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組織成熟度の見える化
強いチームと企業の共通点
チームスポーツでは個々の能力の高さに加え、連係プレーが重要です。サッカーでもバスケでも、攻守に型があり、その型を磨き上げることで応用もできるようになってきます。また、試合を振り返り、勝敗の原因を分析して課題を発見し、改善を繰り返すことで強くなります。
企業も同じことが言えます。担当者ごとにやり方が違えば、得られる結果もばらつきますが、組織としてのルールを整備すれば作業が標準化され、浸透するほど品質が安定してきます。
また、目標と実績のギャップから課題を抽出し、改善が繰り返されれば、組織が強くなります。そして、競争力が高まり、利益が生まれ、財務状況に反映されます。企業経営は「継続的な改善のしくみ」があるかどうかで雲泥の差がつくのです。
組織の成熟度レベルの判定
そこで私は、「継続的に改善が生まれている段階」を最高レベルとした、5段階の「組織の成熟度」レベルを設けています。「組織の成熟度」についてはさまざまな定義がありますが、私は「CMMI」を参考に自分なりにアレンジしたものを使っています(下図)。
財務状況の判定
また、私は、組織の状況を客観的に捉えるため、組織の成熟度と財務状況を組み合わせるようにしています。なるべくシンプルにしたいので、財務状況については、①当期純利益と減価償却費の合計額が借入金の返済額以上か、②純資産が0以上か(債務超過ではないか)で分けることにしています(下図)。
組織の成熟度 × 財務状況による分類
そして、グラフの縦軸を組織の成熟度、横軸を財務状況とし、組織の現状をプロットします。また、経営者へのヒアリングを行い、今後進むべきステップを共通認識の下で進めていくために、以下の表を活用しています。
まとめ
「自分がいなくても現場でどんどん改善が進む組織にしたい」と仰られる経営者はたくさんいらっしゃいます。「組織の成熟度」という視点から会社の現状を分類してみることで、今後の進むべきステップと対策が見えてくるはずです。