フォイラー長海苔が見る新セット Vol.29 ラヴニカ・リマスター【Foil】
フォイラーに光りあれ!
福袋から出たストリクスヘイヴンのパック剥いてたら、当時例の枠だけエッチングファイルに『お前がフォイルを名乗るな!』と憤慨した記憶が蘇ってきました。
長海苔です。
ここでは光る紙をしばきまわす私が、構築フォーマット(主にパイオニア~レガシー)に使用する範囲で新セットから個人的にフォイルでおさえておきたいなーと思ったカードついて、買い物用メモついでにピックアップしたものを垂れ流していきます。
今回は過去セットの中でもラヴニカをピックアップした再録セット!
公開されたカードリストの中で灯争大戦のカードが幾つがあるが、あれはストーリー内の戦場がラヴニカだということでここはひとつ。
では前置きもほどほどにさぁいくぞ!
安らかなる眠り
フォーマット問わずの白の墓地対策の鉄板といえばこれ。
ラヴニカへの回帰で刷られて以降再録自体は何度もされているが、旧枠フォイルが入手可能になるためレアではあるものの既存のフォイルよりは単価が上がりそうな予感もする。
勿論最近マジックをやり始めたり下環境への参入をこれから予定している人もマストで4枚入手しておくべきカードだ。
冥府の教示者
ディセンションの黒2マナサーチが再録。
主にレガシーのむかつきストーム等の黒系高速コンボでの採用が目立つ1枚。
特にハンドをすべて捨てる代わりに3マナ捻出できる『ライオンの瞳のダイアモンド』と暴勇の相性は良好で、『冥府の教示者』をキャストしスタックに乗せたタイミングに、ライオンダイアでハンドを空にすることでマナを得つつ好きなカードをサーチできるので、持ってきた『むかつき』や『炎の中の過去』で更にマナ加速とストームカウントを稼いだり、既に十分なマナとストームカウントがあるなら『苦悶の触手』でフィニッシュしたりなど、レガシーの高速ワンショットキルムーブをするために基本フル採用される。
このカード自体ディセンション以降はジャッジプロモの再録のみで終わっていたため、安価なジャッジ版の絵が気に入らなかったり初版フォイルの単価に足踏みしていたANTフォイラー諸兄はこれを機として買い揃えるのも良いだろう。旧枠なんて特に映える。
弧光のフェニックス
ラヴニカのギルドからマジック界で一番優秀なフェニックスが再録。
パイオニアモダンのイゼットフェニックスやレガシーのフェニックスアライブなど、幅広く使われていながら再録自体はSecret Lairのみだったのでそろそろフォイル単価が跳ねそうな予感がしていたところへのナイス再録。
特にパイオニアではメタの一角を占める一大勢力なため、今後のメタ推移次第では更に一気に需要が爆発してもおかしくない4積み必須の主要カード。
パイオニアを主戦場とするフォイラー諸兄はこのタイミングでガッツリ買い揃えておこう。
破壊放題
ギルドパクトより複製付きのアーティファクト破壊が再録。
1:多交換を狙える上、『虚空の杯』を置かれても複製で作ったコピーは貫通する性質のため使えるフォーマットなら何処でも対アーティファクト用サイドの択に入る。
再録自体は幾つかされているものの、フォイルの再録は今回まで無かったためフォイル単価は目茶苦茶上がっていた。
モダンからヴィンテージのバーンだろうがコントロールだろうが使用範囲はかなり広いサイドカードなので、このタイミングでしっかり光らせておこう。
頭蓋割り
ギルド門侵犯よりバーンの2マナ火力が再録。
バーン使い以外にはあまり馴染みがないかもしれないがなんとこのカード、パイオニア〜レガシーのバーンでバッチリ使われているうえ、初フォイル再録である。
パイオニア〜モダンでは主に追加の3点火力としての運用にはなるが、レガシーにおいてはダメージの軽減を防ぐ能力から『真の名の宿敵』を戦闘や全体火力で討ち取るためにメタ状況でサイドインされたりも。
まあ、稀にだがライフゲイン阻害も対白デッキ戦で相手が自身の生物に『剣を鍬に』を使って時間稼ぎをしようとするときなんかに刺さることもあったり。
こちらも今までフォイル単価はお世辞にも安価とは言いづらい価格帯だっため、今回の再録タイミングはバーンデッキのフルフォイル化の後押しになるかもしれない。
壌土からの生命
ラヴニカ:ギルドの都より土地の再利用とドレッジによる墓地肥やしを行うソーサリーが再録。
主にモダンやレガシーの土地単やアグロローム、土地コンボ構築に寄せたマーベリック等で使われる。
マリットレイジコンボのパーツを揃えたり、『耐え抜くもの、母聖樹』『不毛の大地』『爆発域』を使いまわしたり、『Glacial Chasm』の累加アップキープコストを無視して使い続けたりなど。
こちらも幾つか再録の機会はあったが、フォイル再録自体はアルティメットマスターズ以来久々で単価も当時からしばらく経ったことでそこそこの値段に持ち直したまま平行線だった。これから土地コンボ系デッキを組もうとしてるフォイラー諸兄には朗報だろう。
樹上の草食獣
灯争大戦よりEtBで土地を追加で出せる1マナ生物が再録。
こちらは主にモダンのアミュレットタイタンやパイオニアのロータスコンボのような土地コンボデッキでの採用。
土地追加能力持ちの1マナという軽さにタフネス3の到達でもあるためグダったときは最低限小粒を止める壁の動きも出来る。
