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消えた友達
ある夏の日、四人の友達グループが山奥にキャンプに行くことを決めました。彼らは深い森の中にテントを張り、焚き火を囲んで楽しんでいました。
夜が更けるにつれ、彼らは怖い話を語り合い
笑いながら夜を過ごしていました。
そのうちの一人、翔太がトイレに行くために森の中に入って行きました。
彼は「すぐ戻るよ」と言い残して暗闇の中へ消えていきました。
しかし、時間が経っても翔太は戻ってきませんでした。
残った三人は心配になり、彼を探しに行くことにしました。
懐中電灯を持ち、
彼らは翔太の名前を呼びながら森の中を進んでいきました。
しかし、どこにも彼の姿は見当たりませんでした。
次第に恐怖が彼らを包み込みました。
森の中は不気味な静けさに包まれており
何かが彼らを見ているような気配を感じました。
突然、背後から奇妙な音が聞こえました。
振り返ると、そこには翔太が立っていました。
しかし、何かがおかしい。
彼の目は虚ろで、口元には不自然な笑みが浮かんでいました。
友達たちは安堵するどころか、逆に恐怖を感じました。
翔太は何も言わずに彼らの方に近づいてきました。
友達たちは後ずさりしながら「どうしたんだ?大丈夫か?」と尋ねましたが、翔太は答えませんでした。
次の瞬間、翔太は奇声を上げながら彼らに襲いかかりました。
恐怖に駆られた友達たちは必死に逃げ出しました。
森の中を駆け抜け、やっとのことでテントに戻りました。
しかし、翔太の姿はもうそこにはありませんでした。
彼らは警察に通報し、大規模な捜索が行われましたが、
翔太は二度と見つかりませんでした。
それ以来、その森には「呪われた森」として誰も近づかなくなりました。
夜になると、今でも翔太の虚ろな笑みと奇声が
森の中から聞こえてくると言われています。