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学習塾講師から営業職へ転職した私が、再び学習塾講師になった理由

みなさま、こんにちは。いつも記事をお読みいただきありがとうございます。今回は26回目の投稿になります。今回は、私が学習塾講師を辞めて営業職へ転職してから学習塾業界で起業するに至った理由について自己紹介も含めてお話しさせてください。

 私は、高校1年生の1学期後半から、学校での成績がクラスで最下位になっていた時期がありました。高校入学後、2ヶ月くらいは何とか学校の授業にもついていっていたのですが、あることをきっかけに成績が下降し続けていったのです。そのきっかけになったのは、6月下旬の学校で行われる実力テストの当日、自転車通学の途中の自動車との衝突事故でした。頭は打たずに命の危険もなかったのですが、腕の太い骨が2本折れてしまいました。救急車で運ばれ手術をしました。人生で初めての手術でしたが全身麻酔だったので恐怖はなかったです。
 その後5日間入院をし退院をすることができました。退院後は通院しながら学校へ行くことになりました。久しぶりに学校へ登校したとき、授業に全くついていけずでショックを受けたことを覚えています。入院中は、クラスメイトが授業のノートのコピーをとってくれていました。本当にありがたいことで、それを使って復習をすればよかったのですが、私は『自分に甘い性格である』という致命的な欠点を抱えていました。(笑)
 退院してから、学習習慣がなくなってしまい成績はどんどん下降していきました。授業中もぐっすり睡眠モードになり、そのうち学校に行くのも面倒になり、午後から学校に行くようになりました。このころは、何もかもやる気がなくなっていたんだと思います。
 そんな私もこのままではいけないと思い、高校2年生の終わり頃から学習塾へ通うことにしました。詰め込み学習にはなりましたが、何とか大学受験を乗り切ることができました。『ビリギャル』の映画のようにハッピーエンドで終わればいいのですが、残念ながらそんなうまくはいきません。
 大学生になるとまた『自分に甘い病』が発症し、バイトに明け暮れ大学もさぼりがちになり、結局1年間留年することになりました。その後、何とか卒業はできたものの、社会人になってからは自分の知識のなさに絶望し大変苦労する羽目になりました。当然のことながら自分に厳しくせざるを得ない状況に追い込まれました。それはそれでよかったのかもしれませんが・・・。
 14年間の学習塾講師の経験を経て、私は転職し、営業職を7年半経験しました。これは私にとって人生のターニングポイントになりました。いろいろな立場の方と関わるため、幅広く知識を身につける必要が生じたのです。
 様々な学習に取り組み多くの資格を取得しました。知識が広がれば自分の中の世界は広がり、未来も変わるということを身をもって知りました。このことをもっと早く知っていれば今とは違った未来があったのかもしれませんね。
 そんなとき学習塾で指導してきた子どもたちのことを思い出しました。当時子どもたちからもらったたくさんのお手紙をすべて読み返しました。その中にこんな文がありました。

『算数は最初苦手な科目であったが、今は得意科目になりました。先生の魔法はすごいなと思いました。』

 この生徒は、当時小5の生徒でした。お手紙には、塾に入るとき不安で塾に通いたくないと思っていたが、授業を受けてみたらとても楽しく通うことができるようになったとも書いてありました。
 私の気持ちの中でふつふつと湧き上がってくるものがありました。希望に満ち溢れた子どもたちに学びの楽しさと可能性を伝えたい、そう思い再び学習塾業界にもどることを決めました。
 2023年4月に多くの方のお力を借りて『株式会社 まなびの一歩』を設立しました。『学びを通して新たな一歩を踏み出し、学びを通して一緒に歩む』ことを経営理念としています。
 創業したばかりの会社ですが、子どもの可能性と未来、そしてそんな子の成長を喜ぶご家庭の笑顔のため、前に進み続けていきたいと思います。

長文をお読みいただきありがとうございました。


算数・数学専門指導 まなびの一歩
代表 大畑 智  
メールアドレス contact@manabinoippo.com
ホームページ  https://manabi-ippo.com 


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