フォイラー長海苔が見る新セット Vol.38 イニストラードリマスター【Foil】
フォイラーに光りあれ!
ここ最近フォイルのバリエーション自体が増えたことで『枠もイラストも同じだが光り方が目的のものと違うから買えない』という事案があまりにも増えました。
長海苔です。
ここでは光る紙をしばきまわす私が、構築フォーマット(主にパイオニア~レガシー)に使用する範囲で新セットから個人的にフォイルでおさえておきたいなーと思ったカードついて、買い物用メモついでにピックアップしたものを垂れ流していきます。
イニストラード次元のセットがマスターズとなって襲来!
個人的に旧イニストラードは筆者がマジックに復帰し始めた頃のセットだったため、往来の強カードの再録とともにノスタルジックな気持ちも噛み締めたいところ。
さぁ、前置きもほどほどにさぁ行くぞ!
秘密を掘り下げる者(旧枠)
初代イニストラードよりパウパーからレガシーまで広く長く使われ、一時期はその人気からマジック最強の1マナ生物とまで言われた通称"デルバー"が旧枠を伴って再録。
レガシーにおいてはモダンホライゾン産のパワーカードがより強く使われやすいことで容易くBANされることがままあるため、それにより定期的に対抗馬が環境から追い出されることで現在もディミーアやティムールカラーで"デルバー"というアーキタイプは存続し続けている。
『目くらまし』と『意志の力』のマナ要らずのカウンターを構えながら『渦まく知識』と『思案』でトップ操作しながらドローして変身へ導く。やはり一番デルバーを綺麗に強く使うならレガシーなのは間違いない。
今回待ちに待った旧枠解禁ということで主にレガシーフォイラー同士で取り合いになると思うが、絶対に4枚光らせたいと思う筆頭だ。コモンのままというのも嬉しいポイント。
ヴェールのリリアナ(旧枠)
こちらも初代イニストラードより、どのリリアナよりも一番強くまた一番使用されているリリアナが旧枠を伴っての再録。
3マナという軽さ、ロングレンジ向けに消耗戦を強いるだけでなく墓地肥やし手段にもなるディスカード能力、自衛手段となる布告能力、基本上記2つで事足りるため頻繁に使う機会はないが確実に盤面のアドを消し飛ばす奥義と、能力と色の噛み合いもあってカードとしての完成度が非常に高い。そして何よりもイラストアド。
こちらもモダンホライゾン以前は最強PWの一角として数えられたことがあるが、モダンホライゾンの発売以降は失速。
ただ令和になり団結のドミナリアからスタンダード再録でパイオニア入りし、黒系のミッドレンジやリアニメイトでの採用を勝ち取っているため、活躍するフォーマットが上にシフトしていったと考えるべきか。
このカード自体がその過去の活躍っぷりから知名度も高くまたキャラ人気もあるため、デッキに入れて使わずとも旧枠を欲しがるような需要はあるだろう。
筆者もガッツリ旧枠4枚光らせてパイオニアで黒単でも組もうかしら。
食肉鉤虐殺事件
イニストラード:真夜中の狩りが初出のトップレア全除去エンチャントが再録。
これの価格がネックで紙のスタンなりパイオニアなりで黒に触らないという人が当時沢山いただろうなぁ、とスタンをやらない筆者が当時の状況を真っ先に思い浮かべた1枚。
何だったらスタン落ちして主な戦場がパイオニアに移り、モダンでもたまに黒系のリストで1〜2枚見かけるかな程度なのにフルスポイラー直後の今も少しお高め。この辺は統率者でのコンポパーツ需要によるものもあるだろうか。
対アグロの全体X除去の性能としては十分な上、自分生物を巻き込んでもライフを詰められ、戦場に残り続けてライフアドを稼ぎつづける除去されづらい置物になるためミッドレンジのクリーチャーデッキから重コントロールまで色が許す限り幅広くサイドインしやすく優秀。
今回通常版と旧枠版の2種再録で通常版のフォイルが比較的安価になりやすいため、これだけパイオニア用にまだ持ってなかったな、という諸兄はこのタイミングでバッチリ光らせてしまって良いだろう。
信仰無き物あさり
闇の隆盛が初出のフラッシュバック付き1マナ2枚ルーティングカードが再録。
直近の12/18にモダン解禁があったのでピックアップ。
4年ほど前のモダンのホロウワンやブリッジヴァインを筆頭に高速墓地利用デッキがマジック・ザ・ギャザリング2とか言われるレベルで当時大暴れしまくり、色んなデッキがメインから『虚空の力線』だの『外科的摘出』だの墓地対策を積まざるを得なくなったが故のBANだったが、今回モダホラ環境のインフレ具合に伴っての出所と相成った。
純粋に1マナで2ドローしつつ墓地が2枚の肥える費用対効果1:4の潤滑油としてイカれた性能で、解禁後の現在既にフルで使われているのでこれからまたガンガン需要が上がっていくことだろう。
『思考掃き』より1枚多くドロー出来るので『濁浪の執政』とのシナジーからモダンのURマークタイドの復権のきっかけになれば良いなぁというのは個人的な思い。
モダンで禁止されて以降から現在までは別にフォイルが高価だったわけでもないのだが、今後のモダンの墓地活用デッキ更なる活躍を考えてこのタイミングで4枚揃えておくのも悪くないだろう。
約束された終末、エムラクール
異界月より墓地のカードタイプ数でコストが軽くなったりキャストで相手プレイヤーのコントロールを得るエムラクールが再録。
パイオニアの緑信心、モダンのトロンや各フォーマットのエルドラージなどでキャスト誘発やコスト軽減能力、そしてインスタントプロテクションを見て対コントロールで採られることがあったが、初版の異界月以降長らく再録がなかったためにフォイルが高騰、Secret Lairにてイラスト違いの再録があったもののほぼ焼け石に水状態であったためこの再録は超ナイス。
サイド採用が多いカードのイメージではあるが、大量のカウンターとドローを詰め込み尚且つビッグマナの組み合わさった構築の青トロンではフィニッシャーとしてメイン採用されることも多いため、フルフォイル化で今まで一番の価格的な障壁だったエムラクールが安く抑えられるようになるのはユーザー的には朗報だ。というかこれを機にフルフォイル化してみてはいかがかな?
最後に。
今回のピックアップには挙げませんでしたが、『瞬唱の魔道士』の旧枠とかは元々モダンレガシーで使い倒していた身としては凄くテンション上がったものの、現状のモダン以下では雑に入るという択は取れず競合の2〜3マナ生物のイカれっぷりも甚だしいため、採用には愛と勇気のいることだったりするわけで。
今の基準だと『墓地のカードを踏み倒せずマナを払っている』『スタッツが2/1しかない』『EtB生物として丸かった故に環境のインフレで器用貧乏化してしまった』とかでめっきり環境から居なくなった理由も色々あるんでしょうね。
さて、次回こそは『霊気走破』の記事になるでしょうか。
ファクトピックアップの次元なので個人的はそろそろモックス・アンバーくらいの下環境向け新モックス来ないかなぁとか思っていたり。
ではまた。
フォイラーに光あれ!