせてフィニッシャーとして使うことも多いです。
特に難しいタイミングが、『無敗の剣聖・カゲミツ』を1ターン目に置くべきかの検討です。判断基準は「自分が先手であるか」と「相手のデッキにPP1か2の除去カードがあるか」の2点。この2点を元に検討すれば置くべきか判断できます。1ターン目から『無敗の剣聖・カゲミツ』を置くことができれば連携達成に大きく近づくので、有利なゲームプランを立てやすくなります。
冥府ネクロマンサー
前回の環境でも強力なデッキだった冥府ネクロマンサーは、『天覇風神・フェイラン』の力により今回の環境でも特に活躍が目立つデッキとなりました。
前回の環境では、『ソウル・コア』で墓地の枚数を素早く増やし『冥府への道』の効果を早いターンに発動できたためコンボデッキとして活躍していましたが、『ソウル・コア』が環境から退場したことにより、墓地の枚数を加速的に増やすことができなくなりました。
しかし、コンボデッキとして立ち回れなくなった代わりに、盤面強化に長けている『天覇風神・フェイラン』、墓地の枚数を稼ぎつつ盤面に複数体フォロワーを展開&ドロー効果が内蔵されてる『《恋人》・ミルティオ』が加入したことにより、ミッドレンジデッキとしても立ち回れるようになりました。
『冥府への道』で勝つプランの他に、フォロワーで殴り切りという勝ちプランを得たので、様々なデッキに対する対応力が上がり5分以上に戦うことができるのが魅力です。7月5日のプロリーグでもそれを象徴する試合が行われたので、よろしければ参考にしてみてください。(3:56:00あたり)
対応力が高いデッキなので現在このデッキを使うプレイヤーがとても多く、同系対決になる機会も多いです。同系対決で注意しなければならないのは、『幽暗の墓守』です。
2ターン目のベストな動きは、結晶で『幽暗の墓守』を場に設置することです。仮に同系対決で、先行の自分が2T目に『幽暗の墓守』を設置し、後手の相手も『幽暗の墓守』を設置したとします。葬送のカードを何度か使用し、先に自分がカウントダウンが解けて進化権が無い状態で場に出てしまうと、次の相手のターンに進化権を得た状態で『幽暗の墓守』が出てしまうと『幽暗の墓守』の進化効果で自分の『幽暗の墓守』を一方的に除去され損をします。
そのため、同系対決のとき『幽暗の墓守』は相手より後に場へ出すようプレイしましょう。
冥府ネクロマンサーは多くのプレイヤーが使用していることもあり、様々な形が研究されています。特に意見が分かれるのは、同じ3コストのカードである『バトルキョンシーガール』と『スピリットキュレーター』のどちらを採用するかです。
個人的には『バトルキョンシーガール』の採用をオススメします。『スピリットキュレーター』は葬送能力で墓地の枚数を稼ぎつつ手札の無駄牌を有効牌に変えられるのがメリットですが、試合が長引けば長引くほど弱いカードでもあります。その理由は『《恋人》・ミルティオ』のリアニメイト能力にあります。
『《恋人》・ミルティオ』からリアニメイト能力で『スピリットキュレーター』が出た場合、特に何も効果が発動しません。しかし、『バトルキョンシーガール』がリアニメイト効果で場に出た場合、進化して相手のフォロワーを除去できるだけでなく墓地枚数が4増えるので、『スピリットキュレーター』より墓地枚数を稼ぐ効率は良いです。
『バトルキョンシーガール』のデメリットは、仮に3ターン目に場に出したとき何も効果が発動しない点です。しかし、冥府ネクロマンサーは3ターン目に他にプレイしたいカードは他にもあるので、無理に3ターン目にプレイしなくても問題無いと考えます。最近、環境が少しずつ遅くなっているので、エンハンス5でプレイしてアドバンテージが取れる点も優れていると考えています。
他にも『デッドメタルスター』を採用したタイプもよく見かけるので、もし冥府ネクロマンサーをRAGEで持ち込む予定の方は、どのカードを採用すべきかいろいろ検討してみてください。
■『天覇風神・フェイラン』を使用しないデッキ
ここからは『天覇風神・フェイラン』を使用しないデッキに焦点を当てていきます。
『天覇風神・フェイラン』を使用しないデッキが現環境で生き残る条件は、下記の3つのどれかに当てはまる必要があると考えます。
・除去を連打する手段があるデッキ
・全体除去が打てるデッキ
・ワンターンキルできるデッキ
進化ロイヤル
先ほど紹介した連携ロイヤルと比べると、全体的にコストが重いカード達で構成されているのが特徴です。そのため、連携ロイヤルのような爆発力は無いですが、『ゴブリン』や『オースレスナイト』のような後半引くと弱いカードが少ないため粘り強く戦うことができます。
『ペインレスサムライ』は破壊不能効果のおかげでロイヤル系のデッキ同士の対決で活躍するので、連携ロイヤルより勝っている点の1つに挙げられます。
10ターン目以降になると『≪世界≫・ゼルガネイア』がデッキから直接召喚されるギミックも内蔵しているので、『君臨する猛虎』で疾走をつけて大ダメージを与えるコンボも強みとなっています。
