「赤い部屋」
ある日、大学生の田中は、インターネットで「赤い部屋」と呼ばれる都市伝説を耳にしました。
好奇心旺盛な田中は、その赤い部屋に関する情報を探し始めました。
すると、赤い部屋とは特定のウェブサイトで、訪問者がその部屋に閉じ込められてしまうという話を見つけました。
田中は興味を抑えきれず、そのサイトにアクセスしてみることにしました。
サイトには
「あなたは赤い部屋が好きですか?」
と書かれたシンプルな画面が表示されていました。
田中が「いいえ」と答えると、画面が一瞬真っ赤に変わり、次に
「本当に?」
というメッセージが表示されました。
突然、パソコンの画面がフリーズし、奇妙な音がスピーカーから流れ始めました。
田中は慌ててパソコンを再起動しようとしましたが、どんなに試しても電源を切ることができませんでした。
そのとき、部屋の空気が重くなり、背筋が凍るような感覚に襲われました。
次の日、田中は大学に行くと、クラスメイトたちが彼を心配そうに見ていました。
彼が事情を話すと、一人の友人が
「赤い部屋の噂を知ってる。あの部屋に入ると、
命を奪われるって話だよ。」
と教えてくれました。
田中は恐怖におののきましたが、自分には関係ないと思っていました。
しかし、その夜、田中は奇妙な夢を見ました。
夢の中で彼は赤い部屋に閉じ込められ、出られなくなっていました。
目を覚ました彼は汗びっしょりで、心臓がバクバクしていました。
再び寝ることはできず、夜明けまで起きていました。
数日後、田中は行方不明になりました。
彼の部屋を訪れた警察は、パソコンの画面に「赤い部屋へようこそ」と書かれたメッセージを見つけました。
それ以来、田中の姿を見た者はいません。
この話を聞いた人々は、決して「赤い部屋」を探さないようにと警告しています。
それがどれほどの恐怖をもたらすか、誰も知らないのですから。