ChatGPTで中間管理職はいらなくなるよと言う話
ChatGPTが出てきて、ホワイトカラーの仕事が大きく変わろうとしている。
このnoteは2024年に書いている。OpenAIが2022年11月に公開されたChatGPTは2023年1月に1億人のアクティブユーザー数を記録。全世界であっという間にキャズムを超え、IT業界だけではなく一般的な単語として定着した。
私はIT企業に勤務するマーケティングディレクターだ。東京にある日本支社に勤務している。本社から見ると海外支社という立ち位置にあり、私は日本市場のマーケティング業務を統括している。戦略や戦術を自ら考えることもあるが、まずは本社の方向性を確認し、そこから日本で機能するものと機能しないものを判断し、この市場に適切な形で実行をしていくという仕事をしている。本社に比べると日本支社のマーケティングリソースは限界がある。予算という制約もある。また、メンバーのスキルセットやキャリア志向も考慮する必要がある。
外資IT企業の職歴は長く、過去にいくつか同じようなポジションも経験しているが、「本社の方向性を理解する」「日本のチームメンバーと検討を重ねる」「日本における最適解を探る」というプロセスは、どの会社でも一貫して共通している。「海外支社のいちマーケティングディレクター」とだけ聞くと、親近感を覚える人は少いかもしれないが、実質としては「中間管理職」の一般的な仕事であり、さほど特殊なものではないと思われる方が多いのではないだろうか。
2023年に入ると、ChatGPT関連のニュースを日々追いつけないレベルで見聞きすることとなる。私は、会社がChatGPTについての使用方針を決めるタイミングに先行し、自腹で有料プランのサブスクリプションを開始し、さまざまな試行を重ねた。
具体的にどのような業務に利用できるのだろうか。生産性をいかに上げられるのか。会社の機密情報漏洩につながることの内容、どのような注意をするべきなのか。そのようなことを検討し始める価値があると思ったからだ。
このnoteではそのあたりの試行錯誤からみえてきた、「AI時代の中間管理職像」について探っていくことにする。
続きます。
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