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他人との競争をし続けている以上、自分の道自体を歩き始めることは出来ない。

私たちは、一人では生きられない。そして、一人では中々意味をくみ取れない。いつも何かを基準として、比較の中で意味をくみ取っていく。だからこそ、私たちは、いつも他人と比較し、自分の意味も価値も、そして存在証明も、してしまう。内心ではいつも他人との競争の中にいる。そんな状態が私たちの人生の大半を占める。

しかし、他人との競争をし続けている以上、自分の道自体を歩き始めることは出来ない。他人を意識し、他人との比較に引きずられていくことになってしまうからだ。だから、私たちは、どこかで、他人との比較と決別することになる。他人は他人、自分は自分だと。そして、兎に角、対他競争ではなく、対自競争の世界に入ろうと決意する。ここから、自分の人生が始まる
ことになる。

他人の成功も他人の失敗も、自分にとっては何も意味はない。参考にする部分もあるかもしれないが、それは、主眼ではない。自分自身が自分の道だと決めたところを必死になって歩んでいくことしかない。それしか、比較と無縁にはなれない。比較が自分自身の成長に向かうようになることだ。自分の道を歩み始めたのだから。

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