富山滞在日記 10日目〜13日目
富山滞在10日目 2024/07/30
朝起きる(6時すぎくらい)。
山の気配がしっとりしていた。
夜に雨が降ったのだな。今は降っていないが、のちのち降りそう。
頭がぼんやりする。気圧が低いと頭痛がするタイプだったが、最近はぼんやりするようになった。
眠気もあるけど、眠気にももやがかかるような感じ。二度寝できない。
結局、一日中雨が降っていた。
仕事をしている建物は合掌造りで、普通の家だと雨が屋根に当たる音がするが、ここはそれがない。外の地面や木に雨が当たる音はするのに、この建物だけ、雨に降られていないようだった。
ようはぼんやりしていた。
今日から、鈴木メソッドを学ぶトレーニング生が滞在する。目にする人が多くなった。
食堂が食堂として使われるようになって、明るい。
トレーニング生同士も柔らかい雰囲気で会話していた。機会があったら話してみたい。
富山滞在11日目 2024/07/31
7月が終わる(終わった)。
休日!2連休!
私以外の同室の方は勤務のため、宿舎には私だけ。久しぶりのプライベートな空間を満喫する。
外の世界はTwitter(現X)やInstagramの中だけにある気がする。誰からもメッセージが来なくてもへいちゃらで気分がいい。せいせいする。性格が悪い私でいても誰も困らない!害がない!iPadでガンガンに音楽をかけて踊ったりした。
お手紙も書いた。
アナログ。84円切手を貼る。明日出す。
私が考えた手で書いた文字が私の考えと想いとして一番信頼できる。
画面に文字を打ち込んでも、きれいな明朝体やゴシック体で。私はそんなに綺麗な文字で考えていない。そして、スマホやiPad、文字を打ち込まれる機械の側も学習している。私の手癖(脳癖?)のその先の文章をこれですか?それともこれ?と提示してくる。私が書けない漢字だって、打ち込めば、私の文章には現れる。信頼できない。三分の一どころか、半分くらいは私らしい人?のものかもしれない。
封筒をシールでデコレーションする。
真っ白の少しザラついた表面で、中の面は深い青のお気に入りの封筒である。
黒い線だけで描かれた家やドーナツのシールを貼る。シンプルなものをシンプルなものに。かわいくなった。
ついデコってしまう。封筒もそのままがよかったかと思いつつも、相手のために(とは私のエゴだけど)少しプラスするのは真心がフル稼働してしまう結果なのでよし。
文章も結局は相手がいて、誰かのために、誰かに見せるために、打ち込んでいるのだし、綺麗な文字で統一するのは真心なのかも。
私の直筆は、綺麗だけど読みにくいと定評がある。
この日記こそ、誰に見せるわけでもないから、日記帳に書けよと思うが、宿舎にプライベートなスペースはなくて、のほほんと書けない。それに記録のためにはこうやってSNSに遺していたほうがデバイスに遺すより安全かもしれない…じゃない…?
ドルサイナを吹いた。疲れた。明日も吹いて感覚を取り戻そう。教科書進めるの、やっぱり苦手だ。
東京ではメンバーが練習会をしていた。
あまり食欲がない。元気に過ごしたい。
富山滞在12日目 2024/08/01
休日なのに忙しかった(定期)。
朝起きる。シーツや枕カバーを交換した。気持ちいい。
新しいシーツはキャンプ場で交換してもらえる。手紙を出しに行くときに寄ろう。
気持ちいい余韻でベッド周り掃除機かけた。虫の死骸が多い。夜、光源にバチバチぶつかっていたものだろうか。一匹生きてたやつはまっすぐ進むのが目的です!と体現していて、でも三半規管弱いのかヨロヨロと裏返しになる。そのたびにパチッ!と破裂音をたてて表になろうとする。そんで進む。
がんばれ。
ドルサイナを吹いた。吹いている間はヨロヨロ虫は大人しくしていた。音、びっくりした?
