「チョンセ」で借りた築25年のアパート①
こんにちは。ゆかい@韓国です。
国際結婚+韓国生活の回想録にようこそ!
前回はこんなことがありました↓ 今日はそのつづきです。
無事に部屋の契約をし、入居時に残金処理をした。ということで、韓国の賃貸契約について経験談を語ろうと思う。
韓国の家の賃貸契約の仕方は、独特。最近は家賃収入にきりかえた大家さんが増えたけど、もともとは「チョンセ」制度が普通だった。
「チョンセ」って?
「チョンセ」(전세)とは保証金制度のこと。
部屋を借りる時、まとまった金額の保証金を大家さんに預け、大家さんはそのお金を運用して利益を得る流れ。
チョンセ(保証金)は入居者が退去するときに全額返金される。
私たちが契約した部屋も100%「チョンセ」アパートだった。
※ちなみに「アパート」と言っているのは、韓国では鉄筋鉄骨コンクリート造の住居のこと。日本のマンションにあたる。
旅行で韓国を訪れたことがある人なら、わかるかもしれない。飛行機の窓から見える高層の団地群。あれが「アパート」。
建設ラッシュでアパート団地だらけ。
買えば値上がりすると言ってアパートの建設ラッシュが起き、儲けたい人たちが群がる雰囲気があった。
アパートは、区分所有なので戸ごとに大家さんが違う。つまり分譲マンションと同じ。
ほかにも、1オーナーが1棟所有する「ビィラ」や一戸建ての住宅もあるけど、アパートが一番ポピュラーだ。
私たちが住んでいたアパートの「チョンセ」はいくらだったか?
2億ウォン(1900万円くらい)
※条件:ソウル郊外の新都市、築25年低層南向きの85㎡、2011年の話。
退去するときに戻ってくるお金とはいえ…若い夫婦には高い。
じゃあどうする?
1.貯金をかき集める
2.銀行から借りる
3.親に資金援助を依頼
4.友人に借りる
5.諦めてチェンセ(保証金)じゃない部屋を探す
うちの場合、親に資金援助を頼めず…友人にお金を借りるなんて抵抗感ありあり…。
で、結局1と2でまかなった。
共働き時代の貯金とかき集め、残りは銀行から借りた。夫が自分の社会属性を最大限活用!よかったよかった。
ということで、契約を乗り越えて引っ越した。
チョンセの契約期間は基本2年。
チョンセ(保証金)契約期間は2年か1年というパターンが多い。
お金を調達できない人は、「半チョンセ+家賃」という方法もある。「チョンセの負担金を減らす分、月々家賃をはらってね」という契約。
ほかには「保証金+家賃」の場合もある。
家賃を払うのがもったいない。
韓国人は、家賃を払うのがもったいないと思っている人が多い。
チョンセなら後で戻ってくる。だから、親や親せきに借りてでもチョンセにこだわる人が多い。
毎月数万円の固定費の支出は大きい…。
※これは昔の考え方になりつつある。最近は家賃を払う賃貸契約が増えてきた。
子育てには住む環境が大事。
うちの夫は、多くの韓国人パパさんたちと同じように、外国人妻(私)と子供が住みやすい地域に行きたいと思った。
だから、無理をしてもその地域に住みたかったらしい。感謝。
確かに、小さな子供を育てるには恵まれた環境だったと思う(しみじみ)。
大家さんは強烈な人だったけど…。
(次回につづく)
読んでくださりありがとうございました!