フォイラー長海苔が見る新セット Vol.37 ファウンデーションズ【Foil】
フォイラーに光りあれ!
年末掃除の際、山のようになったカード群をいっそ光り物以外全部処分してしまったらスペースもメンタルもスッキリするのでそういう割り切りもアリだぞ!
長海苔です。
ここでは光る紙をしばきまわす私が、構築フォーマット(主にパイオニア~レガシー)に使用する範囲で新セットから個人的にフォイルでおさえておきたいなーと思ったカードついて、買い物用メモついでにピックアップしたものを垂れ流していきます。
今回のセットはスタンダードにて2029年までだいたい5年ほど使えるセットとのことで、まったくの新録からかつての旧セットで猛威を振るったカードまで様々収録カードが目白押し。
その中でも下環境で既に結果を出しているカードも幾つかあるため、スタン以外のプレイヤーもしっかり目を通しておくことをオススメする。
さぁ、前置きもほどほどにさぁ行くぞ!
若年の戦乙女
かつてカルドハイムのセットブースター限定&ノンフォイルのみ排出という特殊な入手経路しかなかった天使が再録&初フォイル化。
この天使、上記の狭い入手経路と下環境ではパイオニア天使デッキに4積みされた実績から一時は1500円オーバーの買い取りすらあったという事を先に書いておく。
性能面ではシンプルにトークンも含めて横並び出来る天使ならばなんでもサイズアップに繋がるため『集合した中隊』のような一度に複数展開を行えるカードとの相性も良く、下環境で天使部族デッキを組む際には現在も候補に挙がるだろう。
天使という部族には熱心なコレクターがいることと、統率者で天使デッキを組む際には軽い天使枠+アタッカーとして非常に採用しやすいため、心当たりがあるフォイラー諸兄はとっとと光らせてしまおう。
上げ潮、キオーラ
EtBで2枚ルーティングとスレッショルド+攻撃参加で8/8の伝説タコを連れてくる青単3マナのキオーラ。
場に出て2ドローと2枚墓地肥やしということでスレッショルド達成には墓地に6枚あれば良く、タフネス2も攻撃誘発で8/8タコを着地させてしまえばお役御免なのでそこまで気にする必要もなさそうだ。
既存のマーフォークデッキのほか、セルフミルのビートダウン軸採用、コントロールのフィニッシャー枠などいろんな可能性を考えられて非常に良き。
バウンスや明滅させてルーティングを使い回す動きも強力なため、思った以上にテクい運用で派手に暴れてくれるのではなかろうか。
全知
基本セット2013初出の、ハンドからの呪文キャストを全て踏み倒す豪快なエンチャントが再録。
マジックにおいて普通に遊んでいてまともにマナを払って着地させることがまずないカードの一柱。
早期に『実物提示教育』や『明日への瞥見』などの踏み倒しで無理矢理着地させてストームや無限コンボや超巨大生物でのワンパンへと繋げるその動きに魅せられたりトラウマを植え付けられ親のカタキのように思ったりなど、このカードに対して様々な感情を抱く人は意外と多いだろうか。
パイオニアはロータスコンボ、モダンは明日への瞥見、レガシーは実物提示教育デッキ、ヴィンテージは前述の実物提示教育デッキのほかオースデッキなど、踏み倒しがある環境であれば使えるカードなので意外とフォーマットの分布は広く統率者においてもしっかり需要もある。
幾度か採録はされているが、特に統率者需要もあるため再録後しばらく経つと価格帯がいつの間にか戻っているイメージがあるため供給のあるタイミングでとっとと光らせてしまおう。
稲妻波
対象を取らず全ての対戦相手に3点飛ばせる1マナバーンカード。
『溶岩の撃ち込み』と違って秘儀タイプは無いしプレインズウォーカーを焼けないため、特に上位互換というわけではない。パイオニアにおいてプレイヤーに飛ばす1マナ3点火力は絢爛達成で『稲妻』になる『批判家刺殺』に続いて2枚目だろうか(焦熱の衝動や稲妻の斧はクリーチャー限定)
