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初めましてパラレルワールドから来た男です

数年前、時空の歪みができてそこからヌルっとやってきました、違う時間軸の人間です。

路地裏の白い光に導かれて、気付けばこっちの世界に迷い込んでしまいました。しかも、来たのはいいけど戻り方が未だわからないという始末。

幸い住居と家族構成は一緒だったので、まっいっかと楽観的に思ってたらこちらの世界は新型コロナウイルスで大変なことに。バイトだけが人生の唯一の楽しみだった僕はそれすらも奪われ意味無し人間同然。

そろそろ向こうの世界に戻りたいなぁと思っている今日この頃です。もしかしたら向こうにコロナを倒す薬があるかもしれないし。。

こっちの世界に来て最初の方は一緒の境遇の人を探してたんですが、そうそう「パラレルワールドから来たよ〜!」なんて人はおらず気付けば仲間探しから早一週間で変人扱いになっちゃいました。かなしい。。

しかし、喫茶店でその話をしてる途中、隣の席から顎ひげをたっぷりたくわえたスーツ姿のおじさんが「僕も実は違う世界から来たんだよ」と初対面なのにカミングアウトしてくれました。

僕は落ちていた当たりの宝くじを拾った気分になり目を輝かせながら「どうすればいいですか?」と聞いたら、じーとこちらを見つめて「本当に戻りたいの?」と焦らして来て、僕が生唾をゴクリと飲み込むと謎のおじさんが「情報はお金だよ。本当に君が知りたいという気持ちがあるなら300万用意しなさい」と。

なーんだ、ただのパラレルワールドに便乗したペテンか〜。いや、そんな詐欺あるかい!と、自身にツッコミを入れていたらおじさんが僕にスッと電話番号も渡してきて「まぁ困った時はここにかけておいで、少しくらいはヒントをあげるから」と。

しつけぇ〜〜、と思いつつもう振払おうとして「でも、違う時間軸がいくつもあったとしたら、あなたの世界の戻り方をお金で買ったとしても僕が戻りたい世界と違う可能性がありますよね?」と、チェックメイトー!みたいなドヤ顔でそう放つとおじさんが返す刀で「向こうのタップダンスは楽しいでしょ?」と。

…僕はその一言でこの人は本物だと思った。なぜなら僕が元々いた世界で1番のエンタメと言ったらタップダンスだからだ。僕は戸惑いを隠せないでいるとおじさんが続けて「行き来できる世界同士は決まっるから信じてもらって大丈夫だよ」と教えてくれた。

僕は「本当に信じていいんですね?」と尋ねると「うん。その代わり本気で信じてくれてるという証拠を見せてくれないと教えたくないね、正直。」と。あ、あくまで試してきてやがる!

わかりました。300万用意したらいいんですね!と、高を括ったのはいいものの、のらりくらりと生きてきた僕にはそんな預金もなく助けていただきたく思いnoteを始めさせていただきました。

おじさんから情報を聞き出すためになんとか資金を蓄えたいと思っています!

これからはパラレルワールドの向こうの世界とこっちの世界での違いについて書いていこうと思っているので、是非支援していただける方がいましたらとても嬉しく思います!

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