休憩がてらキャンプ場でシーツを交換し、手紙を出しに向かう。簡易郵便局まで自転車で5分ちょい。帰りは緩い坂道。15分くらいこいだ。いい汗かきすぎた。
昼食後、ゆるゆると『わが星』をみて、戯曲を読み、なんだか類似性を感じた『パブリックイメージリミテッド』をよんだ。うそ、よめない…まだ読めてない…みんなで読む回やりたい。2011年、なにしてたっけ、3.11、13年前。
ドルサイナの教科書をすすめる。3曲進めた。
ぼんやりスペインを思い出す。
「スペインでパエリア食べたことある?」
「ないです。はじめて!」
ママがスペイン語できいてきたものを私が日本語で返したら通じた。
ママは私がスペイン語をわからなくても、いろいろと、ものすごく話しかけてくれた。
私は日本人ですら、もごもごしてしまうよ。と卑屈。悲しい気持ちになった。
ドルサイナ、なにか叫びたいものがある人は上手くなるってひろしさん言ってた。
私は叫びたい。
休日のがやはり書けること多いな。
20時からおずおずダイアログに参加した。
永井玲衣さんが設けた対話の場。
話し合う<ゆっくりききあう場
まず、この場の説明。そして、参加者ひとりひとりミニはじめまして(名前はなんでもいい)。
zoomでの開催のため、挙手の練習✋️
そして今日のテーマは「核」。
参加のときにテーマなんだろうと探したけれど記載がなかったのが少し不安だった。何もわからないテーマだったらどうしよう、と。でも、そういったわからなさをわかちもつ問いを出していこうという流れだった。
わかちもつ、はいいことだと思った。わかちあう、でさらりと責任がなくなるところを、もつ、で手のひらサイズの責任を実感する。この場はみんなでつくる場なのだ。
わたしもおずおずと問いを出した。
私が恥ずかしくて聞けなかった問いや、私が思いもしなかった問いをみんなが出していくのをみてきいて、なんだかわくわくした。恥ずかしがってた自分なんだよ。
こんな稽古場が理想だ。
30弱問いが出た。ここでくわしい人登場!川崎哲さんによる解説はわかりやすく、ここをもっと聞きたい!、これはどうして?とどんどん聞きたくなった。最初から軍事利用のために研究されたとか、「核」は怖いイメージだから、核発電と言わず原子力発電とした…とか。
後日アーカイブが出るらしい。ここで宣伝しても誰もみてないが。書いておきたい。
良い時間だった。
永井さんの著書をまだ読んだことがない。取り寄せようか、自宅に送ろうか悩んでいる。
おずおずダイアログのメモで、ノートを使い切った。去年の自主公演から、3月のAAF戯曲賞関連講座、以降の打合せたちを網羅した薄紫色のB5のリングノート。最初は気に入らなかった表紙の中央にある金色の小ちゃいハートマーク。それへの愛着がすごい。かわいくみえる。3月の弾丸愛知でリキッドファンデーションがリュックの中でダラダラとこぼれたときに垂れちゃったアトもなんか(いい)。
もとは、演出助手をしていた舞台の小道具がなかなか決まらず、自腹でこれはどうですか?と買ってきたノートだった。採用にならずボツになったノートを使い続ける私は、しっかり翡翠腺の主宰だった。非推薦。
新しいノートはA4。100均で買った。
いっぱいに書きたい。
ふくろう、かわいい。
富山滞在13日目 2024/08/02
2連休ぶりの勤務、少し緊張する。
差し入れにいただいた梨がほんとうにおいしかった…!
みずみずしい。水分。水分が全部甘い。
しゃくしゃくしゃくしゃく…
たしか、中学生くらいまでは梨より林檎派だった。梨はなんか味が薄いし、しなしなしているイメージがあった。
当時の私は、糖度が高くてしゃくしゃくしてるものが好みだったし、今より好き嫌いが激しく我慢もしなかったので好みに合わなかったものはほぼ食べなかった。
好き嫌いは母数の問題なのかも。と思う。
舌が衰えてきた、とか、慣れた、とかではなくて蓄積。母数の中からこれはいけるかも、と方向性を見つけていく。お酒もお寿司もそうやって楽しんでいくようになった。
えー!てか!おいしい!梨!!!密度がぎゅっとしてないのもいいのかも。しゃくしゃく感がちょうどいい。顎関節症の私にもやさしい。あんまり硬いとしゃくしゃく、よりも、歯ごたえが良いというステータスになっちゃう。
すばらし。
夕ご飯は、支給されたチキンのトマト煮込みでごはんを煮込み、卵で包んだ、中身が美味しすぎるオムライスにした。厨房の方、ありがとう。
キャンプ場の方に「不自由はないですか?」ときかれて、「大丈夫です、楽しく暮らしてます〜」と答えた。
ありがたいなあ…あ、
時計が壊れているのを伝えればよかった。初日から遅れがちで、日々緩やかに進むようになり、一周回って合ったかと思えば、止まっていた。
生活の中にあるものだからチラチラ見てしまう。
あ、時計止まってるって何回思うんだろう。
今度シーツを交換しに行くときに伝えよう。
私が私の日記を読んでみて
7月から8月になったところ。
勤務休日休日勤務。
休日楽しんでますね〜
気圧が低い時は頭痛がすることが多かったが、今年に入ってから、ぼんやりとしてしまうことが多くなった。頭痛は少なくなったけれど、変わりにぼんやり。
どっちがいいのだろう。え?加齢?
もう一度あの梨が食べたい!おいしかったね!!
ほんとうにおいしかった。
2024/08/15
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