このデッキを使う際の注意は、先ほど連携ロイヤルでも書いた通り『無敗の剣聖・カゲミツ』を使うタイミングの他に、『オーネストシーフ』のラストワードで手札に加えた『黄金の靴』は、使えるタイミングがあれば積極的に使うことをオススメします。
進化ロイヤルは、連携ロイヤルより手札にカードを加える手段が多いです。もし、『黄金の靴』を手札にずっと抱えていると、『白銀の閃き・エミリア』などのアドバンテージを得るカードをプレイしたとき、『黄金の靴』が邪魔して手札が9枚以上になり、加えるカードが溢れることがあります。
他に注意事項として、進化回数は常に把握しながら試合をするとゲームプランが立てやすくなります。『堕落の決意』や『煌剣の戦士・アンリエット』は進化回数によって発動する効果が追加されるので、もし進化回数を間違えた状態で『堕落の決意』や『煌剣の戦士・アンリエット』をプレイすると、発動するはずの効果が発動しないせいで負けに直結するので注意しましょう。
ディスカードドラゴン
前環境でも存在していたデッキタイプでしたが、『Fortune's Hand / 運命の神々』で大幅に強化されました。
このデッキの主役は、なんと言っても『波濤のプレシオサウルス』です。なるべく早いターンに『波濤のプレシオサウルス』を進化できるかできないかで勝率は大幅に変わります。『波濤のプレシオサウルス』が進化すると、ディスカードしただけで相手のフォロワーにランダムで2点与える効果がリーダーに付与されるので、フォロワーを盤面に並べるデッキに対して効果的です。
そのため、マリガンの基準は、PPブーストできるカードか『波濤のプレシオサウルス』以外のカードは、基本的にマリガンして良いと思われます。
このデッキはディスカードを軸にしたデッキなので、リソース管理に注意して試合を進めないと手札が尽きて息切れし負けるケースがあります。もし、このデッキを使う場合は、リソースの管理に注意しながら捨てるカードを選択することを心がけましょう。
捨てるカードを選ぶポイントとして、『ダークジェイルドラゴン』や『大逆のドラゴサモナー』の効果で手札に加えた『憤怒の碧竜』のような疾走を持ったフォロワーは、なるべく捨てないようにすると良いです。疾走を持ったフォロワーは貴重なダメージ源なので、捨てすぎると相手のライフを詰め切れなくなります。疾走持ちのカードを捨てる際は、他のダメージ源を確保しているかを十分検討しましょう。
秘術ウィッチ
秘術ウィッチも『Fortune's Hand / 運命の神々』で大幅に強化されたデッキタイプです。
このデッキの魅力は、様々な角度から攻めることができるため、勝利プランが豊富なことです。勝ち手段が多い場合、相手側のプレイヤーはケアしなければならないカードの種類も多くなるので、脅威となるカードをケアしながら最適なゲームプランを立てることができなかった場合、負けに直結します。
特にこのデッキは、『禁約の黒魔術師』の大ダメージで勝つプランを狙うケースが多いです。そのため、このデッキを使う際のポイントは「8ターン目に『禁約の黒魔術師』の大ダメージで勝とうとしない」ということを意識しながらプレイすることだと考えます。
試合開始直後に土の印関連のカードを見かけた場合、『禁約の黒魔術師』の大ダメージを警戒されるので、8ターン目に到達する直前のターンに『ペインレスサムライ』や『つかの間の幸福』のような大ダメージを防ぐカードでライフを守られる場合があります。もし、『禁約の黒魔術師』の大ダメージで勝とうとする場合は、8ターン目はあえて狙わず、それ以降のターンを狙うと勝てる場合があります。
このデッキは土の印を軸にしているデッキなので、無意識に土の印を使いすぎると足りなくなるケースがあるので、土の印のリソース管理をしながら試合を進めるようにしましょう。
尚、もう一つ注意事項として、場に土の印を並べすぎると盤面がロックして動けなくなり負けることがあるので、土の印を置く際は盤面ロックにも十分注意しましょう。
コントロールヴァンパイア
前環境でも活躍していたコントロールヴァンプは、全体除去を豊富に投入したデッキなので今回の環境でも正当化されたデッキタイプです。
特に、このデッキをの魅力は、アグロ系デッキに対して強力な働きをする『魔獣の女帝・ネレイア』が使用できることです。現環境では、連携ロイヤルや進化ロイヤルなどのアグロ系デッキが活躍している環境なので、アグロ系デッキが苦手とする全体除去効果を内蔵した『魔獣の女帝・ネレイア』は脅威となります。
豊富な全体除去のおかげでアグロ系デッキには有利に戦えるデッキなので、今回の環境でも正当化された理由になっているのではないかと考えます。
尚、『堕落の漆黒・アザゼル』を使えるのも、このデッキの魅力の一つだと思われます。今回の環境では『禁約の黒魔術師』、『君臨する猛虎』、『豪風のリノセウス』などで大ダメージを狙うデッキが蔓延しているので、『堕落の漆黒・アザゼル』の進化後の効果で相手からの大ダメージを防げるのは魅力的です。
