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2024/10/14 スポーツの日にアートイベントと観劇に行く

祝日。スポーツの日、だった。



MEET YOUR ART FESTIVAL

以下、みゃふ。

みゃふの一般公開は12日からで、どれほど混むのか不安だった。人混みが苦手。しかも、3ヶ月以上過疎なエリアにいたため、パニックになるかもしれないと思った。
とりあえず、12日、全SNSで「MYAF」「寺田倉庫」等と検索。不安は拭えない…「かもめマシーン」の検索結果と萩原さんの投稿から、結果、混んでる……と絶望した。
13日は著名なアーティストのLIVEがあったようでさらに賑わいをみせていた。

ちょっと行きたくなくなる。真剣に少し悩んだ。
うん。混む前にSSSを楽しみ、余力で他エリアをまわるに限る。

14日当日、開場の11時、10分ほど前に着いた。すでに列ができていて20人めくらい。
美大生や音楽関係の人、お子さんを連れた家族も何組か。(会話からなんとなく察する芸術関係者)(寺田倉庫周辺を散歩したら、家族連れがとても多い。お散歩エリア?)
後ろにも続々と並ぶ。
誘導の方が「オンタイムで行くよー!」と無線に向かっていい声で言った。

エレベーターで5階まで行く。
通信制限のスマホで入場用QRコードを表示できるか不安になる。

できた。

リストバンドをもらい、入場。
意外と順番に回れるように展示されていて驚く。もっとバラバラかと思った。
スタッフさんが「こちらをまわりこんでいただくと別の作品があります〜」と声かけしてくれて、見落とさず回ることができた。
まだ大丈夫。まだ混んでない。
そういえばかもめマシーンの展示はどこにあるんだろう。
パンフレットどこでもらえたのか…(入場口です)
回ってれば着くだろう。推しだけをみるのではなく、対バン相手も楽しむ。対バン…?

GDPのグラフと住宅を並べた作品が好きだった。
あと水のペットボトルをはめ込んだ作品…あれは缶がたくさん描いてある絵、的な、消費社会を…表しているのだろうか…ストックがたくさんあって私は安心するけれど。ペットボトルには[5年]のラベルが貼ってあって、期限切れたらどうすればいいんだろう、水はなんぼあってもいいのかもしれないけど、期限切れの水がこんなにあったらいらないと思う5年後なんだろうか。と思った。

ペットボトルの隣がかもめマシーンの展示だった。
3台の電話ボックスは既に埋まっていた。でも並んでいる人はひとり、ふたり、?安堵。
とりあえず真ん中のボックス前にゆるっと立つ。
萩原さんにあえた。あいさつする。
来場者へ作品の解説や電話機の使い方レクチャー、急遽設置した体験版の電話の調整、展示のチェックなど、忙しげな萩原さん。甲斐甲斐しい。

私の前にお母さんと娘さんがふたりで体験していた。一緒にきいて、その後、娘さんがモノローグを録音していた。録音の途中、娘さんがお母さんをみ、お母さんが何かしらリアクションする、を繰り返していた。あの録音は娘さんの声のみが入っているんだろうけれど、2人分の録音だなあと思った。家で音読の宿題をしているような。なにを読んだんだろう。気になる。

ふたりがボックスを離れて私の順番。
木のにおいか…海外の洗剤か…なにかしらのコーティングの匂い?なんだろう、甘い匂いがした。
ダイヤル式黒電話。幼稚園年長さんくらいまで実家で使っていたものと比べるとちょっと小ぶりでかわいらしい。
前のふたりの録音をききたかったけれど、メモの量に圧倒され、ほぼ目線の高さにあった4桁の番号の伝言をきいた。

モノローグだけど、もしもし、と受話器越しに言われると、なにかこたえなくちゃという気持ちで背筋が少し伸びた。
私が聞いた伝言の終わりは(以下記憶頼み)、ききたくなければ、みたくなければ、チャンネルを変えればいい。どうぞ、静かな夜を。つー、つー。
つー、で、取り返しつかないって思った。

