森の中の古い屋敷
ある田舎町に、長い間誰も住んでいない古い屋敷がありました。
その屋敷は森の奥深くにあり
地元の人々はその場所を避けるようにしていました。
なぜなら
そこには何か不吉なものが潜んでいると信じられていたからです。
ある日、大学生のグループが肝試しに行くことを決め
その屋敷に足を踏み入れました。
グループは屋敷の中を探索し、古い家具や埃まみれの本を見つけました。
すべてが静まり返り、奇妙な雰囲気が漂っていました。
探索の途中、彼らは一つの部屋にたどり着きました。
その部屋には大きな鏡があり、鏡の前には古びたロッキングチェアが置かれていました。
一人の学生が興味本位でロッキングチェアに座り、他の学生が鏡を覗き込みました。
突然、鏡の中に何かが映り込みました。
それは長い黒髪を持つ白い服を着た女性の姿でした。
その女性はじっと学生たちを見つめ
次第に不気味な笑みを浮かべ始めました。
驚いた学生たちは恐怖に駆られ、その場から逃げ出しました。
外に出ると、一人の学生がいないことに気付きました。
彼らは再び屋敷に戻り、その友人を探し始めました。
しかし、その友人はどこにも見当たりませんでした。
最終的に、彼らは警察に通報し、大規模な捜索が行われましたが、
失踪した学生は見つかりませんでした。
それ以来、その屋敷はさらに忌避されるようになり、地元の人々は「呪われた屋敷」と呼ぶようになりました。
そして、夜になると、屋敷の中からかすかにロッキングチェアの揺れる音が聞こえるという噂が広まりました。