土地タップインもアミュレットタイタンなら『精力の護符』で相殺でき、使用するデッキでは無論フル採用されることから近年のセットのコモンらしからぬフォイル単価を維持し続けていただけにこれは朗報。
地味に統率者需要もあるため、多用途に使い分けるためにこのタイミングでフォイルを複数枚買っておくのも良いだろう。
時を解す者、テフェリー
MtG界における最強のハゲが灯争大戦から神話レアになって再録。
お前やっぱり元がレアだったのおかしかったな!という答え合わせ。
元々下環境用にデザインされたのは明白で、相手のインスタントタイミングキャストを封じつつ範囲の広いバウンスにキャントリップが付くアドムーブなうえにこれ自身も3マナとかいう、なんかもう説明するのもアホらしくなるくらい暴れまわった&現在も定着して使われ続けている非常に強力なPWカード。今までどれだけのプレイヤーの親の仇と化したんだろう。
こいつが現れたことで当時までコントロールデッキの常連だった神ジェイスこと『精神を刻む者、ジェイス』はあっという間に居場所を失い、とんでもない額だった初版フォイルの単価までみるみる下がっていったのを筆者は忘れない・・・。
着地すれば対コントロールや対コンボとして激烈に刺さるだけでなく、こちらのターンの除去やコンボムーブやに妨害キャストが飛んでこなくなるため適当なミッドレンジ相手にそこそこ雑に着地させるだけでも一気に回転速度を下げるような強烈なプレッシャーになる。
パイオニアでは禁止になっているものの、モダン以下の青白を含むコントロールなら絶対に採用されるマストな1枚なのでこれから下環境のコントロールに触れる予定があるならば今回揃えておいて損はないだろう。
ただ、今セットで神話レアに格上げされたことでどれくらいフォイル単価が下がるかは楽観視できないので慌てずしっかり様子を見たいところだ。
大いなる創造者、カーン
引き続き灯争大戦より、フォーマット全体で恐らく一番使われてるカーンが再録。
お前やっぱり元がレアだったのおかしかったな!その2。
常在型能力のファクトの起動型能力封じから擦られた当時は『マイコシンスの格子』による土地まで含んだロック、ファクトのクリーチャー化能力と『液鋼の塗膜』での土地破壊、外部か追放領域からのファクトサーチ能力による前項のコンボカードサーチや相手のアーキタイプに合ったシルバーバレット戦術でトロンやPost、赤単プリズン系などのビッグマナデッキに柔軟性を与え自力を大きく引き上げたこちらも強烈な1枚。
このカードも使用可能なフォーマットでの存在感は大きく、結果としてモダンではコンボ用の『マイコシンスの格子』が、パイオニアでは緑単信心の弱体化のためカーン自体が禁止されるなどされている(レガシー以下ではフルパワー運用可能)
現状モダンだと『一つの指輪』へのアンチカードでありながら自身もサイドボードから『一つの指輪』を持ってこれてしまうため、近ごろのトロンのメタを上げるのにしっかりひと役買っている。
今後新たなアーティファクトが刷られる度に評価が上がっていく無限の可能性のカードなので、まだ光り物を持ってないなら今回で一気に揃えてしまって良いだろう(テフェリー同様神話レアに格上げなので価格帯がどうなるかは要注意)
ショックランドサイクル
ショックランドが通常枠、旧枠、新規フルアート絵版の3つを伴って全種再録。
ラヴニカピックアップのセットとくればやはりショックランドに決まってるだろう!ってな感じで、予想はしてても実際来てくれるとやっぱり嬉しいもの。
こちらも再録自体は何度かされているものの、パイオニアとモダンの人気フォーマット人口もあって再録から暫く経つとフォイル単価もすぐにまたガッツリ上がっていくため、筆者的にはこれまでもこれからもショックランドが再録される度に絶対に記事のピックアップ候補に上げていくだろう。
統率者需要も単価の上昇に一役買っているだろう。
特にレガシーのデスシャドウでもライフ減らし用で使われる青黒の『湿った墓』と、URデルバーで追加の『Volcanic Island』として採用されることのある青赤の『蒸気孔』は個人的に優先度高め。
加えて旧枠はこれまでの経験的にフルアート版よりも高額になると思われるので旧枠マニアのフォイラー諸兄は購入タイミングを見極めていきたいところ。
ショックランド1種類で3パターンもあるため通常版が目茶苦茶市場に溢れて単価がガッツリ下がるはずなので、フォイルに限らずノンフォイルでもこれから下環境で遊ぼうかと思っているプレイヤーはまたとない機会と思って一気に揃えてしまおう。
↑もう少し先の話だが、2月23日に発売するRAVNICA: CLUE EDITIONのボックストッパーにショックランド収録の情報が先出しされているため、今回フルアート版の絵を見て買うか悩んでるならばもう少し待って見るのもアリ(現状公開されてるのは蒸気孔のみ?)
最後に。
個人的にショックランドが目茶苦茶市場に流れてくれるってだけで100点のセットだなーといったところでした。
特殊セットに5種のプレイアブルな人気土地が収録されるだけでパック剥きの期待値がかなり上がるので、パイオニアモダンユーザー的には特に良いセットなんでしょうね。
次回はカルロフ邸殺人事件でしょうか。
個人的に既に発表されてるカードだとフルアートの基本土地がバツグンにオススメなのでまだ見てない方は確認してみてください。
ではまた。
フォイラーに光りあれ!