伝言を受け取った余韻…どうしよ…後ろを振り返るともう待ってる人が!そんなに長くいたっけ?と少し会釈をして離れる。うん、これは並ぶなあ。

萩原さんと少しお話して、ループしていいか確認。
今度は録音してみた。
録音の前に改めてメモたちをみる。
だいたい1、2行で、長く、枠をはみ出して書いてあるものもあれば、ひと単語、白紙(?)もあった。多くは日本語で、何枚かが英語だった。走り書きのような文字が多かった気がする。
さて、録音。やっぱりちょっと構える。
あんまり大きな声で読むのも嫌だ(個人的にも内容的にも)し、受話器の口の部分にほぼ密着するような姿勢で吹き込んだ。さっき聞いた音声もかなり近くで喋っているようなガサガサ音が入っていたので同じ考えだったのかなと思った。
ちょっと読み間違えた。
もしもし。
吹き込んでいるときは、もしもし、の部分でひらかれるような感覚があった。
砂場で山を作り、両側からトンネルを掘って真ん中で手をつなぐイメージが浮かんだ。
メモには読んだモノローグで印象的だったことを書いた。署名の欄があり、控えめに名前を走り書いた。なんか、走り書きになっちゃう。照れかも。

メモをのこして、後ろを振り返ると何組か並んでいた。そろそろ混む?
かもめマシーンの展示を離れ、ふらふらする。
アグネス吉井さん(のパフォーマンス)にあえた!

このようにある 2024

ずっとSNSフォローしてて、動画をほくほくしながらみていたアグネスさん…!感無量。幸福です。

他のエリアもグルっと回ったけれど、ときめく作品はなかった!私の感性が死んでいるのだろうか。と落ち込んだ。
それも含めたあれやこれをアートノトに相談しようかと思ったが、チラシをもらうに留めた。
屋台のおにぎりとシフォンケーキを食べたら回復した!超おいしい。おにぎり。絶対今度公演する時にここのおにぎり差し入れよう。

これにて、みゃふ記録終了。
最初に以下、みゃふとかかいたけど、みゃふって単語、案外でてこなかった。
そして、推しとか言いつつ、かもめマシーンの展示の写真が一切ない。
SNSあがってるので、各自検索してください。


IE第4回公演『灰色の牛』@カフェムリウイ


寺田倉庫から移動して祖師ヶ谷大蔵へ。

初見の団体さん。前情報から自分があまり触れてこなかった領域の作品、のような気配がする。
出会いは、せっかく東京に行くから14日何か観劇したいな、と思っていたタイムラインに流れてきた。最初はなんで流れてきたのかわからず。なにか関連があるのかと思ってよくよくみてみたら小林さんが出演される、と!面識があるような、ないような、そんな絶妙な。AAFの御縁。
ざっくり、みてみたい!ムリウイ行ってみたかったんだよなーと予約。

結果
よかった。
私、静かな演劇好き…!
周囲の音は入ってくるけれど、それすらも無用の用として使うみたいな…(要言語化)。静か、は、過不足ない、という。必要なものを必要な分だけ。
過剰じゃないのが好きなんだ。腑に落ちた。

私はこの作品、とても長く感じた。
嫌な長さではなかった。
言葉を積み上げた分の時間の重さ?そしてお互いの集中の糸が切れないままずーっと同じ言葉と空間とそれに引っ張られた(?)身体を共有していたから疲れたのかなと思った。すごい集中力だった。飲み物あってよかった。

ムリウイのホットジンジャー超おいしい。

あと、触れざるを得ないんですが、牛、牛すぎないですか…?これは、なんか、テクニークとして保存しなければならないレベル。

食べて自分の血肉にする、というのは、排泄や細胞の更新(?)で、いずれは自分から出ていってしまうけど、弔いとして選択されがちなんて言っていいのかだけど。
なにをいいたいか、うーん、今まではひとつになりたくて食べるのか、と思っていたけれど、忘れるために食べる、という可能性がみえた。

【これはただのメモ】
解剖と剥製のはなしが出てきました。
バラバラにして、元の状態に復元する。
ケアではなく、治療の領域かも。
では、ケアと治療のちがいは?説明したいかも。

とてもよかった。

タネ、いいものにしたいです。

いい日でした。

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