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何かを伝えたら、「どれくらい賛成してくれているか?」を確認してみる

意見を伝えたときにありがちなのが、「何か疑問点や質問はありますか?」と質問しても何も反応がないこと。

反応がないと、意見を伝えた当人としてはとても不安に感じますよね。
「おかしなこと言ったかな?」「あまり興味ないのかな?」「ここからどうやって進めようかな…」

でも、反応がないのは必ずしもネガティブなことではありませんし、相手はこんな状況かもしれません。

1. 話を理解しきれていない
2. 話せるほど考えがまとまっていない
3. 遠慮していたり、言いにくい雰囲気になっている
4. 反論や疑問点もないので黙っている
5. 興味がなかったり、自分に関係がないと思っている

その意見への賛成度合いを質問する

まずは状況を確認するのが先決なんだなと最近気づきました。
たとえば、「以下の3つだったらどれが近いですか?」と質問してみます。

1. 良さそうだし、とくに問題もなさそう
2. 基本的には良さそうだけど、少し疑問点や違和感がある
3. 現時点ではあまり良くない気がする

近い意見のそばに名前を書いてもらったり、指やカーソルで指し示してもらいます。これで一人ひとりに質問することなく、みんなの賛成度合いがわかりました。
もしかすると、「実はみんなが賛成していた」のがわかるかもしれません。

ここからは1を賛成派、2を中立派、3を反対派と呼んでみます。

反対派から意見を出してもらって、賛成派が答える

全体の状況はわかったので、認識合わせをしていきます。

まずは、反対派から1人を選んで「パッと思いつくものでいいので、疑問点や問題点を1つ教えてください」と伝えます。

「つまり、〇〇が△△になるかもしれない、ということですね」と確認しながら問題点を書き出して、みんなが見えるようにしておきます。
そして、賛成派の人に「この疑問点や問題点への質問や解決策はありますか?」と聞きます。答えるのが難しそうだったら、自分で答えても大丈夫です。

基本的にはこれを繰り返せば、問題点はすべて解決されて、みんなが賛成派になりますよね。必要なことは、全体の状況把握と、誰に話してもらうかを可視化することだったんです。

問題をすべて解決する、または課題とネクストアクションを洗い出す

もちろん、すべてがその場で解決できないこともあります。
1つの問題に時間がかかってしまいそうなら、「何をすれば決定できそうか」を話し合います。「話し合う時間を別に設定する」かもしれませんし、「資料を確認する」かもしれません。誰が・いつ・何をするのかを合意しておくと、その後の活動が確実に実行しやすくなります。

「決定に時間がかかりそうなこと」がわかるだけでも大きな進捗です。小さなゴールを明確にすることは、もしかするといちばん大変な仕事かもしれないからです。

「めんどくさそうなやり方だな」​と感じるかもしれませんが、即興で流れに任せて進めるのは難易度が高く、結果が読みにくいものだと思います。
型にはめてみると、全員の視線が自然と定まって、再現性のある活動になっていくかもしれません。

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安田 学
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