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死というものを自覚できるかどうかが自分の可能性を見つめて生きる生き方につながる。

人は死から目を背けているうちは、自己の存在に気を遣えない。死というものを自覚できるかどうかが、自分の可能性を見つめて生きる生き方につながる。(ハイデッカー)

【考えるヒント】
人間は、動物とは違って、死ぬことを意識出来る存在だ。しかし、その死を意識出来る人は、中々いない。子どもの頃は、死などというものを身近に感じないし、ましてや、おじいちゃんおばあちゃんと暮らしていない子どもは、身内が死ぬことが子どもの頃にはないから、全然意識出来ない。そして、大人になっていくのだ。死などというものを意識するのは、よっぽどのことがあってだ。

しかし、人間は、死ぬことを運命付けられていて、その死について想いを馳せることが出来る。だから、何かのきっかけで死を自覚し、その死に向かって生きている事実をしっかりとらえられれば、多分、自分自身の人生をしっかり見つめることが出来るようになるだろう。

死ぬ時に、私たちは、どういう死に方を選ぶだろうか。そのために、どういう生き方を選ぶだろうか。死に方は、生き方で既定されてしまう。死ぬ時に死に方を選べないのが人生だ。生き方が死に方となるのだ。そのことを思いながら、生きて行くことだ。


【考えるヒント・今日の言霊】
2021年5月5日(水)
VOL.5191     
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)

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