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韓国の「おまかせ引っ越し」経験談
こんにちは!ゆかいです。
韓国での引っ越しや住居をテーマに回想録を書いています。
随分更新があきましたが、前回の話はこちら。
今回は포장이사(ポジャンイサ)と呼ばれる引っ越し形態について話したいと思う。
ポジャンイサとは、引っ越し業者が荷物の梱包から搬出、運送まですべて行う「おまかせ引っ越しプラン」のこと。
引っ越しの多い韓国では、最も一般的な引っ越しプランだ。
築25年のマンション、遂に引っ越し!
引っ越し当日は朝からフル稼働だった。
引っ越し準備って、荷物を整理したり物を捨てたり、何かとあるもの。
でも、当時保育園児と乳幼児を育てていた私にはそんな余裕はなく、あっという間に引っ越し当日になってしまった。
その日もいつも通りに起きて朝食を作り、子どもに食べさせていると
「ピーンポン!」
ドアのチャイムと共に引っ越し業者さんが現れた。
(え?まだ早いのでは……?)
引っ越し屋さんが8時に来ると聞いていたので、まだ準備できていなかった。子供たちはまだパジャマのままだし、洗っていない皿は山になっているし……。
現れたのは、おじさん3人とおばさん1人だ。
引っ越し要員の数は、荷物の容量によって変わるが、面積75平米の場合平均4人が普通らしい。
というわけで、子どもたちがご飯を食べるそば荷物や家具の梱包が始まった。
超絶ハヤイ梱包時間 ※2時間
おばさんが台所用品の梱包や冷蔵庫の整理を担当し、おじさんたちがその他の力仕事を担当するのが韓国ポジャンイサ(おまかせ引っ越しプラン)の定番。
床を汚さないようにシートを敷くと、各自自分の担当位置について用意ドン!!
ポジャンイサ初体験の私は、子どもにのんびりご飯を食べさせながら彼らの動きを見つめる。
おじさんたちは、事前に相談したわけでもないのに、各自淡々と衣類や本などの物を箱に詰めていく。
台所でも、おばさんが皿を取り出して1枚1枚丁寧に梱包中。
無駄のない動き……!
手際の良さといったら!!
100%お任せだった。私は本当に何もしていない(爆)。
ようやく私は子どもと出かける準備をして連れ出した。
ポジャンイサの場合、依頼した私たちは何もすることがない!
というか、下手に手伝うと彼らの邪魔になるだけなので何もしないほうがいいことに気づいた……。
ベッドやテレビ台、大型タンスは解体され、運搬中に傷にならないように梱包される。洗濯機、冷蔵庫、テレビも保護布でぐるぐる巻きになった。
2時間くらいで梱包作業が終わった。
ハシゴ車で荷物を搬出
韓国の引っ越しでは、ハシゴ車がよく使われる。ハシゴ車は、アパートのベランダに直接ハシゴをかけて荷物を搬出する機材。
エレベーターよりもずっと早く荷物を搬出できるのがメリットだ。
最近のタワマンやマンションの高層階の場合、はしご車使用不可の物件もあるが、うちの場合築25年のアパートの4階。
あっという間に引っ越し荷物を運びだされ、お昼前には家の中が空っぽになった。
韓国のアパートは、入居者に退去後のクリーニング義務がない。ゴミを捨てるくらいで掃除はせず室内を点検をして終わった。
昼休みは1時間&引っ越し先へ移動
1時から次の家で荷物の搬入作業が始まる。でも、その前にしなければいけないことがある!
それは、チョンセ金(保証金)の返却と諸費用の清算。
チョンセ金が戻ってきたら、今度は引っ越し先の家の大家さんと物件引き渡し手続きをする。
契約金を除く保証金の残りを渡すと、ようやく新居の鍵をゲットできる。
12時から1時までのわずか1時間。午後1時から引っ越し業者が搬入作業を始めるために外でスタンバイしている状況だった。
新居にて搬入作業 ※3時間
午後の部スタート!
搬出時と同じように、新居にも引っ越し業者がハシゴ車でガンガン物を搬入していった。
タンスなどの大型家具やベッド、家電など。家具の組み立て作業や微妙な位置調整などがあるため、搬出時より時間がかかる。
梱包が解かれてすべての物があった場所に入れられていく。
3時間くらいかかった。
大体の設置場所は決まっているが、細かい配置指示をしなければならないため、今度は引っ越し業者さんとやりとりがあった(笑)。
掃除、最終確認
引っ越しの最終段階は、そうじとゴミ捨て。丁寧に床掃除をしてもらって終了。時間は4時だった。
近所での引っ越しだったので、移動時間もなくスムーズに進んだ。
点検が終わったら、おじさんたちの目の前で引っ越し代金を携帯で送金した!
やっと静かになると、どっと疲れが……
おまかせパックで私たちはほぼ何もしていないのに、疲労困ぱい気味。
それはそうだ、いろいろと気を遣う場面が多かったわけだし。
ということで、韓国では引っ越しの番「ジャージャー麺」と酢豚のデリバリーを頼む。
ごちそうさまでした!
韓国で初めてのポジャンイサは怒涛の1日だった。^^;
(次回につづく)