このデッキは、ターン数が経過すれば経過するほど強力な効果を発揮するカードが多いので、もしこのデッキをプレイする場合は「なるべく試合を長引かせる」ことを意識してみるとゲームプランが立てやすくなると考えます。
仮に、盤面が不利な状況であっても、『夜を統べる者・イリヤ』や『魅惑の教鞭・イオ』のユニオンバースト効果で盤面を有利な状況に導いたり、『インサニティ・マナ』や『《世界》・ゼルガネイア』は10ターン目から発動する効果でフィニッシュすることもできます。もし、不利な状況に陥った場合は、なるべく試合を長引かせて逆転できる手段を探るゲームプランを立ててみてください。7月5日の行われたプロリーグでもそれを象徴する試合があったので、よかったら参考にしてみてください(1:43:00あたり)
魔道具専門店ウィッチ
7月6日のナーフ後のローテーション環境で特に注目されているデッキです。
7ターン目に『魔道具専門店』を設置し、0~2コストのカードを連打して相手のライフを一気に削りきることができるので、ワンターンキル性能を秘めた凶悪なデッキです。
このデッキを使うポイントは、「手札のリソース管理」だと考えてます。7ターン目に到達して『魔道具専門店』を設置しないと相手のライフを削りきることが難しいため、7ターン目まで生き残ることが前提になります。
そのため、7ターン目まで生き残るためには手札のリソースを消費しなければなりませんが、消費しすぎると7ターン目に『魔道具専門店』が設置できたとしても手札が尽きて相手のライフを削りきることができなくなります。
しかも、このデッキを相手するのに慣れているプレイヤーは、『魔道具専門店』を設置する直前のターンに複数のフォロワーを場に並べて『魔道具専門店』からのダメージを防ごうとしてきます。
手札のリソースが尽きなければ、仮に相手が複数体フォロワーを場に並べたとしても、全て除去した後に相手のライフを削りきることができます。
尚、プレイングのコツとして、先ほど紹介した秘術ウィッチに入っているカードをなるべく優先してプレイし、魔道具専門店ウィッチにしか入っていないカードは、なるべくプレイしないというプレイングがあります。相手に魔道具専門店ウィッチにしか入っていないカード(例:エレメンタル・マナ)を見せてしまうと、7ターン目に魔道具専門店で勝つプランがバレて警戒されます。秘術ウィッチにも入ってるカード(例:真理の魔鏡)のみプレイしていると、相手にバレずに勝つことができるので試してみてください。
このデッキはプレイングが難しいため、もし使用される方はしっかり練習して試合に持ち込むことをオススメします。
■個人的に注目しているデッキタイプ
ここからは個人的に注目しているデッキタイプを簡単に紹介します。
コントロールエルフ
こちらも前環境から根強く活躍しているデッキです。『豪風のリノセウス』から繰り出すワンターンキル戦法は、なかなか防ぎ切ることができない脅威です。
現在の環境では、守護を持つフォロワーを継続して場に出せるデッキが少ないので、『豪風のリノセウス』が活躍する場面が多いかもしれません。
アマツエルフ
アンリミテッド環境でもおなじみのアマツエルフは、ローテーション環境でも猛威を振るっています。
アマツエルフは、相手のフォロワーを除去する手段が少ないデッキでしたが、ナテラ崩壊のアディショナルから加入した『森を彩る者・エルフクイーン』のおかげで除去手段が増して強化されました。
まだレシピが固まっていないデッキなので、レシピが洗練されたら更なる活躍が見込めるかもしれません。
アーティファクトネメシス
『機構の解放』と『マーキュリーイージス・シオン』などがローテーション落ちしてパワーダウンしましたが、『アーティファクトスキャン』などの新しいカードが加入しました。
このデッキもフォロワーを展開することに長けているデッキなので、『天覇風神・フェイラン』を活用できるデッキでもあります。
7月5日に行われたプロリーグでは、ロイヤルデッキに勝っていたので、まだまだ伸びしろのあるデッキなのではないかと考えてます。(7:56:00あたり)
■あとがき
今回は10個のデッキタイプを取り上げましたが、RAGE当日に新しいデッキタイプが登場する可能性はあるかもしれません。しかし、今回は準備期間が短いので、下馬評が高いデッキが勝ち上がってくるのではないかと予想してます。
準備期間が短い大会ではプレイヤーの実力が試される環境でもあるので、しっかり練習してRAGEに臨みたいですね。
私は今回も当選したので7月11日のB大会に参加するので、もし対戦する機会がありましたらよろしくお願いします。
今回も至らない点が多い記事ではあったかもしれませんが、もしよろしければ私のTwitterか配信で感想などを聞かせて頂けると嬉しいです。
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最後までお付き合い頂きありがとうございました。いま大変なご時世ではありますが、皆さんもお気をつけてお過ごしくださいませ。