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【転職後の資格取得(番外編)】中小企業診断士 その6(最終話)

みなさま、こんにちは。いつも記事をお読みいただきありがとうございます。今回は12回目の投稿になります。今回も『自分自身が学んだこと』について書きます。

学習塾業界から他業種の営業職に転職した私は、自分の偏った価値観を実感し、いろいろな方の立場や考え方を知るために学ぶことを始めました。学びを始めようとしたときに最初に惹かれたのが中小企業診断士の試験科目でした。1次試験の7科目を学ぶことでかなり幅広く知識を得ることができると思ったからです。過去5回の記事で1次試験にようやく合格し、2次試験の1回目の挑戦で不合格になったところまで書きました。今回は2次試験の2回目の挑戦について書いていきます。

2次試験の1回目の挑戦でなすすべもなく敗れてしまった私は、2020年10月の2回目の挑戦に向けて学習を始めました。ここで不合格になった場合は、再度1次試験から挑戦しなければならなくなります。なんとしても合格を勝ち取りたいところです。通信講座等での学習は価格的にちょっと厳しいのもあり独学での学習を選択します。

2次筆記試験の教材として使用したのは、以下になります。
・ふぞろいな合格答案 10年データブック+直近までのもの
・30日完成 事例Ⅳ合格点突破計算問題集
・2次試験合格者の頭の中にあった全知識
・TBC2次速習テキスト(+無料動画講義)
・TBC2次過去問題集(+無料動画講義)H25~27年度/H28~30年度

基本は、過去問を解きTBCの「2次過去問題集」の動画を視聴、その後「ふぞろいな合格答案」で自分の答案との照らし合わせなどを行い、足りない知識は「2次試験合格者の頭の中にあった全知識」で補足。「30日完成 事例Ⅳ合格点突破計算問題集」はコツコツやる感じです。「TBC2次速習テキスト」は序盤に使ったのと、テキスト内にある抽象化ブロックシートの暗記で使用しました。また、受験生の中には2次試験対策として『ファイナルペーパーの作成』をしている方も多くいらっしゃるとの情報を得ました。これは、2次試験直前期に必要な知識・ノウハウを自分なりにノートやシートにまとめて作るもので、特に決まった型があるわけではないようです。私も7月ごろに作成してみました。まとめていく過程で知識の再確認や意識するポイントなどを整理できたため個人的にはとても良かったと思っています。
教材以外では、スマホアプリで「スタディプラス」というものを使用していました。これは学習時間を記録していく無料のアプリなのですが、日々の学習記録をつけていくとモチベーションが上がります。また、同じ目標をもつ見知らぬ方々とメッセージで情報交換をしたりすることもでき、とても有用なツールとして使っていました。試験前にはみんなで激励しあったりしてすごく勇気づけられた記憶があります。
2020年はコロナが広がり始めた年で、営業職の私もテレワークに切り替わった時でした。それにより平日の夜の時間は学習に多く使うことができました。平日は2.5時間、お休みの日は5時間の学習というのを私の中での目安にしていました。社会人になってから最も学習した年だったと思います。

2020年10月にいよいよ2次筆記試験を受けに行きました。会場の入り口前でTBC受験研究会の山口先生が受験生の皆さんへの激励をしていらっしゃいました。動画でしかお見かけしたことがない先生でしたが、なぜか感極まり涙が出そうになりました。私は涙をこらえ、ペコっと頭を下げ中に入っていきました。この1年間やるだけのことはやった、あとは力をだしきろうと思いました。
マスク生活が始まった年というのもあり、終日マスクでの試験は正直きつかったですが、集中して問題を解き続けました。どの科目も制限時間ギリギリで、余裕のある科目は1つもなかったですが時間内に解答を埋められるようになったのは何度も過去問を繰り返し解いてきた成果だと思っています。

12月に試験結果が発表されました。
事例Ⅰ:B  
事例Ⅱ:B
事例Ⅲ:B
事例Ⅳ:B
総合 :B

残念ながら不合格でした。それでも私なりに精一杯頑張ってきた1年なので
悔しさと同じくらいやり切った感もありました。
ここでひとつの判断が必要になります。次年度『1次試験から再挑戦するかどうか』です。本来の『1次試験の知識を幅広く身につける』という目的はすでに達成しています。しかし中小企業診断士の学習を4年以上続けてきて資格を取得せずにここでやめたら、今までの努力の時間がもったいないのではないか、という気持ちもあります。
結論として、次年度の受験はしないことにしました。理由は、今の私にとって中小企業診断士になることが本来の目的ではないからです。限られた時間をどのように使っていくかはとても大切だと思います。今後、もし中小企業診断士になりたいと思う時があればそのとき改めて1次試験から挑戦するつもりです。中小企業診断士になる方法は2次試験以外にもう1つあります。1次試験合格後、中小企業大学校等の養成課程に入り、約6ヵ月間の研修と実務補習やレポート提出などにより単位を取得することで、中小企業診断士としての登録ができるのです。養成課程は100万円を超える多額の投資になりますが、実務的な力や人脈を広げる機会になると思いますので本気で目指すのであれば私はこちらを考えていきたいと思っています。
次年度、受験しないという判断に迷いはありません。しかし、ここに至るまでの学習の証を残しておきたいなという気持ちもありました。(未練がましいですが・・・。)そして、2つの資格を今後取得することに決めました。

①ビジネス会計検定試験 2級
一度不合格になっており、「財務・会計」との関連性が強い。

②リテールマーケティング検定(販売士) 1級
「運営管理」「企業経営理論」と関連性が強い。

上記2つの資格の挑戦については、また別の機会に書いていきたいと思います。

6回にわたり中小企業診断士資格の挑戦について書いてきました。2016年~2020年まで学習をしてきました。残念ながら資格は取得できませんでしたが、多くの学びを得ることができて本当に良かったです。この学びをこれからの人生の中で生かし続けていきたいと思います。

長編をお読みいただきありがとうございました。

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