【日本一のサポーターが飛び込むべき場所はここや!】神戸サポが飛び込める”道頓堀”を探してみた
この記事ね、最終節のガンバ戦の日の朝に投稿されている予定なんですよ。
そこで優勝する前提で記事作ってたんですよ。
お前ら優勝早いねん!!!
まぁそんなところも生暖かく見守りながら、読んでいって頂ければ幸いです。
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昨年末に書いた神戸関連のnote、後日談追記してます。
はじめに
さて、スポーツを愛してやまない皆様であれば、今年阪神タイガースが38年ぶりの日本一を成し遂げたことは記憶に新しいでしょう。関西圏の騒ぎぶりといったら凄まじいものがありましたが、中でも印象的だったのはこの写真ではないでしょうか。
道頓堀に飛び込む阪神ファンを捉えたピューリッツァー賞モノの一枚です。このように、阪神ファンには「優勝したら道頓堀に飛び込む」という謎の因習が賛否の声と共に長年行われています。05年の優勝の際には、”トラ”ファルガー広場の噴水やパリのセーヌ川に飛び込む阪神ファンもいたとか。
阪神タイガースと同じ兵庫県に本拠地を構えるヴィッセル神戸のサポーターの中にも、そんな阪神ファンを兼任している人も多く、私もその一人です。
普段は「浦和orガンバサポって下品やな~」なんて上品ぶっている連中ですが、甲子園に行くと態度は激変。讀賣の渡辺恒雄オーナーに己の語彙力の全てを動員してありとあらゆる罵声を浴びせています。
Jサポの皆さん、これが神戸サポーターの本性です。
兼任ファンが多いのであれば、ヴィッセル神戸が優勝すれば、どこかに飛び込む神戸サポーターが現れることは自明の理ではないでしょうか。
ということで、今回はそんなあたおかヴィッセル神戸サポーターの安全を祈願して、ノエビアスタジアム近辺で飛び込めそうな水場を検討してみます。
安全に飛び込める条件
水深
飛び込みに最適な水場を選定するにあたり、まず一番に考慮すべき条件は水深でしょう。
一般的なプールの水深は1m程度ですが、この程度であれば入水角次第では頸椎損傷をはじめとした重篤な障害を負った事例が記録されています。これは水泳教育の現場でも深刻な懸案事項となっています(神舘,金岡,成田 2014)。
また、今年の阪神優勝後の道頓堀においても、安全対策として水深を50㎝上げられていたそうで、やはり安全に飛び込む上で最も重要なのは水深だと言えますね。こんなん飛び込め言うてるようなもんやんけ
日本水泳連盟によると、安全に水中へ飛び込める水深は最低でも3m程度であるとされています。上記の道頓堀の事例でも水深は3.5mは確保されており、飛び込む上では最低限水深は3~3.5mは確保する必要があると言えるでしょう。
水温
忘れられがちですが、もう一つ重要な条件が水温です。Jリーグ最終節は12月。気温も氷点下を下回る日も珍しくなく、前準備もなく冷水に飛び込めば心臓停止や溺死のリスクは十分に存在しています。
英陸軍特殊部隊SASに所属歴もあるベア・グリルス氏曰く、冷水に落ちた場合、まずは呼吸を落ち着けてから陸に上がれば良いそうです。
0度近い冷水に落ちても、3分程度はアドレナリンの影響で何とか耐えられるので、ショックで溺れないことが最優先な訳ですね。
無事陸上に戻ってきた後は濡れた衣類を脱ぎ捨て(熱を奪うので)、腕立て伏せ等で血流を戻し、血栓が発生するリスクを避けます。
↓下記画像参照
参考までに、我々神戸市のサウナーが愛してやまない神戸サウナ・スパの水温は11.7度に設定されているそうです。心臓に自信の無い神戸サポは事前に神戸サウナで予行演習をしておくと良いかもしれませんね。
場所選定
さて、ヴィッセル神戸のホームタウンである神戸市近辺には案外まともな大河川がありません。神戸市に位置する水系は住吉川、都賀川等の六甲山を源とする小河川しか存在しない為ですね。神戸市民の皆様なら海と山の距離の近さはお馴染みでしょう。
中心地三宮を突っ切る我らが生田川ですらこのザマです。
