◆米中関税緩和の話が出れば日米株に追い風

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 26604.84 ‐72.96
TOPIX  1877.58 +1.00
マザーズ 636.88 -16.59
NYダウ 32,637.19 +516.91
ナスダック総合 11,740.65 +305.91
S&P500指数 4,057.84 +79.11

きのうの米国市場は3指数揃って大幅高となりました。

取引開始前に百貨店のメーシーズと日本でいうところの100円ショップ
を展開するダラー・ツリーが予想を上回る増収増益決算を発表し、
インフレによるコストプッシュで利益を圧迫されるという懸念が後退。

メーシーズは高級品需要を追い風に通期の利益予想を上方修正した
こともあって、同社株は+19%と大きく上昇、ダラー・ツリーも
+22%弱の上昇となったことをきっかけに幅広い銘柄に買いが広がる
展開となりました。

前週のウォルマートとターゲットの小売決算で警戒感が広がっていた
業績に対する懸念が後退し、消費関連株が買い直される動きとなって
います。

ただ、コストコHD、GAPにおいては取引終了後に2-4月期決算を
発表しましたが、特にGAPに関しては既存店売上高が予想以上の
減収となったほか、1株損益も予想以上の赤字となったことに
加えて、大幅な下方修正を発表したことをきっかけに時間外取引で
▲12%と大幅下落しています。

先日ネット広告のシュリンクで下落していたメタ(フェイスブック)
やアルファベット(グーグル)なども上昇、その他マイクロソフトや
アップルなどハイテク株も長期金利が落ち着きを見せていることから
買われる動きとなりました。

◆米中関税緩和の話が出れば日米株に追い風

メーシーズやダラー・ツリーの決算は好調だったものの、コストコ、
GAPは冴えない決算となり、小売決算の動向はまだら模様で
まだ何とも言えないところですが、ここに早ければ今月末、マーケット
には追い風となる材料が現れる予定です。

それが米中関税緩和です。

バイデン大統領は韓国や日本での首脳会談や日米豪印「クアッド」
首脳会議を終えて、帰国後中国の習近平国家主席とリモート会談を
行う予定で、ここでトランプ前大統領が課した中国への関税強化を
緩和することが期待されています。

物価の大幅上昇に米国民の不満が高まっていて、なおかつことしは
11月には米国で中間選挙が控えています。

この選挙前の票取りのために関税緩和を実施となれば、物価高が
抑えられることで日米株価にとってはプラスにはたらいてくれると
みています。

目先米国株はこの期待もあってここらを底値に、6月上昇。
日本株も足元で日経平均は75日線でこう着状態が続いていますが、
上にブレイクしていきやすい環境になるかとみています。

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