蝉と網戸
目覚めたら蝉、おそらくクマゼミが騒がしい。今日も朝から猛暑をうかがわせる日差し。
掃き出し窓を全開にして、網戸は隙間なく閉めて、網戸に貼り付くように寝ると朝まで快適な睡眠が得られる。扇風機もエアコンも出番がない。ただ目覚めると夏の風物詩、蝉の挨拶が待っている。
隣の老夫婦にとって蝉は天敵らしく、隣の敷地からうちの小さな庭に植えたコナラの木に向かって、水が飛ぶ。水を撒いてセミを驚かせて逃がそうという作戦とみえるが、焼け石に水というところか。
夏は好きだ。蝉の声も、夜の微かな冷気も。