はい、頭から落ちたら間違いなく死にます。バカが淘汰されるという意味合いでは推奨すべきかもしれないですが
ただ我らがホームタウン神戸は港町、飛び込む水場なら海にいくらでもあります。海水は真水と比較しても1.03倍浮力があり、溺れるリスクも少ないですから、飛び込み向けの条件ともいえます。
ということで、今回は2か所を選定しました。
候補地1: 大輪田泊
ノエビアスタジアムから徒歩10分、教科書でその名を目にした方も多いのではないでしょうか。大輪田泊です。
その歴史は1000年以上。中でも印象的なのは平清盛が福原京遷都と共に大改築を行い、日宋貿易の拠点として大いに栄えた平安時代。まぁその後木曽義仲に尽く焼き尽くされて滅びたんですが福原京の存在していた時代では皇居が設置されていた時期もありますし、飛び込むにしても縁起が良いのでしょうか。
候補地2: ハーバーランド
「ポートタワーと海洋博物館!」という神戸を象徴するような光景を眺めることができる地域です。同様の光景は今年のヴィッセルのユニフォームにも描かれていますね。
まぁ八時間労働発祥の地とかいうけったいなモノもありますが
日本のサッカー発祥の地?いいえ、八時間労働発祥のまち神戸です。
実測してみた
ということで、今回はヴィッセル神戸サポーターの皆様が安心して飛び込めるように実地調査をしてきました。
計測に際してはこちらの道具(自作)を使用します。1mごとガムテープの目印をつけており、目印の数で水深が分かるようになっています。
実測@大輪田泊
ということでやって来ました大輪田泊。入り組んだ港内にぽつんと位置するのは、発掘された石材を再利用した石碑。
そのすぐ側に飛ぶのにおあつらえ向きの橋があったので、ここから測定したいと思います。
周囲の冷たい視線に耐えながら、カンダタに蜘蛛の糸を垂らす釈迦のごとく測定を行うと
「あれ、意外と水深が浅い...?」
測定結果は2m、飛び込むと危険な高さということが発覚しました。
いくつか候補を考えていた中でここが大本命だったので、事前調査の大事さを実感しました...
「大輪田泊飛び込んでこい!」なんて言った日には自殺教唆で兵庫県警に連行されるところでしたね。
ハーバーランド実測
大輪田泊から歩いて20分、飛び込んでくださいと言わんばかりに柵もなく海にダイレクトインできる好立地。あいにくの曇天ですが、お馴染み「ザ・神戸」を象徴するような建築物群を一望できるスポットです。
そして正面を見るとまさかの潜水艦!
古くは戦艦榛名・伊勢、空母加賀等多くの名艦艇を建造したことでも知られる、由緒正しき川崎重工業神戸造船所です。現代では潜水艦の整備に主に使われており、このスポットは地元のミリオタお馴染みの地だったりします。
そんな所で怪しげな糸を垂らす人間... サングラスを掛けた黒服の人間に肩を叩かれないかヒヤヒヤしながら計測を行いました。
投入してみると深い深い... 目印をつけていた6mをはるかに超える深さでした。
まぁ冷静に考えると当たり前で、目の前に潜水艦がいる訳ですから、当然水深も深いですよね。国土交通省の資料を参照してみると、神戸港は大型船も受け入れる事が出来るように16m程の水深が確保されているそうです。
これは神戸サポーターの皆様も安心して飛び込める深さ。皆さん、優勝パレードが終わったらその足で神戸港に飛び込みましょう。多分海上自衛隊の潜水艦が回収してくれます
終わりに
ということで、今回はアホ神戸サポ向け道頓堀を探してきました。
結論としては、ハーバーランドから飛び込むのが多分一番マシということが分かりました。あれ…そういえば、最終節の後メリケンパークで何かイベントがあったような…
まぁ道頓堀に飛び込むようなアホなことをするのは、阪神ファンの中でも吹田のGから始まるけったいなチームとの兼任サポーターであると信じています。
日本一の興奮も1週間たって多少落ち着いた神戸サポーターの皆様は、今回紹介したような港町神戸の歴史スポットに、オフの間足を運んでみてもいいんじゃないでしょうか。
それでも飛び込みたいという猛虎魂溢れるサポーターは、ポートアイランドスポーツセンターでも行ってきてください。