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愛に溢れた日々をくれた君には感謝しかないよ、ありがとう。

初めて人に振られました。
ドラマや音楽、映画や本などでよく耳にする失恋した時の心情を綴った言葉たち。
今まではただのラブストリー、ラブソングとして心に響くものでした。
でも今の私は、これらに支えられつつも心の深い部分に矢を刺されまくっていて思い出を掘り起こされて感情がむき出しになっている状態。なんだかよくわかんないけど、ただ確かなことが一つだけ。涙はやっと出なくなりました。切り替えられているのかな。偉いぞ私、、、。


優しいコメントといいねの励ましに支えられてた日々でした。みなさん本当にありがとうございます。
一年前に何となく始めたnoteだけど、こんなに感情を共有できる場所だと思ってなかったし、当時はノンフィクションを描こうなんてこれっぽっちも思っていなくて。
というのも、私は感情を表に出す事が苦手で、私にとって自分を知ってもらいたいと思うことはとても勇気が必要で最も怖いことの一つだから本当は誰にも言いたくないし知られたくない。今まではそうやって生きてきたけどそれじゃ心に限界が来ることを最近知りました。だから信じられる人や同じ感情を共有できるこういう場所で、ちゃんと自分のことを喋って言葉にして向き合おうと思います。


今まで私は好きな人ではなくって、好きになってくれた人と付き合ってきた。
後から気持ちが追い付いて、
”何となく好きかも”そうやって自分に言い聞かせて。
でもやっぱりそこに本当の愛はないからめんどくさがり屋の自分が出てきて、私から別れを告げる。
そんな恋ばかりだった。

こんなのばかりなのには一応理由がある。
私が初めて好きになった初恋の相手。その人の事が大好きで、何をするにも考えてしまい何にも手につかなくなって。それまで頑張ってきたこと。例えば部活動とか資格勉強とか、仕事とか?そういう積み重ねてきたことを疎かにしてしまう、そんな自分も嫌になって。だから好きな人と恋をするのをある時からやめた。
ありのままの私を好きになってくれて、愛をたっくさん降り注いでくれるそんな人がいい、そんな人でいい。そうやって本当の気持ちと向き合わずにいた。
その中でもやっぱり人を好きになることは何度かあって。そういう時はそれ以上好きにならないように二人で会わないようにしたし、ラインもしないようにして、とにかく接点を作らないように気をつけた。自分が何にもできなくなる事が目に見えてわかってしまったから、とにかくそうしてた。でも、つい半年前に出会った彼は違かった。

彼と初めて出会った時に、”あ、結婚するかも”って、本当に思った。
彼のことをまだ何にも知らない段階だったけど、それでもなぜか好きだなって思えて。例えば、声や表情、言葉の選び方、あと会った瞬間にハグしてくるここ日本なのに海外の少し変な感じ入ってるとこも。
初めてのデートでここ選ぶ?っていう珍しい料理のお店でご飯食べて、バー行って、まだ終電あるけど離れたく無いって二人で思っちゃってカラオケ行って朝まで歌って語った。帰る時に、この後会えなくなるなんて俺絶対やだよって言ってきた。まるで私の心を見透かされているみたいで、すぐに笑って誤魔化したけど次会う日付決めるまで帰らせてくれなかったから、もう好きになるしかなかった。この思い出は夢なのかなぁ。楽しかったな、幸せだったな。何でこんな結末になっちゃったんだろう。どうしたらこんな結末を迎えずに一緒にいられる選択ができたんだろう。

3月に行った旅行は、一生忘れない思い出になった。
お部屋に温泉がついてる宿に泊まった。チェックインする時に、朝ご飯を和食か洋食か選べて、私が洋食って言ったら彼はひたすら悩んだ後に和食にした。”何でそんなに悩んでたの”って聞いたら”いつもは洋食だけど逆の方選んで分け合えたほうがいいよね”そうやって言って、自分のいつもを変えてくれるくらいちゃんと愛してくれた。この地域は雪が降らない季節だったのに、この日だけ大雪警報が出るくらいに真っ白でキラキラの雪が空から私たちを覆い被せて、美しい景色を見せてくれた。幸せすぎたのと同時に、こんなのこれから一生忘れられなくなるじゃんって不安になってしまった私もいた。そこから別れを内在していた恋だったのかもしれない。

そうして新しい年度が始まり、仕事してしまくって、時間がなくなって、会う回数も徐々に減って、お互いのことを雑に扱ってしまった。
いつもの悪い癖だ。一つのことしか出来なくて、仕事と恋愛を上手く両立できないんだ。実際、結局どちらも中途半端になってしまっていた。“私は両立しようと努力してたけど、君はしてない、私のこと少し雑に扱いすぎだと思う”そんな風に伝えたけど、私もぎりぎりだったし、正直努力できてなかったと思う。

”私のこと、もう好きじゃないならはっきり言ってね“
そうやってと伝えたのに、
“恋愛する気が今はない、ごめんね”
私の心を守るためなのか自分のためなのか、そんなごまかしの言葉を言われた。
他に好きな人できたんじゃないのってある人は言ってきたけど、彼はそんなじゃないって何となくわかる。
別の人好きになっていたらそれはそれでわかる。

ちゃんと”好きじゃなくなった”
そうやって言って欲しかった。泣いてたから全然頭回らなかった。でもいい終わり方をしたいって事はちゃんと思ってて。お互い言葉が出てこない時間は長かったけど、一生懸命涙を堪えて自分たちの中で自分たちの感情を飲み込んでた。
この何分間かの間、たくさん考えた。
“まだ離れたくない”そう言ってしまいたくもなったけど、今は違うってなんか思えた。
そうやって私は自分のためにこれからの選択をした。
この選択に後悔はない。胸が痛すぎるけど、涙が止まらなすぎるけど、きっとこの選択はこれから先の私を強くする。そう信じるしかないんだ。

ただただもっと私のことを知って欲しかった。そして私も君のことを知りたかった。

”これから先もずっと愛してるよ“
なんだかララランドみたいな終わり方だなって、そんな時でも好きな映画のワンシーンはふと頭をよぎってくる。意外と私はロマンチストなのかと気がついたけど、流石にすぐそれは消えた。

そうやって彼とさようならをした。

私に愛溢れる日々をくれてありがとう。出会えて本当に幸せでした。
体には気をつけてね、大好きだよ。