『舞台照らし』との相性もいいため、シンプルなバーンのほか、果敢デッキなどの高速アグロなど超前のめりなデッキでこれからよく見かけることになるかもしれない。対象を取らないことで『神聖の力線』を貫通するのも◎
あとは対戦相手が多いほど与えるダメージ総量が多い(対戦相手3人だと1マナ9点火力)ため、そういうギミック関連の統率者需要もありそうなので下環境で使う予定だったら早々に揃えてしまうのが良いかもしれない。
大祖始
『引き裂かれし永劫、エムラクール』と並び、マジック最強生物群の一角を成すプロテクション(すべて)持ち巨大生物が再録。
レガシーだと『自然の秩序』でデッキから直接戦場に飛び出てきて2回殴ってゲームを終わらせてくるフィニッシャー。
現在でもレガシーエルフに1枚挿しする人がいたり、モダンでは『不屈の独創力』『銅纏いののけ者、ルーカ』で踏み倒す生物のバリエーションとして採用されたりなど。
今回パイオニアリーガルとなるため、全体除去や布告以外で対処できない強烈なフィニッシャーとして踏み倒しデッキの新たな顔になることが予想される。
そもそも何度も再録自体はされて安価ではあるものの、これからパイオニアにて踏み倒しデッキのメタが大きく上がる要因になる可能性もあるため予定がある人は是非今のうちに光らせておいてはいかがだろう。
七つの死の種父
7文字のカード名、7マナ7/7、7つのキーワード能力、7点ライフペイの護法、そしてクリーチャータイプ「Eldrazi(7文字)」の、7という数字に拘りが強すぎる能力マシマシのファッティが登場。
分かりやすくシンプルにスペックの化け物。
7マナはウルザランド3枚から出せるマナ総量にピッタリだし、パワー7の絆魂と7点ライフペイの護法の噛み合いのバランスも絶妙。
そして警戒、先制攻撃、威迫、トランプルの組み合わせが着地後のクリーチャー戦において強烈なプレッシャーになるうえ到達で飛行生物も通さない為、あまりにも完成されすぎていて隙がない。
これ自体が無色ということもありマナがガンガン出せるデッキであれば採用も容易いため、特にパイオニアの緑信心やロータスコンボのようなデッキにもワンチャンスあるかもしれないし、コントロールのフィニッシャーとしても全然アリだ。前項の『大祖始』といい、これからパイオニアはどうなってしまうのだろう。
力線の斧
初手ハンドにあれば既に場に出ている状態でゲームスタートができる力線能力持ちの装備品。
まず初手出ている状態でゲームスタート出来るのは特にアーティファクトだと恩恵は多岐に大きく、『オパールのモックス』や『純鋼の聖騎士』や『献身的な補充兵』といった金属術のファクトカウントは勿論のこと、『カルドーサの再誕』や『上機嫌の解体』による1ターン目の1/1横3体展開、『アーティファクトの魂込め』や『ウォーターディープの黒杖』による2ターン目5/5or4/4殴り、『Transmute Artifact』や『オズワルド・フィドルベンダー』による5or6マナファクトサーチ+踏み倒しなど、主にコンボ周りで色々と悪さしてくれそうな匂いがする。
普通に使おうとすると4マナ+装備に3マナかかるが、2段攻撃とトランプル付与は雑なファッティが手にすると一瞬でゲームエンドに持っていけるためマナを出しやすいデッキでファクトシナジーがあるならば・・・?
最後に。
前回もそうでしたが、Jump Startのアニメカードにフォイルが存在しないため血涙を禁じ得ない筆者。
なんかそういう試練か。
5年も使用可能なスタンセットというだけあってカードパワーがなんか・・・ん?強いセットすぎない?というかパイオニアやばくね?なんて思った次第。今年もマジックはどんどん加速していきますねぇ。
さて、次回は『霊気走破』の記事になるでしょうか。
なんだかカーレースを主題にしたセットっぽいのでアーティファクトや機体が多く出てくるのでしょうか。筆者としては統率者ウルザ用のバリエーションパーツが色々入手できそうだなと思っています。
ではまた。
フォイラーに光あれ!